新たな細胞治療を開発するセレイドセラピューティクス株式会社が、シリーズAで5億円の資金調達を完了
セレイドセラピューティクス株式会社(本社:東京都文京区、 代表取締役社長:荒川信行)は、
株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズを無限責任組合員とする「UTEC5号投資事業有限責任組合」、
筑波総研株式会社及びSBI地域活性化支援株式会社を無限責任組合員とする「筑波SBI地域活性化ファンド投資事業有限責任組合」、
並びに「有限会社テクノサイエンス」を引受先とする第三者割当増資を実施し、 シリーズA総額約5億円の資金調達を完了いたしました。
この資金調達により、 急性白血病等の血液がんに対する細胞治療製品の開発を更に加速化させてまいります。
<シリーズA資金調達の概要>
【調達金額】 約5億円
【調達方法】 第三者割当増資
【引受先】 ・UTEC5号投資事業有限責任組合
・筑波SBI地域活性化ファンド投資事業有限責任組合
・有限会社テクノサイエンス
* セレイドセラピューティクスの事業
白血病等の血液がんは高齢化を原因とする罹患率の増加が指摘されている分野であり、 日本のみならず世界中の多くの国で、
根治のための治療法の更なる発展が待ち望まれています。 セレイドセラピューティクスが研究開発を進める再生医療等製品は、
各種血液がんに対する根治療法としての移植術の可能性を広げるものであり、 次世代の細胞治療製品として多くの患者さんの治療に役立てられることが期待されます。
<資金調達の目的>
この度調達した資金を活用して、 国内で免疫不全マウスを使用した大規模実験を実施し、 非臨床POCの取得に向けた活動を進めていきます。
POC取得後は米国での非臨床安全性試験、 臨床試験を経て、 当社として最初の細胞治療製品を米国市場から展開していくことを計画しており、
すでに米国での製造等サプライチェーンの構築を目的とした各種企業との具体的な交渉や、 薬事・規制(FDA)対応を進めています。
* 投資家からのコメント
<株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ 取締役・パートナー 宇佐美 篤 様>
セレイドセラピューティクスさんとの出会いは1年半前に遡ります。 日本発の画期的な技術をいかに世界の実臨床の場、
そして疾患の当事者の方々に適切かつ迅速に届けるにはどのような道筋で開発を進めていけば良いのか、
荒川社長はじめチームの皆さんと共に知恵を出し合いながら事業計画を考え抜いてきた日々がとても心に残っています。 基礎研究から製品開発へ、
日本から米国での開発へと、 事業を大きく前に進めていくにあたって、 想いを持って集まってこられた方々とともに、
この資金調達の日を迎えることができたことをとても嬉しく思います。 今後も皆さんとともに緊密に連携しながら更に前に進めていけることを、 とても楽しみにしています。
<筑波総研株式会社 コンサルティング部 主任研究員 高橋 一徳 様>
セレイドセラピューティクス様の技術の原点は、
「市販の液体のり」にも含まれるポリビニルアルコールというありふれた成分で難しいと言われていたヒト造血幹細胞の培養を成功させた発想力と熱意にあると理解しております。
その後、 新たな化学合成化合物を用いた技術改良により、 ヒト造血幹細胞の増幅技術へと昇華されました。
本技術を応用して、 血液がんで苦しむ患者さまに細胞治療製品を届けたいというビジョンに強く共感するとともに、
一緒にその世界を実現したいという思いからこの度投資を決定しました。
セレイドセラピューティクス様の革新的な細胞治療製品が全世界の血液がん患者さまのQOL向上に資することを期待しております。
<有限会社テクノサイエンス 代表取締役 小林 章一 様>
この度出資を通じセレイドセラピューティクス社の目指される素晴らしい取組みに参画させていただけることになり喜ばしく思っております。
国際的にも最先端の「造血幹細胞の体外増幅技術」による難治性の血液・免疫疾患の治療の課題解決に向け、
セレイドセラピューティクス社の成長を支援させていただけたらと思っております。
* セレイドセラピューティクス株式会社 代表取締役社長 荒川信行のコメント
当社として最初の本格的な資金調達ラウンドであるシリーズAでは、 当社技術の将来性と社会貢献の意義等を認めてくださった投資家様との出会いにより、
今後の製品開発に必要な資金を確保することができたことを大変うれしく思います。 各投資家様からの期待を胸に、 当社製品開発活動の一層の推進を図ってまいります。
<セレイドセラピューティクス株式会社について>
セレイドセラピューティクス株式会社は、 2020年に設立されたバイオベンチャー企業であり、
人の血液の源となる造血幹細胞を利用して白血病などの血液がんを含む難治性の血液疾患の治療に役立てる再生医療等製品の研究開発を行う会社です。
血液がん分野の治療では、 根治のために一定量の造血幹細胞の移植が必要となります。 当社事業では、 この造血幹細胞を安全かつ効率的に増やし、
新たな再生医療等製品として社会に提供することを目指しています。
【会社情報】
代表 : 代表取締役社長 荒川 信行
本社所在地 : 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ
URL :
設立年 : 2020年10月
資本金 : 5億6000万円(資本準備金を含む)
事業内容 : ヒト造血幹細胞を利用した再生医療等製品の研究開発
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