ChatGPT× 薬歴アプリ開発プロジェクトにおけるプロトタイプ完成と特許出願のお知らせ

2024年1月16日

生成AIを搭載した薬歴アプリから薬局業務を支援するコンパウンドアプリケーションへ

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患者さんとの会話を薬歴にしてくれます。プロトタイプを構成している技術について特許を出願をしました。

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株式会社ロジロジ（本社：茨城県つくば市、代表取締役：山口洋介）は、株式会社八王子薬剤センター（本社：東京都八王子市、代表取締役：橘隆二、以下、八王子薬剤センター）の協力の下、ChatGPTを活用した薬歴アプリのプロトタイプを開発し、その独自技術に関する特許を出願しました。これから、薬歴入力支援システムとして製品化を目指すとともに、薬歴支援に留まらず服薬指導支援や発注支援など、複数の薬局業務をカバーするコンパウンドアプリケーションへの発展を構想しています。

【ChatGPT × 薬歴】薬局経営者が開発！ChatGPT活用による薬歴アプリ開発プロジェクトがスタート

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「ChatGPT活用による薬歴アプリ開発プロジェクト」のパートナー企業が決定

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株式会社ロジロジは、2023年9月より八王子薬剤センターと共同で進めてきた「ChatGPT活用による薬歴アプリ開発プロジェクト」において、プロトタイプが完成したことを発表します。このプロトタイプでは、薬剤師と患者との会話を分析して薬歴の原案となる文章の自動生成を実現しています。また、他システムとの連携を想定した柔軟なインターフェースで設計しているため、薬歴ソフトをリプレースすることなくアドオンでの運用が可能です。さらにプロトタイプの構成技術に関して、特許を出願しました。この特許技術により、薬剤師と患者の会話から、処方薬が正確に反映されたSOAP形式の薬歴を生成できるようになります。

プロジェクト関係者からのコメント

プロトタイプ開発担当者山口洋介（株式会社ロジロジ代表取締役）

「ChatGPTと薬歴作成は高い親和性を持つであろうと考えたことが、このプロジェクトを始めたきっかけでした。もちろん、そのことに気づいたのは私だけではないと思いますが、服薬指導から薬歴生成までのプロセスをシームレスにつながるようにできたことは大きな成果だと自負しています。生成AIの活用がスタンダードになれば、薬剤師は薬歴入力から開放され、より社会要請度の高いタスクに専念できるようになるでしょう。

プロジェクトを立ち上げてから、既存の薬歴ソフトに対するUX上の不満を多く耳にしました。私達はこれらを解消すべくさらに開発を進めるとともに、薬歴生成に必要なデータを基に機能を発展させて、コンパウンド化していくことも構想しています。

このプロジェクトを通じて、生成AIを活用する薬局／薬剤師とそうでない薬局／薬剤師とで、働き方に大きな差がついていくだろうことが肌身で感じることができ、一薬剤師としても貴重な経験ができました。」

プロジェクトアドバイザー添石遼平先生（株式会社八王子薬剤センター取締役本局業務部長）

「服薬指導実施後に自動で薬歴の素案が作成されることにより、薬歴作成時間の大幅な短縮が期待できます。薬歴作成のためにメモを取る時間や服薬指導内容を思い出す時間など、薬歴作成には思ったよりも多くの時間と労力が費やされていることを改めて考えさせられました。多くの薬剤師が利用できるようなソフトを目指して、引き続き開発に協力していきたいと考えています。」

特許出願担当弁理士今村秀世先生（弁理士法人エピファニー特許事務所共同代表パートナー）

「日本において情報処理やシステムに関する出願がなされていますが、その中で、今回の発明は、薬剤師が抱える業務の負担を解消することを課題としています。発明の内容抽出のインタビューを通じ、こういった課題の他に、特許的に価値ある特徴的な構成が複数あることがわかりましたので、特許出願に盛り込み、出願経過や特許化後においても適切に対処できるよう構成しました。その他、情報処理やシステムに関する特許では、第三者の実施行為の発見容易性に問題が生じやすいため、権利的な広さだけではなく、権利が実効的になるよう留意し、ロジロジ社と共に薬局のシステムに関する強い特許の取得を目指します。」

薬局業務のコンパウンドアプリを目指す

現在、プロトタイプを薬歴入力の支援システムとして開発を進めていますが、将来的には薬歴ソフトそのものへと発展させることを目指します。また、このプロジェクトの成果をもとに、薬歴管理の枠を超えて、服薬指導支援や発注支援など薬局業務全般をカバーするコンパウンド化の展開を計画しています。デジタル技術を薬局業務に適用して新しいスタンダードを創造することは当社のビジョンのひとつです。引き続き、新規技術の発掘と薬局業務への活用を通じて、薬局の労働生産性向上に貢献してまいります。

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