人、生産者と行うご当地文化体験「手業(てわざ)のひととき」2024年も開催|2024年3月1日~2025年2月28日
~2024年2月7日より12施設の体験予約受付を開始。今年は新たに「界 雲仙」でも取り組みを開始します。~
星野リゾートが全国22施設に展開する温泉旅館ブランド「界」は、地域の文化を継承する職人や作家、生産者の方々と連携し、宿泊者がその希少な技を間近で見て、体験することができるご当地文化体験「手業のひととき」を提供しています。その地域、その季節ならではのおもてなしにこだわってきた界が提供する集大成ともいえる文化体験で、2021年4月より開催し、4年目を迎えます。
「手業のひととき」企画の背景
「手業のひととき」とは、地域の文化を継承する職人や作家、生産者の方々に出会い、お客様がその希少な技を間近で見たり、舞台裏を知ったりできるご当地文化体験です。「界」ではブランド発足以来、その地域、その季節ならではのおもてなしを大切にしています。界のスタッフは職人や作家、生産者の方々から、ご当地の文化や手仕事を教わり、その地域に一層愛着を感じるという経験を重ねてきました。その経験をもとに、お客様にも、ぜひ地域の文化を継承する職人や作家、生産者の手業に触れて欲しい、という思いで「手業のひととき」を2021年4月より開催しています。これまでに18施設で23の体験を実施し、界全体で1000名を超える利用がありました。
詳細URL:
https://www.hoshinoresorts.com/sp/tewaza/
「手業のひととき」3つのポイント
1.地域の職人や生産者の技に、じかに触れられる
「手業のひととき」では、伝統工芸の職人、お茶農家、アートを手掛ける作家など、界がこれまで連携してきた地域のプロフェッショナルを招きます。そして、それぞれの手業の歴史や特徴の解説を受け、特別にその技を披露してもらいます。職人技を支える道具や素材を見ることができるのも本企画ならではの魅力です。
2.組数、人数限定のプライベート感ある文化体験
職人や生産者の方から丁寧な手ほどぎを受け、じっくりと会話ができるよう体験の参加組数や人数を限定して開催しています。打ち解けた雰囲気の中で体験できるため、コミュニケーションをとりやすく、職人や生産者の方のライフスタイルや人となりを知ることができるのもこの体験の特徴の一つです。
3.界の数だけ、手業を体験できる
体験できる内容は伝統工芸、民藝にとどまらず、収穫体験、生産所の見学、アートなど多岐にわたります。界で開催するさまざまな「手業のひととき」を通して日本各地の技や地域の方の営みに触れ、旅を一層豊かにするひとときを用意しています。
「手業のひととき」概要
■期間 :2024年3月1日~2025年2月28日 *施設、体験の内容によって異なります。
■料金 :1人5,000円~(税込、宿泊費別) *施設、体験の内容によって異なります。
■予約・詳細:https://www.hoshinoresorts.com/sp/tewaza/
https://www.hoshinoresorts.com/sp/tewaza/*事前に宿泊予約が必要です。
体験の紹介
NEW! 界 雲仙(長崎県・雲仙温泉)
「雲仙伝統のお菓子・湯せんぺいの歩みと
職人が込めた想いを知るひととき」
雲仙普賢岳の恵みである温泉水を使って焼かれる伝統的なお菓子「湯せんぺい」。湯せんぺいを毎日手焼きする職人からその歴史を教わり、こだわりの純一枚手焼き製法を体験します。自然や温泉の恵みとともに暮らしてきた、雲仙温泉の歴史や営みにも思いを馳せるひとときです。
■期間:2024年3月2日~5月26日、9月7日~11月30日の土、日曜日
■料金:1名5,000円(税込、宿泊費別)
界 ポロト(北海道・白老温泉)
「アイヌ伝統歌『ウポポ』を奏でるひととき」
アイヌ民族の伝統音楽や歌舞は、先人から口伝いで受け継がれています。独特の節回しや、メロディー、リズムを、伝承者から直接耳で聞いて、真似ながら学び、歌い継ぐという「口承文芸」を実体験できます。
■期間:2024年3月1日~2025年2月28日の土、日曜日(除外日あり)
■料金:1名6,500円(税込、宿泊費別)
界 津軽(青森県・大鰐温泉)「津軽三味線の達人技に触れる体験」
プロの三味線奏者から津軽三味線のルーツを聞き、力強い音が生み出される理由を楽器の解説と奏法から知ることができます。実際に津軽三味線を借りて「津軽じょんから節」など曲の演奏に挑戦します。
■期間:2024年3月1日~2025年2月28日(除外日あり)
■料金:1名10,000円(税込、宿泊費別)
界 川治(栃木県・川治温泉)
「伝統工芸士と大子那須楮(だいごなすこうぞ)100%の
『烏山(からすやま)和紙』紙漉き体験」
国内でも最も質の高い楮とされる那須楮を使用し、栃木の伝統工芸「烏山和紙」の製法で手漉き和紙を作ります。界
川治ではお好みの和精油と「烏山和紙」を組み合わせたサシェを作ることができます。
■期間:2024年3月1日~8月31日の水、日曜日
■料金:1名11,000円(税込、宿泊費別)
界 鬼怒川(栃木県・鬼怒川温泉)
「200年の歴史を継ぐ『黒羽藍染(くろばねあいぞめ)』の
若手職人による工房ツアー」
栃木県伝統工芸品「黒羽藍染」の技を今に伝える若手職人・小沼
雄大氏の案内のもと、工房を見学します。デザインから型紙制作、染め上げまでの全工程を担う職人技や使い込まれた道具、200年前から引き継がれてきた藍がめを見ることができます。筆や刷毛で柄を描く創作染めの体験も特徴です。
■期間:2024年3月5日~2025年2月18日の毎月第1、第3火曜日(12月は除外)
■料金:1名11,000 円(税込、宿泊費別)
界 箱根(神奈川県・箱根湯本温泉)「箱根寄木細工職人の工房を訪ねるツアー」
箱根エリアの風土と参勤交代の歴史の中で育まれてきた箱根寄木細工の工房を訪ねます。素材となる木材の説明を受け、寄木細工に仕立てるまでの工程を教わり、最後にカンナを使って模様を削り出す「ずく」引きを体験します。
■期間:2024年5月3日~7月26日の金曜日(除外日あり)
■料金:1名7,000円(税込、宿泊費別)
界 仙石原(神奈川県・仙石原温泉)「仙石原の自然をテーマにしたアート制作体験」
客室や館内のアート作品を手掛けたアーティストによるレクチャーを受けながら、仙石原の大自然から受けるインスピレーションを生かしてアート作品を制作します。アートに馴染みが無くても、アーティストが行う制作工程に沿って、丁寧なレクチャーを受けられるので安心です。
■期間:2024年4月11日~6月29日の火、木曜日
2024年9月5日~11月30日の火、木曜日
■料金:1名10,000円(税込、宿泊費別)
界 伊東(静岡県・伊東温泉)「伊豆に伝わる『つるし飾り』づくり体験」
文化の伝承・普及に携わる作家、齋藤美智子氏の手ほどきを受け、伊豆稲取地区に伝わる伝統工芸「つるし飾り」を製作します。鶴、猿、うさぎなどのモチーフに込められた、長寿や魔除けなどの意味合いを知ることができます。
■期間:2024年3月1日~2025年2月28日の平日
■料金:1名11,000円(税込、宿泊費別)
界 遠州(静岡県・舘山寺温泉)「自然の恵みをまるごと感じる新茶摘みと製茶体験」
「まるたま製茶」の農園で、茶摘み体験を行います。お茶のプロである茶師に指南を受けながら、新芽を手作業で摘み取り、丹念に揉み込み、茶葉に仕上げる体験です。完成したお茶は製茶店オリジナルの和菓子と共に味わいます。
■期間:2024年5月21日~6月19日の月、火、水曜日
■料金:1名10,000円(税込、宿泊費別)
界 アルプス(長野県・大町温泉)
「豊かな水に育まれた伝統工芸『松崎和紙』で水うちわづくり体験」
長野県大町市の伝統工芸「松崎和紙」を受け継ぐただ一人の職人からルーツを学び、和紙を漉いて水うちわをつくる体験です。漉いた和紙には、草木の葉や花などの天然素材を思い思いにレイアウト。完成したうちわは、水に浸して扇げば涼やかさ満点です。
■期間:2024年4月1日~7月20日(除外日あり)
■料金:1名7,000円(税込、宿泊費別)
界 長門(山口県・長門湯本温泉)「赤間硯(あかますずり)職人と行う硯づくり体験」
800年以上の歴史を持つ山口県の伝統工芸・赤間硯を職人と共に作成する体験です。初日は赤間硯で墨を磨って絵や文字を綴り、墨がするすると滑らかにほどけていく赤間硯の使い心地を堪能。翌日は職人と共に素材から赤間硯を削り出し、自分だけの硯を完成させます。
■期間:2024年7月17日~8月30日の水、木、金曜日
(8月14、15、16日は除外)
■料金:1名10,000円(税込、宿泊費別)
界 別府(大分県・別府温泉)「別府つげ細工職人と行う一生モノのつげブラシ作り」
1919
年創業の工房「別府つげ工芸」を訪ね、「別府つげ細工」の製作工程を見学し、ルーツを知ります。自分の髪質に合った「つげブラシ」を職人と共に作ることもできる体験です。使えば使うほど髪に良くなじみ、飴色に風合いを増す一生モノのブラシです。
■期間:2024年3月1日~8月31日(月、土、日曜日、祝日は除外)
■料金:1名29,800円~(税込、宿泊費別) *体験する内容により異なります。
SDGsへの貢献について
総務省が実施した伝統工芸に関する実態調査によると、これまでも様々な支援策が講じられてきたものの、生活様式や社会経済の変化、安価な類似品の流入といった背景事情により、伝統工芸品の需要が減少しています。これに伴い、伝統工芸品の生産額や従事者数も減少傾向にあり、今後、伝統工芸や伝統文化の継承が途絶えてしまうことが懸念されています(*1)。
「界」は、2011年のブランド誕生以来、温泉旅館ならではの癒しや寛ぎを生かしながら、その地域、季節ならではのおもてなしを提供してきました。その上では、地域の伝統文化を守り、地域経済にも貢献することが重要と考えています。旅行者と地域をつなぐ架け橋になることで、次の世代に伝統工芸や文化が継承されることを願い、手業のひとときの取り組みを通して、SDGsの目標8「働きがいも
経済成長も」に寄与することを目指しています。
*1 総務省行政評価局、令和4年6月「伝統工芸の地域資源としての活用に関する実態調査」
「界」とは
「界」は星野リゾートが全国22施設に展開する温泉旅館ブランドです。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。また、地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽(ごとうちがく)」、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。2024年4月には、宮城県・秋保温泉に「界
秋保」、秋には岐阜県・奥飛騨温泉郷に「界 奥飛騨」を新規開業します。
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