「だれもがしあわせに笑っている世界があったら、きっとこんな感じ」ーそんな絵を描く兄と、見る人の気分が明るくなる切り絵を作る妹がいます。

兄妹アーティストKANTA&KAEDE』(輪島貫太&楓・母)好評発売中! 出版記念発売の「わじまかんたエコバッグ」もご紹介 金沢に住む輪島家の兄妹は、

絵を描いたり切り絵を作ったりするのが大好きです。 2人は自閉症と診断されています。 でも、 それも個性のひとつでしかありません。 「人はみな、

たった1人のかけがえない存在」だということを教えてくれる作品たちをオールカラーで紹介しするとともに、

2人の母・満貴子さんの「個育て」の奮闘を収録した『みんなしあわせ。 兄妹アーティストKANTA&KAEDE』を5月に刊行しました。

たくさんの人が登場し、 その人たちがみんな幸せそうに笑っている―そんな絵を描く少年がいます。 金沢市に住む15歳の輪島貫太さんです。

妹の楓さんも、 見る人の気分を明るくする、 色とりどりの切り絵を作ります。

2人の作品は、 企業や公共のイベント、 施設など、 いろいろなところで使われ始めています。

2人は幼いころ自閉症の診断を受けました。 自閉症には、 自分の気持ちをうまく伝えることや、 他人の言葉の意味を理解するのが苦手という特徴があります。

母親の満貴子さんは戸惑い、 悩みながらも、 2人の行動や態度を特性ととらえて向き合い、 その中にある個性を伸ばす「個育て」をしてきました。

「この世界は楽しく、 人はみな、 たった1人のかけがえない存在」

――2人の作品と存在は、 そう私たちに伝えてくれるかのようです。

アーティストKANTAとKAEDEの作品もふんだんに収録し、 その才能の芽を見つけ、

伸ばそうと奮闘している母親の「個育て」の軌跡をまとめたのが『みんなしあわせ。 兄妹(きょうだい)アーティストKANTA&KAEDE』です。

アートブックとしても楽しめます。

扉はメインビジュアル「みんなの輪、

えがおの輪」

扉はメインビジュアル「みんなの輪、 えがおの輪」

また、 本書の発売を記念し、 メインビジュアルの「みんなの輪、 えがおの輪」を鮮やかにプリントした「わじまかんたエコバッグ」も発売中です。

【取り扱い】

東京新聞オフィシャルショップ

https://tokyo-np.hanbai.jp/products/detail.php?product_id=5900

定価:1870円(税込)

カラー/オフホワイト

素材/ポリエステル

本体/約360×365×120mm(A4サイズも入ります)

持ち手/約25×420mm

ポーチ/約155×110mm(エコバッグがポーチの中に収納できます)

【著者情報】

輪島満貴子(わじま まきこ)

1980年、 富山市生まれ。 長男貫太、 長女楓の2人の子を持つ母。 子どもたちが日々作り出す作品を「何か生かすことはできないかな」と思い、

2016年から独学で物作りを始める。 思い立ったらなんでもやってみたい性格。 最近は米粉パン作りにもハマっている。 金沢市在住。

輪島貫太(わじま かんた)

2006年、 金沢市生まれ。 軽度知的障がいを伴う自閉症。 同市の小・中学校(特別支援学級)を卒業し、 現在通信制高等学校1年生。

10歳の時に天才バカボンのアニメワンシーンが気に入って人がたくさん集まった集合絵を描くようになる。 人とお話しするのが大好きな気優しい男の子。

輪島楓(わじま かえで)

2008年、 金沢市生まれ。 中度知的障がいを伴う自閉症。 同市の小学校(特別支援学級)を卒業し現在、 中学校(特別支援学級) 2年生。

魔法や変身アイテムが出てくる絵本が大好きで、 8歳のころ、 折り紙で物語に出てくるアイテムを切り出すようになる。 天真爛漫で陽気な女の子。

【書誌情報】

『みんなしあわせ。 兄妹アーティストKANTA&KAEDE』

著者:輪島貫太&楓・母

発売日:2022年5月24日

定価:1,540円(本体1,400円+税)

仕様:A5判、 並製、 184ページ(オールカラー)

ISBN:978-4-8083-1071-4

発行:東京新聞