2024年事業方針
100年ブランドや高付加価値商品の強化と未来創造につながるCSVビジネスの構築 アサヒ飲料株式会社(本社 東京、社長
米女太一)は、「100年ブランドや高付加価値商品の強化と未来創造につながるCSVビジネスの構築」を2024年の事業方針としました。お客さまに驚きや喜びをもたらす新価値を提供し続け、飲料を通じた明るい未来づくりに挑戦します。「健康」「環境」「地域共創」の領域でCSV経営を深化させ、社会の課題解決やニーズを商品やサービスという形に変えCSVビジネスの構築に取り組んでいきます。社会でひときわ存在価値が高くいちばん信頼される企業を目指すことで、グループ理念“Asahi
Group Philosophy”で掲げるOur Mission「期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造」の実現に向けた取り組みを加速していきます。 【2024年の事業方針】
2024年も市場や社会の変化に適応した新しい価値や多様化するお客さまのニーズをとらえ、140周年を迎える「三ツ矢」、120周年を迎える「ウィルキンソン」、「カルピス」の100年ブランドに注力すると共に、「無糖茶」「乳性/ヘルスケア」「炭酸」を軸に商品を通じてお客さまの驚きや喜びの創出を目指します。
「無糖茶」領域は、「颯」「十六茶」「和紅茶」をリニューアルし、それぞれの商品がもつ情緒価値の訴求を強化することでオンリーワンブランドを目指します。発売2年目となる「颯」は、「華やかで爽やかな香り」が特長の緑茶として、緑茶市場における独自の存在感を高め認知拡大や飲用喚起を図ります。
「乳性/ヘルスケア」領域の「乳性」は、「カルピス」が1919年の発売当時から変わらず提供してきた“おいしさ”“滋養”“安心感”“経済的”といった4つの基本価値を改めて訴求しブランド価値向上に取り組みます。こだわりの果実と組み合わせ大人も満足できる味わいに仕上げたフレーバーなど高付加価値商品のラインアップを拡充します。「ヘルスケア」では、長年の乳酸菌研究を活用した「カルピス由来の乳酸菌科学シリーズ」を「カルピス」ブランドのヘルスケア新シリーズ「PLUSカルピス」としてリニューアルし、”機能”と“おいしさ”の訴求を強化します。
「炭酸」領域は「三ツ矢サイダー」「ウィルキンソン」それぞれの周年を機に、炭酸カテゴリーの取り組みをさらに強化します。「三ツ矢サイダー」は、商品の味わいやTVCMなどを通じて「爽やかさ」「すがすがしさ」を伝え、ブランドパーパス「Move
your heart.」の理解と共感を図ります。周年商品の『三ツ矢 PREMIUM SWEET』
『MITSUYA檸檬Cider140』の発売や参加型のSNS施策などを通じてブランド接点の最大化を図ります。
「ウィルキンソン」ブランドは、“炭酸水売上No.1”※“刺激強めの本格炭酸水”であること、無糖炭酸の健康価値を訴求し、より強固なブランド構築に向けた活動に取り組みます。『ウィルキンソン
タンサン』『ウィルキンソン タンサン
レモン』のパッケージをリニューアルすることでブランドの鮮度向上を図ると共に、新領域への挑戦として“大人の甘さ”と2つのビタミン(ナイアシン・ビタミンB6)を付加した『WILKINSON
GO テイスティグレフル』を発売します。周年をテーマとしたサンプリングや記念イベントを実施し、ブランド接点の場を創出します。
炭酸研究では、これまでの研究成果を活用し、地域の健康課題解決やウエルビーイングの促進を目的に地方自治体との取り組みを強化していきます。
※炭酸水売上No.1:インテージSRI+調べ 炭酸水市場(フレーバー含む)2022年12月~2023年11月 ブランド別累計販売金額
サステナビリティの取り組みでは、重点課題領域である「環境」「健康」「地域共創」の取り組みを強化すると共に、未来への貢献や価値創造につながるCSVビジネスの構築を目指します。
新たなCSVビジネスとしてアサヒグループの独自技術を活用した強炭酸サーバー『EXTRA BURST』をオフィスやホテルを中心に4月から展開します。
「環境」では、持続可能な社会・環境の実現を目指し、「新たな資源を極力使わない」「使ったものを有効活用する」「温室効果ガスを極力排出しない」考えのもと、「CO2を食べる自販機」など、持続可能なビジネスモデルの構築を目指します。2024年も継続して環境に配慮した素材の使用や、PETボトルからPETボトルにリサイクルする「水平リサイクル」の推進、ラベルレスボトルやシンプルecoラベルの拡大にも取り組んでいきます。
「健康」では、「新しい日常の生活リズムを整え、ココロとカラダの健やかな毎日を生み出し“笑顔”を広げていく」という活動コンセプトのもと、当社独自の乳酸菌を活用した商品を中心に、飲みものを通じて健康価値を創造していきます。
「歩く」取り組みでは、地域と連携した活動を拡充するなど、社員の健康と社会や地域への貢献を両立させる取り組みを強化していきます。
「地域共創」では、各事業場を地域共創の拠点とし、「工場フェスタ」や水資源保全活動「アサヒ飲料の森」などの取り組みを強化します。
【2023年の振り返り】
2023年の清涼飲料市場規模は、経済活動の回復や最盛期の好天の影響があったものの、原材料・エネルギー価格の高騰などの影響を受け、前年並みになったと見込まれます。
そのような中、当社は「ブランドを磨き、ブランドで挑む」という方針のもと、「お客さまとの共感」をテーマに、3つの100年ブランドと「無糖」「炭酸」「健康」の3領域に注力し、年間の販売数量は26,368万箱(前年比102%)となり、3年連続で前年を上回りました。
緑茶の新ブランド「颯」は、香り高くすっきりとした味わいを評価するお声を多くのお客さまからいただき、2023年の年間販売数量は約560万箱となりました。
「カルピス」ブランドは、『カルピスウォーター』を中心に100年以上受け継がれるおいしさ研究を軸にした商品を展開しました。
「三ツ矢」ブランドは「特濃」シリーズがブランドを牽引し、高付加価値な商品でお客さまの期待にお応えしました。
「ウィルキンソン」ブランドでは、食事と楽しむ「with
food」を提案することで、直接飲用シーンの広がりにつなげ、3,335万箱となり16年連続で過去最高の販売数量を更新しました。
「健康」領域では、健康な人の免疫機能の維持に役立つことが報告されたL-92を配合した「守る働く乳酸菌」を機能性表示食品として発売し、人流回復を背景に高まるお客さまの免疫対策ニーズにお応えし前年比118%の販売数量となりました。睡眠の質(眠りの深さ)を高め、腸内環境の改善に役立つ機能が報告されたガセリ菌CP2305株を配合した「届く強さの乳酸菌」は前年比140%の販売数量となりました。「カルピス由来の乳酸菌科学シリーズ」は前年比130%となり過去最高の販売数量となりました。
環境意識の高まりを背景に、ラベルレスボトル商品は前年比122%の840万箱と過去最高の販売数量となりました。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません