「サントリー 天然水の森」5カ所が「自然共生サイト」への認定決定
天然水の森」5カ所が「自然共生サイト」への認定決定 ― 民間の取り組み等によって生物多様性の保全が図られている区域としての評価 ―
サントリーホールディングス(株)の水源涵養林「サントリー
天然水の森」5カ所は、10月6日(金)に環境省が「30by30※1」目標達成に向け推進する「自然共生サイト」に認定されることが決定しました。
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2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標。生物多様性条約第15回締約国会議(CBD-COP15)にて採択された2030年までの新たな世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」に盛り込まれました。
「サントリー 天然水の森」は2003年に「同
阿蘇」で水源涵養活動を開始してから、今年で20周年を迎えました。活動においては、すべての森林で植生や地質等の詳細な調査をしたうえで30-100年後を見据えた長期活動計画を策定し、水文学から鳥の専門家まで40名を超える多彩な分野の第一人者と連携しながら、針葉樹人工林での間伐や作業道の開設、獣害対策等を実施。これにより土壌が浄化され、雨水がその土壌に保水・浸透することで良質な地下水を得ることができます。現在は、全国15都府県において22カ所・約1万2千haへと活動対象面積を拡大。また、国内工場で汲み上げる地下水量の2倍以上の水を涵養しています。
この取水量以上の水を水系に育む「ウォーター・ポジティブ」の活動は、生物多様性の減少傾向を食い止め回復を目指す「ネイチャー・ポジティブ」の取り組みに繋がっており、これまで、森林の中で猛禽類が営巣する様子や、環境省・都道府県の「レッドリスト※2」登録種を含むさまざまな鳥・動植物が生息する様子を確認してきました。
※2 絶滅の恐れがある野生生物種のリスト
今回、「自然共生サイト認定事業」の審査委員会において、民間の取り組み等によって生物多様性の保全が図られている区域として、同サイトとして認定されることが決定しました。長期活動計画や科学的知見に基づき、森林の管理やモニタリングの活動を行っていること・地域性に合った多様で健全な生態系や、フクロウやサシバ等の希少な動植物種が生息・生育し、生物多様性が保全されていること等が評価され、5カ所の認定は単一企業として最多となりました。
当社は今回の評価を意義深く受け止め、今後もこの活動を一層深化させ、生物多様性の再生・持続可能な社会の実現に向けたサステナビリティ経営をさらに推進していきます。今後すべての「サントリー
天然水の森」の「自然共生サイト」認定を目指し、「30by30」目標達成に貢献していきます。
●「令和5年度 自然共生サイト認定事業(前期)」当社認定区域
「サントリー 天然水の森 ひょうご西脇門柳山」(兵庫県西脇市)
「同 とうきょう秋川」(東京都あきる野市)
「同 しずおか小山」(静岡県駿東郡小山町)
「同 日光霧降」(栃木県日光市)
「同 近江」(滋賀県蒲生郡日野町)
●サントリーホールディングス(株)常務執行役員
サステナビリティ経営推進本部長 藤原 正明 コメント
当社では2003年から「サントリー
天然水の森」活動を開始し、長期活動計画のもと科学的な知見に基づいた森林整備を行い、事業活動に不可欠な水を育む水源涵養活動を行ってきました。水源涵養機能の高い森林は生物多様性に富んだ森林でもあることから、水源涵養に加え生物多様性の保全・向上も活動の目的として掲げ、20年にわたって取り組んできました。その積み重ねが今回「自然共生サイト」認定と評価されたことを非常に意義深く思います。国際目標達成への貢献を目指し、今後も生物多様性の保全・持続可能な社会の実現に向けたサステナビリティ経営を推進していきます。
●「サントリー 天然水の森」一覧はこちら
https://www.suntory.co.jp/news/article/mt_items/14474-2.pdf
▼サントリーグループのサステナビリティ
https://www.suntory.co.jp/company/csr/
▼サントリーグループの「生物多様性」
https://www.suntory.co.jp/company/csr/env_biodiversity/
▼「サントリー 天然水の森」
https://www.suntory.co.jp/eco/forest/
▼サントリー天然水の森 生物多様性「再生」レポート WEB版
https://www.suntory.co.jp/company/csr/data/report/pdf/biodiversity_report.pdf
以上
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