大宅賞受賞のノンフィクションライター、野村進&稲泉連による「インタビュー講座」開講!
大宅賞受賞作家のお二人による新講座「インタビューの技術――ノンフィクションという仕事」が開講します。
講師の野村進(のむら・すすむ)さんはフィリピン留学時代、反政府ゲリラに同行した経験から生れた
『フィリピン新人民軍従軍記』(講談社+α文庫)で1981年にデビュー。その後40年以上もノンフィクションの最前線で走り続けています。アジア、医療、精神世界など幅広い分野を取材して書く一方で、仕事の手法についても様々な試行錯誤を重ね、その成果を2008年『調べる技術・書く技術』(講談社現代新書)にまとめています。
そんなベテランに聞き手として挑む稲泉連(いないずみ・れん)さんは後輩とはいえ、既にそのキャリアは20年を超えます。1998年、自身の不登校と大検受験について書いたデビュー作『僕の高校中退マニュアル』(文藝春秋)からスタート。2005年には若くして戦死した詩人を題材にした『ぼくもいくさに征くのだけれど
竹内浩三の詩と死』(中央公論新社)で大宅壮一ノンフィクション賞を史上最年少で受賞(26歳)。その後も就職問題、震災ドキュメント、スポーツ、人物インタビュー、書評などで活躍している気鋭の書き手です。
本講座は、そんな大宅賞作家同士が取材の方法について語るだけでなく、お互いをインタビューする様子も見せてくれる「実践的講義」です。
人に会い、質問をぶつけて必要な情報を引き出す。そのために必要な準備とは。取材相手とはどう対峙すべきか。これは記者、ライター、編集者といった職業だけでなく、あらゆる局面で役立つ「仕事術」ではないでしょうか。
人を相手にして仕事をしようとする、全ての人にお勧めしたい講義です。
■「インタビューの技術――ノンフィクションという仕事」(全2回)
〈第1回〉取材テーマと下調べ
【日付】12月7日(水)公開 約60分
【内容】
・ノンフィクションライターになった経緯
・「チャップリンのステッキ」とは
・自分の内在的テーマ、編集者から依頼されたテーマ
・自分の中に「核になる部分」をもつ
・野村流資料整理法
・取材ではいまだに緊張する
・資料を読む順番
〈第2回〉相手の話をどう引き出すか
【日付】12月下旬公開予定 約52分(予定)
【内容】
・取材対象をどう探すか
・インタビューは「流れ」が大事
・ビートたけしにインタビューした時
・五感全部を駆使する
・デイビッド・ハルバースタムに直接聞いたインタビュー必勝法
・取材中「沈黙」が訪れたらどうするか
・面白いインタビューとは
【受講料】各2,400円(税別)
【公開終了予定】未定
■サンプル動画URL (リンク先から購入画面に進むことができます)
(左)稲泉連さん、(右)野村進さん
(左)稲泉連さん、(右)野村進さん
■講師紹介: 野村 進(のむら・すすむ)
ノンフィクションライター、拓殖大学国際学部教授
1956年東京都出身。上智大学外国語学部英語学科中退。1978~80年、フィリピン・マニラに留学。81年『フィリピン新人民軍従軍記』(講談社+α文庫)でデビュー。97年『コリアン世界の旅』(講談社文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞をダブル受賞。99年『アジア
新しい物語』(文春文庫)でアジア太平洋賞受賞。アジア太平洋各地の日本人や在日外国人、先端医療、老舗企業など幅広い分野でノンフィクションを執筆してきた。主著に『日本領サイパン島の一万日』(岩波書店)、『救急精神病棟』(講談社文庫)、『調べる技術・書く技術』(講談社現代新書)、『千年、働いてきました』『出雲世界紀行』(以上、新潮文庫)などがある。
■聞き手紹介: 稲泉 連(いないずみ・れん)
ノンフィクションライター
1979年東京生まれ。早稲田大学第二文学部卒。
2005年、『ぼくもいくさに征くのだけれど 竹内浩三の詩と死』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。
著書に『「本をつくる」という仕事』、『命をつなげ 東日本大震災、大動脈復旧への戦い』、『アナザー1964 パラリンピック序章』、『廃炉
「敗北の現場」で働く誇り』などがある。
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