17名の採択が決定!「小中学生トコトンチャレンジ2024」受賞者の研究内容に注目《雑誌『子供の科学』創刊100周年記念プロジェクト》
株式会社誠文堂新光社(東京都文京区)が発行する小中学生向けの科学雑誌『子供の科学』は、2024年に創刊100周年を迎えます。子供の科学100周年記念プロジェクトとして、子供たちの「好き」を応援する次世代教育プログラム「小中学生トコトンチャレンジ2024」(主催:株式会社誠文堂新光社、株式会社リバネス)を開催。このたび、全177件の応募の中から、採択者17名と各賞の受賞者が決定しました
「小中学生トコトンチャレンジ2024」採択者を発表!
■未来をもっとおもしろくする次世代教育プログラム
100年間、科学への好奇心あふれる子供たちを応援し続けてきた『子供の科学』。誌面に載っている最先端の科学の話や、驚きの実験、おもしろい仕掛けの工作
などにワクワクして育った読者から、ノーベル賞受賞者をはじめとした大発見をする研究者、画期的な発明をする開発者たちが生まれました。
『子供の科学』では100年の節目を迎えるにあたり、科学技術の発展に貢献し、未来をもっとおもしろくするために、好きなことを探究して、チャレンジする子供たちをサポートする
「KIDS STARTUP PROJECT(キッズスタートアッププロジェクト)」
を立ち上げます。そのメインプロジェクトとなるのが、「好き」をトコトン究める次世代教育プログラム「小中学生トコトンチャレンジ2024」です。
子供たちの中にある「好き」、「やってみたい」というものを募集。そのチャレンジを「お金」、「技術」、「情報」、「環境」の面でサポートします。
■ついに17名の採択者が決定!その研究内容を紹介
「小中学生トコトンチャレンジ2024」の応募は3月3日に締め切られ、177件の熱意のこもった「好き」、「やってみたい」が申請されました。3月10日には審査会
を開催。17名の採択者と各賞の受賞者が決定しました。
すべての申請がやる気に満ちた素敵な内容で、審査員も悩みに悩みました。審査会の様子やスペシャル審査員の横山広美さん、市岡元気さん、藤原麻里菜さんからの
メッセージは以下の動画で見られます。
https://youtu.be/VDo80wWOGXc?si=I_vSOskBnn7q9dfE
それでは、17名の採択者とその研究内容を紹介しましょう。
【最優秀賞(採択者)17名】※敬称略、応募順に発表
最大10万円の研究資材費や専門家によるサポートなどにより12月までトコトンチャレンジしてもらいます!
チャレンジの模様は誌面やコカネットでも紹介していく予定。12月の成果発表会が今から楽しみです。
●山田昊佑・小学6年「おいしいニンジンを育てる馬ふん肥料の開発」
牧場で引退した競走馬のお世話をさせてもらい、馬のお世話や馬房掃除が楽しかったという山田さん。それから毎月お手伝いを続けています。おいしいニンジンを栽培して、牧場にいる引退馬たちを喜ばせたい!
そのために、牧場から出た馬ふんを上手に肥料にする方法を研究。「馬から出たものを馬の幸せにつなげる」取り組みにチャレンジします。
●岡田晟愛・小学5年「トウキョウサンショウウオの個体識別方法について」
生き物大好き、特に両生類が好きな岡田さん。小学2年生からトウキョウサンショウウオなどの保全活動に参加しており、生息場所の調査や観察も行うように。そのための個体識別で悩むことが多くなったといいます。今回、『子供の科学』の記事で見つけたという虹彩認証の技術を応用して、トウキョウサンショウウオの個体識別に活かす研究に取り組みます。
●平山心絢・中学1年「鉱物・岩石の研究 ~鉱物を科学する!~」
小学4年生からフィールドワークを中心に、鉱物・岩石の研究を続けてきた平山さん。その中で鉱物を加熱する実験に興味を持ちます。条件を整えて科学的視点で実験をするスキルを身につけて、新しい発見につながるかもしれない研究のアイデアを実行します。
●浦野恵奈・小学5年「クモヒトデの再生と繁殖」
これまでさまざまな生き物を飼育していく中で、海水水槽にいつの間にかすみついたクモヒトデの腕の数が減っていたり、短い腕が再生したりしていることに気づいた浦野さん。クモヒトデはどうやって落とした腕を再生していくのか、再生能力のひみつを解き明かす観察に取り組みます。
●櫻井黎明・小学4年「金属加工と電気の知識をおぼえて誰かの役に立つモノづくりができるおとなになりたい」
YouTubeのベイブレード、ビーダマンの改造創作動画を見て興味を持ち、自分でつくった改造コマでコマ大戦の大会に出場した櫻井さん。さまざまなものを創作していくうちに、危険を感じることも多くなったそう……専門家にものづくりの基本を学んで技術を習得し、さらなる魔改造に挑戦します。
●井上竣介・小学5年「世界一おいしい水をつくる浄水器の開発」
社会科見学で訪れた浄水場で、水の大切さ、浄水場で水道水ができる過程に興味を持った井上さん。おいしい水が、おいしい飲み物、食べ物につながっていることを知り、「名水」と呼ばれる水の成分を調べて、水道水を名水にする研究開発がしたいと考えました。まずは水質調査からスタートします。
●佐藤大悟・小学3年「クールな白杖を使って目の不自由な方の役に立ちたい!」
夏休みに「人間はどうして複眼ではないのか」を研究した佐藤さん。人間の眼への興味から、目の見えない世界の生活について調べていきます。そして「目が不自由な人たちの役に立ちたい」という気持ちにつながり、生活に必要な機能を搭載した白杖の開発アイデアを考えました。
●谷口すみれ・小学3年「いままでにない『知育菓子』を作る!!!」
お菓子をつくったり、食べたりするのが大好きな谷口さん。ほとんどの種類の「知育菓子」も買ってつくってみましたが、もっとおもしろくてふしぎでかわいい、見たことがないお菓子をつくりたい!
科学を学びながら、そのための粉の開発にチャレンジします。
●福田悠太・小学6年「周期表の元素を自分で合成・抽出・自然採取で集めたい!!」
家でさまざまな科学実験をするうち、元素にはまり、さらに石を採取することにはまった福田さん。元素を含む石を採取し、合成・抽出する方法や危険な薬品の取り扱いを学んで、自分自身のラボをつくります。目標は元素周期表の1~17属、1~6周期まで79個の元素をゲットすること。
●瀧川佑貴・小学3年「捨てられそうな食品を使ったおいしくて栄養のある防災食」
お正月のテレビに流れる緊急地震速報。石川県の人たちの生活の状況を知り、何かできないか考えた瀧川さんは、食品ロスの中でまだおいしく食べられるものを防災食にできないかと考えました。余った食品が腐っていないかどうか、どうやったらおいしく調理できるか研究していきます。
●亀田幸助・中学3年「アワダチソウグンバイの生態を調べる」
最近日本に上陸した外来種アワダチソウグンバイは、農作物に被害をもたらす昆虫ですが、生態の解明が進んでいません。亀田さんは、これまでの自分の研究で植物の真ん中あたりの葉に集まりやすいことを明らかにしており、今回野外実験の方法についてサポートを受けて、一網打尽にする対策の発見につなげます。
●清家孝喜・小学6年「1階から2階へ磁力で人や物を運ぶ装置」
「可愛がってくれる近所のおっちゃん」が脳梗塞で車椅子になり、いつもみんなで団らんしていた2階に上がれなくなったといいます。清家さんは、YAMAHAが開発したリニアコンベアモジュールを見て、これを応用して車椅子を2階に運ぶ装置をつくるアイデアを考案。設計やプログラミングを学んで開発に挑みます。
●宮原一篤・小学5年「姿勢制御センサー「メタボク」をつくり、製品化したい。」
「姿勢が悪い」とよく注意されるという宮原さん。姿勢を直すための簡易的なセンサーをmicro:bitで開発してみましたが、これをさらに実用的なものに改良します。アプリ制作や製品化するための知識を学びながら、みんなに使ってもらえるものに仕上げていきます。
●佐藤知海・小学6年「マカロンの研究」
料理大好きな佐藤さんは、小学2年生のときにマカロンをつくって全国大会で入賞します。しかし、マカロンは熟練職人でも難しく、調べていくと科学の知識が大きく関係していることを知ります。おいしいマカロンづくりの科学的な根拠を解明しながら、よりおいしく、医学的にも優れた新マカロンを開発します。
●渡辺史鳥・小学5年「ことわざが実際の意味通りか科学的に検証する」
言葉や文字が好きな渡辺さんは、3年生の自由研究で『渡辺家のことわざ・慣用句辞典』をつくりました。そして科学好きでもある渡辺さんは、「二階から目薬って本当にできるのかな?」など、ことわざを検証してみたい気持ちがわき上がります。たくさんのことわざを科学的に検証し、『超科学的!実証済み!新しいことわざ辞典』の製作を目指します。
●鮫島直峻・小学5年「実物大巨大オリジナル折り紙を作る」
今まで誰もつくったことがないような、大きな折り紙作品をオリジナルでつくりたいという鮫島さん。実物大(9m!)のアンキロサウルスの骨格の折り紙はつくれるのか!?
創作折り紙を折り図にする方法を学びながら、小学生の折り紙仲間を募集して、協力しながらチャレンジします。
●吉田斐・中学1年「乳蛋白樹脂の強化及び分解についての研究」
6歳まで乳製品のアレルギーだったという吉田さんは、1年生から6年生までの自由研究で乳製品に関する実験・観察に取り組んできました。その中で研究した、乳蛋白質由来の生分解性樹脂の研究をさらに進め、川や海、そこにすむ生き物たちがマイクロプラスチックで汚れず、生態系を守れるアイデアを生み出します。
【審査員特別賞7名】※敬称略、応募順に発表
審査員が特に素晴らしいと評価したチャレンジ内容に贈られ、限定的なサポートを実施します。
●増田結桜・中学2年「中学生が本気で挑戦!静岡食材で宇宙日本食」
●木下悠午・中学3年「スマホを「自作」したい!」
●薄井夏樹・中学2年「物理的な殺菌構造の発見3 実用化を目指して」
●菊池理菜子・小学4年「ねり消しロボットのせい作」
●小出もな・小学4年「科学をテーマとした本を書きたい」
●渋谷寿・中学1年「数学と音楽の関係について徹底的に調べる!」
●田中康太・中学3年「風の影響を軽減し、橋の強度を上げる研究を深めたい!」
【ゲームクリエイター部門】
ゲーム会社・アソビズムのプロクリエイターによるサポートを受けてゲーム開発にチャレンジします!
●アソビズム賞(採択)笠間創太・中学1年「Color Match」
パズルゲームのスリーマッチゲームに新しいルールを付け足し、満足感があり、楽しく、かつ操作が簡単なゲームを目指します。これまでScratchでゲームづくりをしてきましたが、今回Unityでスマホアプリ制作にチャレンジ。
●特別賞 山下大樹・中学1年「ゲーム『キアゲハでボスバトル』の制作」
【パートナー企業賞】
パートナー企業各社より贈られる特別賞です。
●三井化学賞
福田悠太・小学6年「周期表の元素を自分で合成・抽出・自然採取で集めたい!!」
●MetaMoJi賞
福永周平・小学5年「電気を使わないコンピューターを作りたい」
●MMOL賞
馬場真心子・小学4年「戦国武将と会話ができるアプリの開発」
●未来屋書店賞
細川千織・小学5年「「めくって読める電子書籍」の発明」
宗信拓途・小学3年「世界の生き物(新種の生き物)を集めた博物館を作る」
笠友晴・小学6年「Aiを使ってはやみねかおるさんの本の世界の研究」
平岩いぶ季・中学2年「水辺ゴミ回収ロボットKAI(海・解・快・介・開・櫂・皆)」
これから『子供の科学』誌面やWebサイト「コカネット」などで、みなさんの研究の様子を紹介していきますので、ぜひ注目しましょう!
■「小中学生トコトンチャレンジ2024」運営体制
【主催】
株式会社誠文堂新光社(子供の科学)、株式会社リバネス
【特別協力】
株式会社NEST EdLAB
【審査員】
●審査員長
立崎 乃衣(株式会社リバネスモルティングジェネレーター)
●スペシャル審査員
横山 広美(東京大学教授、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構副機構長)
市岡 元気(サイエンスアーティスト、科学系YouTuber)
藤原 麻里菜(発明家、コンテンツクリエイター)
●審査員
藤田 大悟(株式会社NEST EdLAB代表取締役)
土舘 建太郎(『子供の科学』編集長)
■子供の科学100周年企画を応援するパートナー企業
子供の科学創刊100周年記念事業「キッズスタートアッププロジェクト」をサポートするパートナー企業をご紹介します。
100周年ティザーサイト:
https://www.kodomonokagaku.com/100th/
【プラチナパートナー】
株式会社 アソビズム、三井化学 株式会社
【ゴールドパートナー】
MMOL Holdings 株式会社、東芝未来科学館、株式会社 MetaMoji、Digi-Key
【シルバーパートナー】
J-POWER
【ブロンズパートナー】
東海産業 株式会社、株式会社 秋月電子通商
【メディア・施設パートナー】
株式会社 未来屋書店、公益財団法人 科学技術広報財団、公益財団法人 山田進太郎D&I財団、株式会社 紀伊国屋書店、講談社コクリコ、株式会社 GENKI LABO
新たなパートナー企業が加わりましたら、公式サイトなどで順次発表します。
また、子供の科学創刊100周年記念事業「キッズスタートアッププロジェクト」にご協力いただけるパートナー企業を募集中です。パートナー企業への参画をご検討したい場合は、以下のフォームよりご連絡ください。
『子供の科学』編集部:
https://www.kodomonokagaku.com/inquiry/
■雑誌『子供の科学』
1924年創刊の小中学生向け科学雑誌『子供の科学』。約100年間、子供たちに最先端の科学をたのしく、わかりやすく伝え続けてきました。宇宙、生き物、ロボット、環境、コンピューターなど、子供たちが興味をもつことなら、なんでも取り上げています。毎号、工夫をこらした実験や工作、プログラミングの記事が充実。体験を通して「科学する心」を育む雑誌です。
子供の科学のWebサイト「コカネット」:https://www.kodomonokagaku.com
https://www.kodomonokagaku.com
■株式会社リバネス
研究者の集団・リバネスは、2001年に15人の理工系学生によって創立され、現在もその精神が受け継がれています。一人一人の社員が自ら「課題」を掲げ、その「熱」に賛同する多くの研究者や企業とともに解決に取り組むことで、科学技術の発展と地球貢献を実現します。
株式会社リバネス
■株式会社NEST EdLAB
NEST
LAB.(ネスト・ラボ)は「好きを究めて知を生み出す」をテーマとした、小中学生のオンライン研究スクールです。研究者集団であるリバネスが20年間培ってきた教育・人材・研究・創業のノウハウをもとにした、小中学生の才能を発掘・育成するNEST教育(JST「ジュニアドクター育成塾」事業に民間企業で唯一採択)を通じて、子供たち一人ひとりの才能を発掘し、伸ばしていきます。
「NEST LAB.」
【雑誌概要】
『子供の科学』2024年5月号
仕 様:B5判、112ページ
定価:770円(税込)
発売日:毎月10日発売
公式サイト:https://www.kodomonokagaku.com
https://www.kodomonokagaku.com
【雑誌のご購入はこちら】
誠文堂新光社 雑誌紹介ページ:
https://www.seibundo-shinkosha.net/magazine/kids/86777/
【雑誌に関するお問い合わせ先】
株式会社 誠文堂新光社
〒113-0033 東京都文京区本郷3-3-11
ホームページ:https://www.seibundo-shinkosha.net/
https://www.seibundo-shinkosha.net/
フェイスブック:
https://www.facebook.com/seibundoshinkosha/
ツイッター:
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません