動物たちの不思議な色と模様、その仕組みと意味を解き明かす! 『動物の体色がわかる図鑑』7月発売
2022年7月に発売いたします。
パンダやシマウマの白黒、 クジャクの獄彩色、 色とりどりの熱帯魚など。動物たちの色や模様はどのようにできているのか。 またなぜそのような色を獲得したのか。
その秘密を、 動物種ごとの専門家が図版や写真を交えながら詳しく紹介。 アカデミックの現場で研究する著者陣だからこそ伝えられる最新の情報により、
動物たちの「色」を専門的、 かつわかりやすく解説します。 色素や細胞といったミクロの世界のはなしから、 外敵や餌動物と体色の関係まで、
様々な視点から動物たちの色を紹介、 解説する「動物体色図鑑」です。
* イメージ
ヒトの髪や肌の色の違い
ヒトの髪や肌の色の違い
多様なネコの毛や瞳の色
多様なネコの毛や瞳の色
カメレオンの体色と温度の関係とは
カメレオンの体色と温度の関係とは
ドクガエルの目立つ体色の役割とは
ドクガエルの目立つ体色の役割とは
昆虫の色を作る色素のはなし
昆虫の色を作る色素のはなし
* 監修/著者プロフィール
監修:秋山豊子(アキヤマ・トヨコ)
慶應義塾大学名誉教授。 動物の体色発現機構を発生や遺伝子レベルで研究。 アルビノ、 ウコッケイ、 白色碁石系統のニワトリの遺伝子解析を行った。 日本百名山完登。
現在は毎日1万歩のウォーキングと3匹の猫の相手が楽しみ。
以下、 著者プロフィール(五十音順)
池田譲(イケダ・ユズル)
琉球大学 理学部 海洋自然科学科 生物系 教授。 頭足類(イカ・タコ)が知性を持つに至った謎を、
社会性とコミュニケーションに注目して長期飼育観察をベースに行動学的アプローチにより研究。 趣味は読書と散歩。
伊藤祥輔(イトウ・ショウスケ)
2010年藤田医科大学名誉教授、 藤田医科大学メラニン化学研究所所員。 1972年名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了、 理学博士、 医学博士、
国際色素細胞学会連合理事長を歴任。 同連合よりMyron Gordon Award、 H. S. Raper Medal、 Seiji Memorial
Lecturer、 清寺眞記念賞受賞。 趣味は、 散歩、 野鳥撮影とクラシック音楽鑑賞。
合田真(ゴウダ・マコト)
浜松医科大学光尖端医学教育研究センター所属。 研究技術専門職員。 博士(理学)。 魚類の色素胞の細胞運動や多様性に関する形態学、 細胞生理学を専門とする。
他に光学顕微鏡の技術開発も専門にしている。
近藤滋(コンドウ・シゲル)
京都大学医学博士、 大阪大学大学院生命機能研究科教授。 世界で最初に生物の縞模様がチューリング・パターンであることを実証。 主な著書に『いきもののカタチ
続・波紋と螺旋とフィボナッチ- 多彩なデザインを創り出すシンプルな法則』(学研プラス)など。
四宮愛(シノミヤ・アイ)
基礎生物学研究所、 バイオリソース研究室 鳥類の色素細胞の発生分化をテーマとして体色の研究に携わった。 現在は、
東北から九州まで日本各地のメダカ集団を材料として動物の季節応答のしくみを研究している。 趣味は家族とのアウトドア活動。
高橋明義(タカハシ・アキヨシ)
北里大学海洋生命科学部 教授。 1957年、 岩手県釜石市生まれ。 北里大学大学院修了、 水産学博士、 日本学術振興会奨励研究員、
北里大学医学部助手などを経て、 2006年より現職。 受賞歴は日本水産学会「水産学進歩賞」など。
橋本寿史(ハシモト・ヒサシ)
名古屋大学・大学院理学研究科・理学専攻・助教、 メダカやゼブラフィッシュなどの魚類を中心に、 動物における体色形成のメカニズムを発生学的な観点から研究している。
動物の体色に多様性をもたらした進化の歴史に特に興味がある。
廣部知久(ヒロベ・トモヒサ)
元千葉大学放射線医学総合研究所連携大学院教授、 マウスやヒトの皮膚の細胞、 特にメラノサイトの増殖・分化の制御機構、
趣味はモーツァルト(『いつもモーツァルトがそばにいる。 ある生物学者の愛聴記』幻冬舎2021年刊行)。
フ科組織・病理室長。
福澤利彦(フクザワ・トシヒコ)
東北大、 アリゾナ大を経て、 現在の所属は慶應義塾大学生物学教室(商学部教授)。 半世紀の間ずっと謎であったアルビノアフリカツメガエルの原因遺伝子が、
幸運にも自力で解明できて、 肩の荷が下りたところである。
二橋美瑞子(フタハシ・ミズコ)
茨城大学大学院理工学研究科所属、 准教授。 研究内容は、 昆虫の色彩・微細構造の形成機構および動原体構築の多様性と進化機構。 著書(分担執筆)に『色素細胞
第2版(慶應義塾大学出版会)』など。
二橋亮(フタハシ・リョウ)
産業技術総合研究所所属、 生物プロセス研究部門、 主任研究員。 研究内容は昆虫の形態・色彩・構造の形成機構。 趣味はトンボの生態写真の撮影。
著書(共著)に『ネイチャーガイド 日本のトンボ(文一総合出版)』『ヤゴ ハンドブック(文一総合出版)』など。
持田浩治(モチダ・コウジ)
理学博士。 京都大学動物行動学研究室で学位を取得後、 琉球大学熱帯生物圏研究センター研究員などを経て、 長崎総合科学大学生命環境工学コース准教授。
京都大学野生動物研究センター特任准教授を併任。 専門は色の生態学。
森本元(モリモト・ゲン)
公益財団法人山階鳥類研究所研究員、 東邦大学理学研究科客員准教授他。 専門は鳥類学、 生態学、 行動生態学、 バイオミメティクス等。
野生鳥類の生態研究や羽毛の電子顕微鏡解析等を通じて、 鳥類の色彩に関する研究を長年、 総合的に進めている。
吉岡伸也(ヨシオカ・シンヤ)
東京理科大学理工学部物理学科教授。 専門分野は光物理学・バイオミメティクス。 子育て中で最近はポケモンに関する勉強にも忙しい。
若松一雅(ワカマツ・カズマサ)
2019年藤田医科大学名誉教授、 藤田医科大学研究推進本部メラニン化学研究所長。 1979年名古屋大学大学院理学研究科修士課程修了、 理学博士、 博士(医学)、
日本色素細胞学会会長を歴任。 Takeuchi Medal、 清寺眞記念賞受賞。 趣味は、 映画・クラシック音楽鑑賞。
* 書籍情報
書名:動物の体色がわかる図鑑
監修:秋山豊子
著者:池田譲、 伊藤祥輔、 合田真、 近藤滋、 四宮愛、 高橋明義、 橋本寿史、 廣部知久、 福澤利彦、 二橋美瑞子、 二橋亮、 持田浩治、 森本元、
吉岡伸也、 若松一雅
発売日:2022年7月
仕様:B5 並製 総324頁
定価:3,300円(10%税込)
ISBN:978-4-7661-3627-2
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