殺害された女性と、第一発見者の女性。まじわるはずのない二人の運命が重なりあったとき。デビュー作にして2022年CWAゴールド・ダガー(最優秀長篇賞)最終候補作!『わたしの名前を消さないで』本日発売
株式会社新潮社は 2月
28日、オーストラリア出身作家ジャクリーン・バブリッツのサスペンス小説『わたしの名前を消さないで』を文庫最新刊として刊行いたします。ニュージーランド及び本国オーストラリアでベストセラーを記録した話題作の内容は――。
■内容紹介
18歳の誕生日に、現金と盗んだカメラだけを持ってニューヨークにやってきたアリス。人生の新たなスタートを切ろうとしていたわずか1ヶ月後、彼女は身元不明者となり遺体となって発見される。一方、36歳のルビーもまた再出発を願いニューヨークに移り住むが、かつてないほど孤独を感じていた。ある日、ハドソン川で身元不明の遺体(アリス)を発見し、とり憑かれたようになってしまう。死んだアリスの意識は現世をさまよい、ルビーが自分の短い人生と悲劇的な死の謎を解き明かしてくれることを切に願う。だが、そんなルビーの身辺にアリスの殺害者の影が忍び寄っていた――。出会うことはありえない二人の女性の人生が交差するさまを、死んだ少女の視点から描いた、ミステリアスなサスペンス・ストーリー。
殺されてしまった18歳の女性の魂の視点から描かれるという、この衝撃的なデビュー作は、一般文芸書部門で2022年「オーストラリアン・ブック・インダストリー・アワード」を受賞、英国でもっとも権威のある英国推理作家協会(CWA)のゴールド・ダガー(最優秀長篇賞)最終候補作にも選ばれました(他の候補作に、S・A・コスビー『頰に哀しみを刻め』など)。これまであまりメインとして描かれてこなかった殺人事件の遺体発見者の生活に焦点をあてていることからも、ミステリーの新たな潮流として注目すべき小説であることに間違いないでしょう。
■著者略歴ジャクリーン・バブリッツ(Jacqueline Bublitz)
作家、フェミニスト。オーストラリアのメルボルンとニュージーランド北島西海岸の故郷を行き来しながら執筆を続けている。デビュー作『わたしの名前を消さないで』はオーストラリア及びニュージーランド国内でベストセラーとなり、2022年に一般文芸書部門で「オーストラリアン・ブック・インダストリー・アワ
ード」を受賞。 24年秋、愛、喪失、絆をテーマとした第 2 作Leave the Girls Behind を刊行予定。
Photo (C) The Virtue
■訳者略歴宮脇裕子
東京都出身。上智大学外国語学部英語学科卒業。ハイスミス『ふくろうの叫び』、クレイグ『昔むかしの物語』、ベニスン『ウィンザー城の秘密』、グラッブ『狩人の夜』、グレアム『空白の一章─バーナビー主任警部』、ミラー『鉄の門』、ブランド『濃霧は危険』など、訳書多数。
■書誌情報書名 わたしの名前を消さないで(新潮文庫刊)著者 ジャクリーン・バブリッツ訳者 宮脇裕子発売日 2024年2月28日定価 1155円(税込)ISBN
978-4-10-240461-4
当リリースの詳細について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001361.000047877.html
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