<4/25小児がんゴールドリボンの日>途上国の間でも大きな治療手段の格差、先進国では出費増や教育などの課題も

日本発祥の国際医療NGOである(認定)特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都台東区 理事長:吉岡春菜

以下ジャパンハート)は、明日4月25日「小児がんゴールドリボンの日」に、世界の小児がん事情をまとめたレポートを公開します。

明日4月25日は小児がんと、その病と向き合っている子どもたちのことを多くの方に知ってもらい、支援の輪を広げたいという思いから、制定された「小児がんゴールドリボンの日」であることから、WHOはじめ各機関から発表されている調査報告をまとめた団体独自のレポートを公開します。今回のレポートにおける主なポイントは以下の通りです。

■先進国においては、必要な薬剤が揃い、治療法の研究も進んだことから、小児がんの5年生存率は20世紀後半に大きく改善。例えば、日本では白血病の5年生存率が、1970年代の22%から2000年以降の80%超にまで改善している。

■一方、先進国と対比している「途上国」としてくくられる低・中所得国の間では、小児がんの診断と治療をめぐる環境に大きな格差がある。診断を受けた患者が専門治療の可能な病院に転送される仕組みや、小児がん治療の3つの柱となる外科手術、放射線治療、化学療法へのアクセスの違いなど、小児がんの生存率に大きな影響を与えるさまざまな指標は、それぞれの国の経済成長の度合いと強く関連している。

■日本国内では、小児がんの治療そのものは無償で受けられるが、入院に付き添う家族や面会のために病院を訪れる家族の生活費・交通費、通院の場合は病院に通うための交通費といった支出の増加と、入院に付き添ったり病児のケアを行う親の収入の減少の両面で家計に負担がかかっている。

本レポートはこちら[PDF]:

https://www.japanheart.org/pdf/state-of-pediatric-Cancer-2024.pdf

《取材案内》

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「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に活動する、2004年に設立された日本発祥の国際医療NGO。海外では、ミャンマー・カンボジア・ラオスにおいて無償で子どもの診療・手術を実施し、その数は年間約3万4千件、累計30万件を超えます。日本国内では離島・へき地への医療者派遣、小児がんの子どもとその家族の外出を医療者がサポートする活動にも取り組んでいます。

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