見えない部分にこそ技術がある。名作たる理由が、分解する、剥がす、組み立てる、張り替えることで見えてくる!
2020年12月10日(木)に、 『名作椅子の解体新書』を発売いたします。
「ザ・チェア」など名作椅子と呼ばれている椅子や、 フィン・ユールなどの著名デザイナーがデザインした椅子について、 解体(分解)、 組立、 座の張り替え
などの工程を写真入りで詳細に紹介。
これらを紹介しながら、 各椅子の特徴、 構造、 デザイナーの思いなど探っていきます。
1)どのような技術が駆使されているか:接合方法、 強度の持たせ方、 デザインを生かすための工夫、 外見からはわからない隠れた部分での工夫 など
2)長所、 短所
3)素材:使用木材の種類、 座編み用のペーパーコード、 張地の中身(綿、 布、 馬毛、 ウレタンなど) など
4)デザイナーがどのような考え方で、 その椅子を手掛けたのか
5)掲載椅子(18脚)
・ザ・チェア(JH501)〔ハンス J. ウェグナー〕
・Yチェア(CH24)〔ハンス J. ウェグナー〕
・ベアチェア〔ハンス J. ウェグナー〕
・JH504〔ハンス J. ウェグナー〕
・CH23〔ハンス J. ウェグナー〕
・イージーチェアNo.45〔フィン・ユール〕
・アームチェアNo.46〔フィン・ユール〕
・アームチェアNo.48〔フィン・ユール〕
・エッグチェア〔アルネ・ヤコブセン〕
・スーパーレッジェーラ〔ジオ・ポンティ〕
・J.L.モラー No.77〔ニールス・オット・モラー〕
・エヴァ〔ブルーノ・マットソン〕
・FD130〔ピーター・ヴィット&オツラ・モルゴー・ニールセン〕
・サファリチェア〔コーア・クリント〕
・シエスタ〔イングマール・レリング〕
・MKチェア〔モーエンス・コッホ〕
・ペーパーコード編み折り畳み椅子
・セブンチェア〔アルネ・ヤコブセン〕
【目次抜粋】
・ザ・チェア(JH501)〔ハンス J. ウェグナー〕
ザ・チェア(JH501)を解体する
-なぜ、 JH501やJH503は「ザ・チェア」と呼ばれるのか-
・Yチェア(CH24)〔ハンス J. ウェグナー〕
Yチェアを解体する、 組み立てる、 座を張り替える
-なぜ、 Yチェアは、 発売以来70年以上経っても人気があるのか-
・ベアチェア〔ハンス J. ウェグナー〕
ベアチェア(AP19)の布張りを剥がす
-座り心地のよさは、 ウェグナーの椅子の中でもトップクラス-
・JH504〔ハンス J. ウェグナー〕
JH504を解体・修復する
-なぜ、 JH504はウェグナー作品の中であまり知られていないのか-
・CH23〔ハンス J. ウェグナー〕
CH23を解体・修復する
-座のペーパーコード編みをデザインとして見せる椅子-
・イージーチェアNo.45〔フィン・ユール〕
フィン・ユールNo.45をフレーム状態にする
-フィン・ユールが思い描く構想をニールス・ヴォッダーが実現させた-
・アームチェアNo.46〔フィン・ユール〕
フィン・ユールNo.46の革張りを剥がす
-直径1cmの細い丸棒を貫に用いたアームチェア-
・アームチェアNo.48〔フィン・ユール〕
フィン・ユールNo.48を解体・修復する
-なぜ、 フィン・ユールNo.48は、 座や背が浮いているように見えるのか-
・エッグチェア〔アルネ・ヤコブセン〕
エッグチェアの革張りを剥がす
-なぜ、 エッグチェアは卵形にできたのか-
・スーパーレッジェーラ〔ジオ・ポンティ〕
スーパーレッジェーラを解体する
-なぜ、 スーパーレッジェーラは細くて軽いのか-
・J.L.モラー No.77〔ニールス・オット・モラー〕
前脚が折れたJ.L. モラー No.77を解体・修復する
-なぜ、 J.L. モラーの椅子には貫がないのか-
・エヴァ〔ブルーノ・マットソン〕
エヴァを解体・修復する
-成形合板と無垢材の長所を生かして作られた、 マットソンの安楽椅子-
・FD130〔ピーター・ヴィット&オツラ・モルゴー・ニールセン〕
FD130を分解・組立する
-各所に細かい気づかいがなされている、 チーク材のノックダウン式アームチェア-
・サファリチェア〔コーア・クリント〕
サファリチェアを分解する、 組み立てる
-クリントの愛読書に載っていた、 軍隊用組立式の椅子をリ・デザイン-
・シエスタ〔イングマール・レリング〕
FD130を分解する、 組み立てる
-細部に気づかいがなされているノックダウン式アームチェア-
・MKチェア〔モーエンス・コッホ〕
MKチェアを分解する、 組み立てる
-折り畳み椅子の名作MKチェアは、 どのようにして生まれたのか-
・ペーパーコード編み折り畳み椅子
ペーパーコード編み「折り畳み椅子」を解体・修復する
-折り畳み椅子にしては珍しい、 座と背がペーパーコード編み-
・セブンチェア〔アルネ・ヤコブセン〕
セブンチェアを解体・修復する
-完璧主義者ヤコブセンが生み出した、 背と座が一体型の成形合板の椅子-
【著者プロフィール】
西川 栄明(にしかわ たかあき)
1955年、 神戸市生まれ。 編集者、 木工ライター、 椅子研究者。 椅子や家具のほか、 森林や木材から木工芸に至るまで、
木に関することを主なテーマにして編集・執筆活動を行っている。 著書に、 『この椅子が一番!』『増補改訂 名作椅子の由来図典』『手づくりする木のスツールNew
Edition』『一生ものの木の家具と器』(以上、 誠文堂新光社)、 『樹木と木材の図鑑-日本の有用種101』『木のものづくり探訪』(以
上、 創元社)、 『日本の森と木の職人』(ダイヤモンド社)など。 共著に『チェアの秘密』『ウィンザーチェア大全』『増補改訂 原色
木材加工面がわかる樹種事典』『漆塗りの技法書』(以上、 誠文堂新光社)、 『木育の本』(北海道新聞社)など。 企画編集に『流れがわかる!
デンマーク家具のデザイン史』(多田羅景太、 誠文堂新光社)など。
坂本 茂(さかもと しげる)
1961年、 長野県生まれ。 木工デザイナー。 東京造形大学造形学部デザイン学科(室内建築専攻)非常勤講師。 五反田製作所などで家具製作に携わった後、 90年、
ディー・サイン(現、 カール・ハンセン&サンジャパン)入社。 Yチェアなどの商品管理(検品・修理・輸入業務)などに携わる。 Yチェアの立体商標登録に尽力。
2014年に退社後、 simdesign設立。 デザイナーとして活動するほか、 YチェアやJ39などのペーパーコードの張り替えや修理も受けている。
会社在籍時からコンペに参加し、 入賞入選を重ねる。 1990年、 第1回「国際家具デザインフェア旭川(IFDA)」コンペ入選。 98年、
第1回「暮らしの中の木の椅子展」最優秀賞。 2015年、 工芸都市高岡クラフトコンペでファクトリークラフト部門グランプリ受賞。
共著に『Yチェアの秘密』(誠文堂新光社)。
【書籍概要】
書 名:名作椅子の解体新書
著 者:西川 栄明、 坂本 茂
仕 様:B5判、 208ページ
定 価:本体3,200円+税
発売日:2020年12月10日(木)
ISBN:978-4-416-52104-5
【書籍のご購入はこちら】
誠文堂新光社 書籍紹介ページ:
https://www.seibundo-shinkosha.net/book/art/52452/
【書籍に関するお問い合わせ先】
株式会社 誠文堂新光社
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