父の日に読み解きたい「日本のお父さんの腸内フローラ事情」
~ 腸内環境に気を付けたいのは「喫煙」「濃い味」「遅寝」ストレスフルな“ハードワークお父さん” ~ 株式会社サイキンソー(本社:東京都渋谷区、 代表取締役:沢井
悠、 以下サイキンソー)は、
腸内フローラ検査サービスMykinso(マイキンソー)を通じて収集した個人の腸内フローラデータの分析レポート「日本のお父さんの腸内フローラ事情」を発表しました。
6 月 19 日(日)は父の日です。 日頃の感謝を込めてプレゼントを贈る方も多いことでしょう。 親しい人ほど、 本当の気持ちは伝えづらいものです。
毎年何を贈ろうかと悩まれる方も多いかもしれませんが、 大切なのは感謝の気持ち。 今年の父の日をきっかけに、
お父さんの健康について改めて考えてみてはいかがでしょうか。
サイキンソーは、 腸内フローラ検査Mykinso(マイキンソー
)利用者の中からお父さんに該当する 1,722 名を抽出し、 腸内フローラの評価項目と生活習慣などの回答項目を分析したレポート
「日本のお父さんの腸内フローラ事情」を作成しました。 家族のために日々仕事に励むお父さんの腸内環境から、 何が見えてきたのでしょうか。
本レポートのまとめ 1. お父さんの約半数はディスバイオーシス(腸内細菌バランスの破綻)予備軍!?
2. お父さんの 2 人に 1 人は要注意菌「フソバクテリウム」を保有している可能性あり!?
3. 悪い腸内環境のお父さんのキーワードは「喫煙」「味の濃いもの」「不規則な生活リズム」
【分析概要】
・分析期間: 2015 年 8 月~ 2022 年 5 月までに登録されたデータを 2022 年 6 月 1 日~ 15 日にかけて分析
・分析機関:自社
・分析対象:Mykinso利用者のうち、 Mykinso Online で実施している質問票において「男性」、
「未成年の子供と同居している」と回答のあった検体を「お父さん」に設定。
・サンプル数:お父さん 1,722 名、 健常者* 2,664 名
・分析方法:腸内フローラの良し悪しを判定する独自指標「腸内フローラ判定」と生活習慣に関する回答項目との相関性を調査。
お父さんと健常者それぞれが多く保有している菌(属レベル)について集計。
* 「健常者」とは、 Mykinso受検者のうち、 質問票の回答で「病歴ありの人」、 「慢性的な下痢・便秘の訴えのある人」、 「BMI が 30 以上の人」、
「年齢が 60 歳以上の人」を除いた成人の集団です。
* 分析結果の詳細
1.お父さんの約半数はディスバイオーシス(腸内細菌バランスの破綻)予備軍!?
健常者全体と比較してお父さんのほうがD判定、
E判定が多い
健常者全体と比較してお父さんのほうがD判定、 E判定が多い
健常者 2,664 名とお父さん 1,722 名の腸内フローラ判定を比較したところ、 お父さんの約半数が平均のC判定以下で、 4 人に 1
人がディスバイオーシス予備軍(D判定)またはディスバイオーシス状態(E判定)となりました(※ 1 )。 このことから、
健常者全体と比較してお父さんのほうが全体的に腸内環境が悪化しており、 腸内環境に悪影響を及ぼす何らかの要素がありそうという仮説が生まれました。
※ 1 「ディスバイオーシス」とは:疾患発症に関連するとされる腸内細菌や、 様々な要因によって生じた腸内フローラのバランス崩壊状態が身体に悪影響を与える、
という研究が世界中から報告されています。 このような腸内フローラのバランスが崩壊した状態を「ディスバイオーシス」と呼んでおり、
食事・運動・睡眠・飲酒頻度・タバコなどの生活習慣の乱れが原因とされています。 マイキンソーでは、 腸内フローラ判定D判定をディスバイオーシス予備軍、
E判定をディスバイオーシス状態として評価しています。
2.お父さんの 2 人に 1 人は要注意菌「フソバクテリウム」を保有している可能性あり!?
お父さんに該当する方の保有する菌種にはどのような特徴があるのかを調べたところ、 2 人に 1 人がフソバクテリウムを保有していることがわかりました。
フソバクテリウムは、 マイキンソーでは「要注意菌」として検出しています。 喫煙や飲酒、 運動不足などによって保有率が上昇する傾向があり、
大腸がんや大腸ポリープのバイオマーカーになり得るという研究もあることから、 大腸がんリスク判定の指標にも利用しています。 健常者全体では 4 人に 1
人から検出されることからも、 お父さんの保有率の高さが伺えます。 お父さんは喫煙や飲酒などの日頃の習慣に気を付けていったほうが良いでしょう。
3.悪い腸内環境のお父さんのキーワードは「喫煙」「味の濃いもの」「不規則な生活リズム」
マイキンソーでは検査を受ける際に、 食習慣や嗜好品、 運動頻度といった生活習慣に関して回答いただいています。 お父さんに該当する方の回答項目から、
腸内フローラ判定の悪い判定(D、 E判定)に相関が強い回答項目を集計したところ、 1 位は「喫煙習慣がある」。 次に「食の好み:塩辛いもの」がランクインし、 3
位が「直近 1 ヶ月間の平均就寝時間が深夜 1 時以降」となりました。 全体的な傾向として喫煙習慣も多く、 塩辛いものや脂っこいもの、
辛いものなど味の濃いものを好む傾向が強いことが伺えます。 また、 就寝時間が遅く朝食を抜く傾向があることからも、 日々の生活リズムが崩れていることがわかります。
なお、 調査対象のお父さんのうち、 55 % が上位 3 つのうちのいずれかが当てはまると回答しています。
お父さんのうちD、
E判定と相関性が強い回答項目
お父さんのうちD、 E判定と相関性が強い回答項目
一方で、 お父さんに該当する方の回答項目から腸内フローラ判定の良い判定(A、 B判定)に相関が強い回答項目を集計したところ、
良い腸内環境のお父さんは日頃から運動をする習慣があり、 食事にも気を使っていることが伺える内容となりました。
お父さんのうち、
A、
B判定と相関性が強い回答項目
お父さんのうち、 A、 B判定と相関性が強い回答項目
* 日本のお父さんの腸内フローラ事情に関する考察
腸内フローラ判定が高いお父さんの共通項目から、オーガニックでヘルシー志向なお父さん像が浮き彫りとなりました。
普段の食事で有機栽培のものを取り入れていることからも、 日々の食生活で野菜を取り入れていたり、
産地や無農薬といった体にも環境にもヘルシーな考えを持っていることが想像できます。 日常の運動頻度が高いことからも、
規則正しい生活を送れている方が多いと考えられ、 例えば「テレワークで自宅でコーヒーを淹れるところから一日がスタートし、
仕事を終えたらランニングに出かける」といったスマートかつスローなライフスタイルを実践している可能性があります。
一方で、 腸内フローラ判定が低いお父さんの共通項目から、ストイックでハードワークなお父さん像が浮かび上がりました。 喫煙習慣があり、
味の濃いものを好む傾向が強いなど、 日々大きなストレスを抱えていることも想像できます。 また、 就寝が深夜 1 時以降になることも多く、
夜遅くまで仕事をしていたり、 生活リズムが崩れていることが想定されます。 仕事の成果や人脈づくりに対してもストイックで、 責任の大きい職位についていたり、
会食機会も多いのかもしれません。 一家の大黒柱として仕事に励むお父さんと想像できますが、
だからこそ少しづつ習慣を改善して健康的な生活を意識していく必要があります。
* 分析担当者のコメント
株式会社サイキンソー CAO 渡辺 諭史 Ph.D.
「研究ではこれまであまり焦点を当てていなかった『普段の食事で気をつけていること』『嗜好』の種類と腸内フローラ判定の関連が、
お父さんの腸内フローラデータに限定することで現れてきたことは驚きでした。 今回の分析によって、
菌叢の生物学的性差とは異なる菌叢の社会経済的なジェンダー差を明らかにする一旦になり得る知見が見出されました。
今後も疾患状態や服薬状況などの医学生物学的な要因だけでなく、
マイキンソーでオリジナルに集めている心理・社会・経済的な要因と菌叢との関連を引き続き探っていきたいと思います。 」
* 「日本人の腸内フローラデータ分析」に関して
サイキンソーはこれまでの約 60,000 件の検査を実施してきました。 今回から始まった「日本人の腸内フローラデータ分析」は、
研究活動とは異なる観点から蓄積してきた腸内フローラデータを分析し、 「腸と健康」についてより多くの方に身近に感じていただけるようなレポート形式のコラム連載です。
腸内細菌叢研究をはじめ、 弊社のビッグデータ収集もまだまだ道半ばではありますが、 世代ごとの傾向や保有菌と生活習慣との関連性などを読み解きながら、
データサイエンスによる腸内細菌の解明に向けて発信してまいります。
* Mykinso(マイキンソー)について
自宅で誰でも簡単にできる腸内フローラ(腸内細菌叢)検査サービス。 有益菌の代表格として知られるビフィズス菌の他、 乳酸産生菌や、 酪酸産生菌、
エクオール産生菌の割合もわかります。 医療機関で受けられる「Mykinso Pro」や乳幼児に特化した検査サービス「Mykinso キッズ」も展開しています。
・サービスサイト:https://mykinso.com/
・紹介動画:
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* 会社概要
「細菌叢で人々を健康に」を企業理念として、 腸内フローラをはじめとする人体の常在細菌叢をデータサイエンスの力で解き明かし、
ヘルスケアに貢献することを目指しています。
・会社名:株式会社サイキンソー
・設立: 2014 年 11 月 19 日
・所在地:東京都渋谷区代々木 1 – 36 – 1 オダカビル 2 階
・代表者:代表取締役 沢井 悠
・主な共同研究先:大阪大学微生物病研究所
・HP:
* 報道関係者問い合わせ先
・担当者 株式会社サイキンソー 広報 村上
・電話番号 080-8547-8408 / 03-5309-2522
・メールアドレス [email protected]
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