イケア、日本を調査対象に含むLife at Home Report 2022を発表

Home Report 2022を発表 日本では自分の家に対して「昨年と比較しよりポジティブに感じる」 「自分らしさを表現している」と考える人が少ない結果に

「より快適な毎日を、 より多くの方々に」をビジョンとするスウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニー

イケアの日本法人イケア・ジャパン株式会社(本社:千葉県船橋市、 代表取締役社長兼Chief Sustainability Officer:ペトラ・ファーレ)は、

1月26日(木)に、 日本を調査対象に含む「Life at Home Report 2022」を発表しました。

これはイケアが2014年より行っている家での暮らしに関する調査で、 2022年度は世界37カ国37,000人以上を対象に行われました。 また、 定量調査に加え、

今年は初めて定性調査の対象国に日本が選ばれ、 オンラインでのインタビューが実施されました。 レポート全文では、 その対象5カ国(日本、 ドイツ、 インド、

イギリス、 アメリカ)での暮らしの実態も紹介しています。

レポートのハイライト * 世界は気候変動の影響よりも、国内の経済と家計の危機を懸念

* 「昨年と比べて自分の家についてよりポジティブに感じている」と回答した日本人は12%のみで、調査対象37ヵ国中35位と低い結果に

* 家が自分らしさを表現していると感じている日本人は37%、世界平均は58%

* 日本人が家に対してストレスを感じる一番の理由は「置き場所の定まっていないものがたくさんありすぎる」こと

* Life at Home Report 2022(ウェブサイト):

https://www.ikea.com/jp/ja/life-at-home/

* レポート全文:

https://www.ikea.com/jp/ja/files/pdf/f1/ee/f1eefc03/ikea-life-at-home-report-2022-ja.pdf

* 日本のハイライト:

https://www.ikea.com/jp/ja/files/pdf/e2/af/e2af179e/ikea-life-at-home-report-2022-japan-highlight-ja.pdf

毎年イケアは世界中の人々に話を聞き、今の家での暮らしには何が重要で、それをさらに改善するためにイケアがどのようにお手伝いできるかを把握するために取り組んでいます。

世界規模での調査に加え、日本国内での活動として、各店舗においてホームビジット(家への訪問)を実施しています。

家での暮らしにおける課題や夢を把握し、約80年にわたるホームファニッシングビジネスから培った家での暮らしに関する経験や知識を活かしながら、常に今の日本の暮らしにあったアイデアをお届けしています。

また、多様なお客さまのニーズや好みに合ったソリューションをお届けできるよう、デモクラティックデザイン*をもとに開発された約9,500点の商品を取り揃え、さまざまなスタイルのコーディネート方法をイケア店舗やウェブサイトで紹介しています。

インテリアコーディネートは難しいと感じていらっしゃる方も気軽にご相談いただける、知識と経験の豊富な専任アドバイザーによるインテリアプランニングサービスもご用意しています。

*デモクラティックデザイン:イケアの商品はすべて「デモクラティックデザイン」と呼ばれる5つの要素(優れたデザイン、機能性、品質、サステナビリティ、低価格)を考慮してデザインされています。デザインの美しさはもちろん、機能的で長持ち、人と地球にやさしく、誰にでも手の届く価格であることが大切だとイケアは考えます。

【グローバルのハイライト】

気候変動よりも国と家庭の経済が不安

世界37カ国、37,000人以上を対象にしたこの調査では、世界の61%が家計に不安を感じており、世界的にインフレが進む中66%が国内経済について不安を感じていることが明らかになりました。また、経済に対する不安は、気候変動の影響に対する不安(56%)を上回り、世界の人々の間で最も関心が高いことがわかりました。

日本でもほぼ同等で、65%が経済、59%が家計、57%が気候変動を不安に感じています。また懐が寒くなることで、世界の43%、日本では33%が旅行や外食といった家の外での趣味が影響を受けると予想しています。

Ingkaグループ Life At Home Communication LeaderのKatie

McCroryは、以下のように述べています。「感染対策で何年も家に閉じこもりがちだった人が、生活費高騰の影響で節約をするために再び家に留まることになるかもしれません。家で過ごす時間が増える可能性があるにも関わらず、家が楽しさをもっとも感じさせてくれる場所と答えている人は世界の半数である56%でした。また世界の5人に4人は、ものが散らかっていることや家事などにより家での暮らしにいつもストレスを感じていると答えています」

【日本のハイライト】

自分の家に対して「昨年と比較してよりポジティブに感じる」、「自分らしさを表現している」と感じる人が少ない日本

今回の調査で特徴的だった結果のひとつは、世界の37%が、「自分の家について昨年と比較しよりポジティブに感じている」と回答した一方で、日本では12%と低い割合で、37ヵ国中35位であったことです。レポートでは家に自分らしさが反映されているとき、家がメンタル・ウェルビーイング(精神的に満たされた状態)の源だと考える傾向が1.7倍であることも明らかになりました。

しかし「家に自分らしさが反映されている」と感じている日本人は37%のみで、世界の58%と比べて低い結果となっています。家が自分らしさを表現するために何が重要かという設問に対し、世界では「過去の思い出や体験を思い出させてくれるもの」(32%)が上位の回答であったのに対し、日本人はたった9%のみで、一方「ニーズや興味のあることのためのスペース」が34%で最多となりました。

イケア・ジャパンのCountry Consumer & Customer Insights Managerの小佐井 彩は次のように述べています。

「日本では、家は『住む場所』であり、機能性、住んでいる人、住んでいる場所などとリンクして捉えていることが多く、家と自分らしさや感情的な側面とのリンクは強くないように思われます。

家に今までの旅行の思い出や家族の写真、賞状を飾っている方も多いと思いますが、自分のためよりも家族のためと考える方が多く、また、壁に穴をあけられないといった日本の住宅事情によって、自分らしさを表現しづらくなっているのかもしれません。

家に自分らしさを反映させることで、ポジティブな効果が期待できます。

自分の家での暮らしをほかの人がどう思うかを気にする日本人は4%のみで、グローバル平均8%よりも下回りました。

自分の大切なもの、空間全体のよりよい使いかた、一緒に暮らす人たちを通して、ひとり一人が家に自分らしさを表現することにより、みんなが快適に過ごせる理想の家を実現できるでしょう」

「家では自分らしくいられる」と回答した日本人は63%と世界平均の65%と同等でした。しかし「自宅では住人全員のプライバシーを確保できている」と回答したのは23%(世界41%)と同様に低い結果になりました。日本でインタビューを実施したところ、子どもを優先させ自分のためのスペースを諦めた父親が、家で自分らしさを感じられず難しさを感じていました。子どもたちのスペースを優先させ、「親」というレッテルから解放されて自分たちの趣味を楽しみ自分らしくいられる場所を、犠牲にしていることがわかりました。日本では共に暮らす人と共有する限られたスペースの中で、自分自身になれる方法を模索しながら過ごす人が多いことが伺えます。

家にくつろぎの場所を求めているが、ものが多く決まった収納場所がないことが不満

また理想の家に重要なことを質問したところ、世界平均54%に対し日本の66%が「くつろげる、リラックスできる」ことと回答しました。続いて「趣味のためのスペースがあること」「一緒に暮らす人とのつながりを育むこと」が続く結果となりました。一方、日本人が家に対して不満を感じる理由のTop3は、「置き場所の定まっていないものがたくさんありすぎる」「整理整頓されていないスペース、または目的のないスペース」「家事をしないといけない(洗濯、掃除、料理など)」でした。くつろげる理想の家で暮らすためには、収納の問題を解決し、家事の負担を家族で分け合うことがカギとなりそうです。

テクニカルノート

この定量調査は、Ingka Holding B.V.

(Ingkaグループ)に代わってYouGovが実施したものです。YouGovは、国際的なリサーチおよびデータ分析グループです。定量調査は、37カ国の18歳以上の人々からなる国民代表サンプルを対象にオンライン調査として実施され、合計37,405人からの調査結果を得ました。対象国は次の通りです:

オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、中国、クロアチア、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、インド、アイルランド、イタリア、日本、ラトビア、リトアニア、マレーシア、オランダ、ノルウェー、フィリピン、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、セルビア、シンガポール、スロバキア、スロベニア、韓国、スペイン、スウェーデン、スイス、タイ、イギリス、アメリカ。

データの収集は、2022年7月から8月の期間に行われました。性別、年齢、地域に対して割当(クォータ)を適用し、結果がターゲットグループの母集団を表すよう、データは、各国の統計から計算された理想的なウェイトに基づいて、性別、年齢、地域の側面に従ってウェイト調整されています。

イケア・ジャパン

http://ikea.jp/

イケア・ジャパン ニュースルーム

https://www.ikea.com/jp/ja/newsroom/

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