余命3か月で山崎元がどうしても伝えたかったこと。息子へ書いた手紙を期間限定で全文公開! 最後の書き下ろし作品『経済評論家の父から息子への手紙』より
65歳で世を去った山崎元さんの最後の書き下ろし作品『経済評論家の父から息子への手紙』が2月15日に発刊。株式市場との付き合い方、最初の仕事の選び方、自分の人材価値など、人生をサバイブする戦略が満載。
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学研ホールディングス(東京・品川/代表取締役社長:宮原博昭)のグループ会社、株式会社
Gakken(東京・品川/代表取締役社長:五郎丸徹)は、2024年2月15日(木)に『経済評論家の父から息子への手紙』(著:山崎元)を発売します。発売を記念して、本書発刊のきっかけとなった、山崎元さんが実際に息子へ送った手紙「大人になった息子へ」を、2月1日(木)から1か月間の期間限定で全文公開いたしました。
『経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて』
・Amazon:
https://www.amazon.co.jp/dp/4054069754▼山崎元さんが実際に息子へ送った手紙「大人になった息子へ」
全文はこちらから:
人気経済評論家・山崎元さんが、2024年1月1日に食道がんで亡くなりました。
65歳で世を去った山崎元さんの最後の書き下ろし作品『経済評論家の父から息子への手紙』を2月15日(木)に発刊いたします。
「銀行でお金の相談をするのは、カモがねぎを背負って来るようなもの」―― 金融機関にだまされるな、マーケティングにだまされるな、「おいしい投資話」にだまされるな
と、つねに辛口かつユーモラスに語り、人気を博してきた経済評論家・山崎元さん。お金に詳しくなくても、だれでも簡単にできる「ほったらかし投資術」を編み出し、世間になじみの薄かったインデックス投資を世の中に広めました。
▲ネットでも大きな話題に。「余命3カ月なら、ぜひやっておきたいと思った3つのことのうちの一つが本書の執筆でした。(あとがき より引用)」
「余命3カ月」を宣告され闘病中だった山崎元さんが、これからを生きる息子へ、そして、すべての読者に向け、自身が長年追究してきた、お金と人生、幸せについて、いちばん大事なことを、渾身の力を込めて書き下ろしました。
本書を脱稿してまもなく残念ながら他界されましたが、一生役立つお金と人生の知恵、そして独自の幸福論が詰まった本作は、いつまでもすべての人にとって座右の書となるでしょう。
本書は、大学に合格した息子へ手紙を送ったことをきっかけに、闘病の中で新たに書き下ろし、書籍化したものです。巻末には、実際に息子へ送った手紙「大人になった息子へ」全文も収録しています。本書の発刊に際しては、ご家族からも温かく応援いただいています。
▲自身も12回の転職を経て体得した処世術も多くちりばめられています。働き方・投資やお金との付き合い方だけでなく、経済評論家・山崎元さんが考える「小さな幸福論」を語ります。
本書の予約開始を記念して、「大人になった息子へ」の全文を期間限定で公開いたします。
◆「大人になった息子へ」期間限定 全文公開について・公開期間:2024年2月1日(木)~2月29日(木)
・全文はこちらから:https://gkp-koushiki.gakken.jp/2024/02/01/66764/
https://gkp-koushiki.gakken.jp/2024/02/01/66764/
※3月1日以降、「全文公開」から「一部公開」に変更いたします。
以下、手紙の一部を掲載いたします。本書の執筆のもととなった、将来の働き方・稼ぎ方に関する部分です。ぜひご一読ください。(全文は上記のURLからご覧ください。)
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貴君の今後について
貴君はこれからどうしたらいいのか。
こちらから指示したり頼んだりしたいことは何もない。好きなようにやってくれていい。
それがいいと思えば大学を中退してもいいし、学生結婚して孫でも連れてくるなら大変面白いし、才能があるかどうかに疑問があるけれども詩人だのアーティストだのを目指してもいい。革命でもいい。仮に、やったことが違法でも、その意図が理解できれば、私は息子の味方だ。
父親である私は、私自身のやりたいことをやればいいし、子供である貴君に引き継いで欲しいと思っている理想なり事業なりがあるわけではない。貴君は「父の思い」にこだわる必要は全くない。
貴君が将来何をするかは興味を持って大いに楽しみにしているけれども、元気で生きていてくれたら満足以上だ。親孝行は、18歳の時点でもう十分に済んでいる。
日本では、法的には18歳で大人だそうだが、大半の18歳が話にならないくらい未熟な子供であることを、貴君もご存知だろう。だが、貴君には早く大人になって欲しい。
まだ慣れないけれども、私としても、息子を一人の大人として尊重したいと思う。この手紙の宛名に「様」がついていることや、「貴君」という耳慣れない呼びかけは、それを表しているつもりだ。
幸い、息子は順調に育った。背は父よりも高いし、父がかつて入りたかった東大の理類に入った。将棋もまあまあ強い。性格は父よりも遥かにいい。こうした、自分の言わば「上位互換」の子孫がいることで、不思議な「生物学的安心感」とでも言うべき感情が生じている。今回、私は癌に罹って、なかなか厳しい状況に立っているのだけれども、気分が暗くならないのはそのおかげだと思う。
一つお勧めを記しておこう。子供はできるだけ早く持つといい。私は一巡目の結婚の際も含めてだが、少し遅かった。自由な時間を手放したくなかったから結婚が遅くなったのだが、結婚しても、子供がいても、自由にするといいのだ。
世間で言うと叱られそうだが、特に息子はいい。自分の息子が可愛いと思う時に、かつて自分の父親は自分のことをこんなに可愛いと思っていたのかと感じ入ることがあるのだ。強くお勧めしておく。
仕事は興味が持てて価値観に反しないものなら何でもいい。面白ければ続けるといいし、面白くなければ変えたらいい。簡単な話だ。貴君は面接に強いから転職は自在にできるはずだ。
お金の稼ぎ方では「株式」に上手く関わることがコツになる。起業でも、ベンチャーへの参加でも、ストックオプションをくれる会社への転職でもいい。
私の時代は、出世したり専門家になったりして「労働時間を確実に高く売る」のが無難な道だったが、時代は変わった。株式性の報酬が有利だ。
「自分を磨き、リスクを抑えて、確実に稼ぐ」ことを目指す古いパターンよりも、「自分に投資することは同じだが、失敗しても致命的でない程度のリスクを積極的に取って、リスクの対価も受け取る」のが、新しい時代の稼ぎ方のコツだ。リスクに対する働きかけ方が逆方向に変わった。
仕事で株式性のチャンスに恵まれない場合は、インデックスファンドの長期投資が効率のいい株式リスクとの付き合い方になる。これは、凡人でもできるけれども、一見偉そうな他の投資よりも優れている。お金にも働いて貰うといい。
以上、平凡だけれども、経済評論家としてアドバイスしておく。貴君の今後が大いに楽しみだ。
私の今後について
私は今後どうするつもりか。
自分の残りの持ち時間を推測しながら、自分の行動選択を最適化するのが基本方針だ。「やりたいこと」は持ち時間に応じて複数ある。
私のやりたいことは、(1)正しくて、(2)できれば面白いことを、(3)なるべく多くの人に伝える、の3条件に集約できる。
経済の仕組みや金融ビジネスの企みについて、他人よりも先に気づいて、できれば辛辣且つユーモラスに広く伝えることは張り合いがある。一冊一冊の本や、一本一本の記事の目的はその点にあるつもりだ。
一例を挙げる。仮に、私に時間とエネルギーがたくさんあれば、「マーケティングの効果を解毒するサービス」をビジネス化することに挑んでみたい。世間が称えるマーケティングとは、「本来の価値以上の価格でたくさんのモノを売るための技術の集大成」だ。「ボッタクリのテクニック集」だとも言える。消費者は、マーケティングのおかげで、無駄なモノや無駄に高いモノを買わされている。
このマーケティングの効果を防ぐ免疫のような機能を果たすサービスがあれば、消費者に経済的な利益をもたらすはずだ。利益を提供するのだから、ビジネスになり得る。これを適価で提供する仕組みを考えて事業化したい。
だが、このビジネスを形にして、世界に大きな影響力を持つには、先ずアイデア段階から多大な時間と努力が必要だ。最低10年は掛かりそうなプロジェクトだが、「余命10年」は今の状況では自信がない。
現状では、もう少し短期間でも効果の得られるプロジェクトに取り組むことになると思う。
私が池袋の家を出て一人で暮らすことにしたのは、時間と自由をより多く確保したいと思ったからだ。仕事にも、趣味にも、生活にも、「もっとこうしたい」と思うあれこれがある。例えば、近年、自分の趣味に使う時間が少なくなっていたのは一つの反省材料だ。
どの程度のことができるかは分からないが、父のやることを、興味を持って眺めていてくれたら嬉しい。
=====================▼全文はこちらから
https://gkp-koushiki.gakken.jp/2024/02/01/66764/
※3月1日以降、「全文公開」から「一部公開」に変更いたします。
【山崎 元(やまざき はじめ)プロフィール】
経済評論家。1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部を卒業後、三菱商事に入社。野村投信、住友生命、住友信託、メリルリンチ証券、パリバ証券、山一証券、明治生命、UFJ総研など計12回の転職を経験。コンサルタントとして資産運用分野を専門に手掛けるほか、経済解説や資産運用を中心に、メディア出演、執筆、講演会多数。ズバリ語る辛口の経済解説、マネーコラムで人気を博した。『リスクとリターンで考えると、人生はシンプルになる!』(ダイヤモンド社)、『ほったらかし投資術』、『超簡単お金の運用術』(以上、朝日新聞出版)、『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(文響社)などベストセラー多数。
[商品概要]
『経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて』
著:山崎 元
定価:1,760円 (税込)
発売日:2024年2月15日(木)
判型:四六判/192ページ
電子版:あり
ISBN:978-4-05-406975-6
発行所:株式会社 Gakken
学研出版サイト:
https://hon.gakken.jp/book/1340697500【ご購入はこちら】
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■株式会社 Gakken(Gakken Inc.)
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https://www.corp-gakken.co.jp/https://www.corp-gakken.co.jp/
https://www.corp-gakken.co.jp/
・代表取締役社長:五郎丸 徹
・法人設立年月日:2009年1月13日(2022年10月1日商号変更)
・資本金:50百万円
・所在住所:〒141-8416 東京都品川区西五反田2丁目11番8号
・事業内容:出版・コンテンツ事業、グローバル事業、医療・看護出版コンテンツ事業、
園・学校・社会人事業、教室関連事業、EC・オンライン事業、広告事業を展開
■株式会社学研ホールディングス(GAKKEN HOLDINGS CO.,LTD.)
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https://www.gakken.co.jp/https://www.gakken.co.jp/
・代表取締役社長:宮原博昭
・法人設立年月日:1947年3月31日
・資本金:19,817百万円
・売上高:1,641億円、連結子会社75社(2023年9月期)
東京証券取引所 プライム市場情報(証券コード:9470)
・所在住所:〒141-8510 東京都品川区西五反田2丁目11番8号
・電話番号:03-6431-1001(代表)
・事業内容:1946年創業の教育・医療福祉関連事業を展開する持株会社
教育分野:「学研教室」を始めとする教室・学習塾事業、
学習教材などの出版・コンテンツ事業、
教科書・保育用品などの園・学校事業など
医療福祉分野:サービス付き高齢者向け住宅事業、
認知症グループホーム事業、
保育園・学童などの子育て支援事業など
グローバル:150か国以上で活動・事業展開
当リリースの詳細について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005849.000002535.html
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