『レスポンシブル・カンパニーの未来 パタゴニアが50年かけて学んだこと』
パタゴニアが50年かけて学んだこと』
初版の登場から10年を経て、パタゴニアの企業理念ディレクターであるヴィンセント・スタンリーと、パタゴニアの創業者であり元オーナーであるイヴォン・シュイナードの共著の改訂版を発売
アウトドア企業のパタゴニア日本支社 (本社: 米国カリフォルニア州ベンチュラ、日本支社:
神奈川県横浜市)は、2024年1月31日(水)、初版の登場から10年を経て、パタゴニアの企業理念ディレクターであるヴィンセント・スタンリーと、パタゴニアの創業者であり元オーナーであるイヴォン・シュイナードの共著『レスポンシブル・カンパニーの未来
パタゴニアが50年かけて学んだこと』をダイヤモンド社より出版しました。
TIME誌の「2023年最も影響力のある企業100社」の1社に選ばれたパタゴニアは、その画期的な環境および社会的実践で長年にわたり広く注視されてきました。「事業責任」の先駆者となったパタゴニアは50周年を迎え、次の50年に向けて責任ある企業としての繁栄を目指します。
『レスポンシブル・カンパニーの未来 パタゴニアが50年かけて学んだこと』
『レスポンシブル・カンパニーの未来 パタゴニアが50年かけて学んだこと』
『レスポンシブル・カンパニーの未来 パタゴニアが50年かけて学んだこと』
2024年1月31日に出版されたこの手引きは、パタゴニアに創業当初から関わってきたリーダーやビジョナリーたちによるもので、私たちの故郷である地球の回復と保護のために、企業や非営利組織が、利益よりも存在意義を優先させる方法(そして優先させるべき方法)を明らかにしています。
パタゴニアの企業理念ディレクターであるヴィンセント・スタンリーと、パタゴニアの創業者であり元オーナーであるイヴォン・シュイナードの共著『レスポンシブル・カンパニーの未来:パタゴニアがこの50年で学んだこと』は、文化と気候が混沌としている今の時代、企業経営者やリーダーにビジネスを再考することを挑んでいます。その助言はシンプルかつ力強く、「環境フットプリント(およびその急騰するコスト)を削減し、長持ちする正当な製品を作り、今後数年間の機会を最大限に生かすために自社のビジネスとサプライチェーンに関する深い知識を取り戻し、社員、顧客、そして地域社会に敬意を抱いて必要な信頼を得る」というものです。
「刊行の目的は、いまの産業モデルは250年も前のもので、環境的にも社会的にも経済的にも持続不可能になっているが、なんであれ仕事をしていれば、産業モデルの現状から逃れることはできない。そういう現代における事業責任というものを、あらためて整理しよう」ということであると、スタンリーは言います。
この極めて率直な叙述のなかで、スタンリーとシュイナードは、どのようにパタゴニアとその企業文化が自信を得てきたのか、一進一退を繰りかえしながら、着実に責任ある仕事をするようになったのか、そして最終的にはウォルマートのような大企業から街角のパン屋のような小さな企業まで、他の企業にも同じことをするようになったのかを語っています。さらに、製造業、商業、そして伝統的な資本主義が地球の自然システムや人間社会におよぼす現在の影響と、その影響がどのようにビジネスに変革を迫っているかについても述べています。
本書は、経済的な大変革を乗り越え、生態系破綻への流れを遅らせる方法を企業に示す初めての本です。伝統的資本主義の脅威について述べ、パタゴニアのオーナーが、100年後も影響力のある会社としてパタゴニアが存在しつづけるために体系に切りつけることを選んだ理由についても説明します。巻末には、どのような企業や非営利組織にも役立つ、具体的で実践的なステップとチェックリストを載せ、何をどのような順序で行うべきかについてのアドバイスで締めくくっています。
『レスポンシブル・カンパニーの未来』の発表は、パタゴニアの画期的な所有権変更から1年という節目でもあります。2022年9月、シュイナード家は会社を手放し、所有権を信託と社会福祉団体に移譲するというシンプルな構造に変更しました。これによりパタゴニアの収益はすべて、私たちの故郷である地球を救うため、気候変動をくつがえすための取り組みに使われるようになりました。
「所有者が個人であれ家族であれ、共同出資会社であれ、地球であれ、事業者は、その気になりさえすれば、どのようなソーシャルセクターとも協力し、公益と自然に資することができる。」スタンリーはそう話します。
2022年9月14日、カリフォルニア州ベンチュラのパタゴニア・ブルックススクールキャンパスで同窓会を祝う人々。(C) Nancy Pastor
2022年9月14日、カリフォルニア州ベンチュラのパタゴニア・ブルックススクールキャンパスで同窓会を祝う人々。(C) Nancy Pastor
著者について
ヴィンセント・スタンリーはパタゴニアの企業理念ディレクター。1973年の創業期からずっとパタゴニアで働き、販売やマーケティングの部門を束ねるなど重要な役割を果たしてきた。また、非公式ではあるが、ストーリーテラーの役割も果たしてきている。ヴィンセントが立ち上げに携わってきたものには、パタゴニア製品の社会的・環境的影響を概説するインタラクティブ・ウェブサイト「フットプリント・クロニクル」、Worn
Wear、パタゴニア・ブックスなどがある。
現在はフィロソフィー責任者、および、イェール大学ビジネス・環境センターのレジデントフェローを務めている。さらに詩人として『Best American
Poetry』に作品が掲載された経歴をもち、やはり作家である妻のノラ・ギャラガーとともに、カリフォルニア州サンタバーバラとメイン州沿岸部を拠点に暮らしている。
イヴォン・シュイナードは1973 年にパタゴニアを創業し、以来同社は高品質の衣料品の製造と環境危機の解決策を追求する決意で知られてきた。その 50
周年を間近に控え、それがさらなる改善のときであると決断したシュイナードは、 2022
年9月、家族とともに歴史的な声明を発表。彼らが採用した所有権モデルは存在意義によって導かれたもので、会社の価値を固定し、操業に要する以外の収益は故郷である地球を救うために捧げられる。
1957 年以来、シュイナード家はカリフォルニア州とワイオミング州を拠点に暮らしている。
2023年の著者のふたり。(C) Tim Davis
2023年の著者のふたり。(C) Tim Davis
賞賛の声
「明確な説明と実用的な指導、そして地球と人びとの健康のためにビジネスを営むとは何を意味するのかを組み立てる根底思想であふれている。」ケイト・ウィリアムズ 1%
for the Planet/CEO
「世界中にはパタゴニアのような企業がもっと必要だ。利益の前に存在意義を置き、しかも成功している会社が。『レスポンシブル・カンパニーの未来』はその方法を教えてくれる。」
ロバート・ストランド カリフォルニア大学バークレー校ハース・スクール・オブ・ビジネス
「ひとつはっきりしているのは、もしそれが可能なら、未来はパタゴニアに投資し、パタゴニアのために働き、パタゴニアから買うだろうということ。」ジョン・エルキントン
Volans創設者&チーフ・ポリネーター、『Green Swans: The Coming Boom in Regenerative
Capitalism(グリーン・スワン:修復型資本主義がもたらす飛躍とは』著者
■ 書籍情報
書名:『レスポンシブル・カンパニーの未来 パタゴニアが50年かけて学んだこと』
著者:ヴィンセント・スタンリー, イヴォン・シュイナード
訳者:井口耕二
発行:ダイヤモンド社
定価:本体2,000円+税
発行年月:2024年1月
寸法 : 18.8 x 13 x 2 cm
頁数:272
書籍の詳細はこちら:
https://www.patagonia.jp/product/the-future-of-the-responsible-company-paperback/BH142.html
■ 会社概要
パタゴニア社 Patagonia, Inc.
「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む。」
パタゴニアは1973年にイヴォン・シュイナードが創業した、米国カリフォルニア州ベンチュラに拠点を置くアウトドア・アパレル企業です。Bコーポレーション認証を取得しており、1%
for the
Planetの加盟企業です。パタゴニアは製品品質の高さと環境保護活動において国際的に高く評価されています。独自の所有形態によって、事業に再投資されなかった利益を配当金として地球を守るために分配します。
パタゴニア日本支社 Patagonia International Inc.,Japan Branch
所在地 :神奈川県横浜市戸塚区川上町91-1 BELISTAタワー東戸塚5階
設立年月日:1988年8月23日
日本支社長: マーティ・ポンフレー
公式ウェブサイト: www.patagonia.jp
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