古代メソポタミアを召し上がれ!ー粘土板に書かれたレシピが今よみがえる『古代メソポタミア飯』12/25発売
古代メソポタミアを召し上がれ!ー粘土板に書かれたレシピが今よみがえる『古代メソポタミア飯』12/25発売 読んで、想って、味わって。五感を通じた食体験!
株式会社大和書房(本社:東京都文京区、 代表取締役:佐藤 靖)は『古代メソポタミア飯 ギルガメッシュ叙事詩と最古のレシピ』(遠藤雅詞/音食紀行著、
古代オリエント博物館監修)を2020年12月25日に発売いたします。 * アッシリア学者と歴史料理研究家によって甦りし古代レシピ
人気ゲームの舞台ともなり、 学術界はもちろんポピュラーカルチャーの世界でも注目を集める古代メソポタミア文明。 本書は、
およそ4000年前に楔形文字で粘土板に刻まれた最古のレシピと食にまつわる記述を、 アッシリア学者の月本昭男氏の協力のもと、 つぶさに読み解きます。
古代文学の最高傑作と称される『ギルガメッシュ叙事詩』や、 ウル第三王朝やバビロニア王国に残る食材リスト、 さらには古生物学的記録など、
当時食べれていた料理をあらゆる角度から時代考証。 現代の日本でも作れるように再構築し、 再現レシピを完成させました。
叙事詩の登場人物である古代王ギルガメシュとエンキドゥは何を食べていたのかに想いを馳せつつ、 物語と古代の世界にどっぶり浸れる歴史エッセイ&レシピ本です。
* 悠久の歴史に想いを馳せ、 古代の宴を始めよう。
原文そのままの古代レシピと翻訳をまさかの同時収録!
内容紹介
はじめに
古代メソポタミアと『ギルガメシュ叙事詩』関連地図
『ギルガメシュ叙事詩』登場人物&登場神リスト
◆第1章◆ 『ギルガメシュ叙事詩』12の書板の物語
第1の書板 ギルガメシュとエンキドゥ
第2の書板 ウルクでの激突
第3の書板 エ・ガル・マハ神殿の護符
第4の書板 香柏の森とギルガメシュ4度の夢
第5の書板 フンババとの死闘
第6の書板 イシュタルの誘惑と天牛退治
第7の書板 エンキドゥの死
第8の書板 ギルガメシュの哀悼、 エンキドゥの葬送
第9の書板 蠍人間との対話、 暗黒のマーシュ山を越えて
第10の書板 酌婦シドゥリとの邂逅、 ウトナピシュティムへの道
第11の書板 大洪水と方舟、 生命の草と帰還
第12の書板 ギルガメシュとエンキドゥの冥界問答
◆第2章◆ 物語の舞台 ─ 都市と旅の軌跡─
1 始まりと終わりの町 ウルク
2 母リマト・ニンスンの住む町イシン
3 イシンから香柏の森までの道のり
4 激戦の地 香柏の森
5 香柏の森からユーフラテス川までの道のり
6 シャマシュの神殿に扉を捧げた町 ニップル
7 方舟伝説の町 シュルッパク
8 大洪水の漂着場 ニムシュ山
<コラム> 第5の書板の新発見でわかったこと
◆第3章◆ 古代メソポタミア料理の世界
『ギルガメシュ叙事詩』と粘土書板の料理描写
【無発酵パン】古代の持ち運び用お弁当パン「クサープ」
【無発酵パン】ギルガメシュに焼いた長ネギのミルフィーユパン「セベトゥ」
【発酵パン】麦酒の女神に捧げるビールパン「バッピル」
【発酵パン】「海の国」のにんにく薫るふっくら丸パン「ニンダヒブザ ツィブトゥ」
【野菜添え物】メソポタミアの青物に神々のソースを添えて「ワルク」
【野菜添え物/ネギ属と豆類】古代の定番盛り合わせサラダ「スムグ」
【古代メソポタミア風だし】ウルクの街に漂った野菜とスパイスの香り「ディリシャ」
【からし粒汁】4600年前に誘う刺激的なマスタードスープ「カスー」
【酢汁】お酢のルーツを味わうネギとお肉の酸味スープ「ターバートゥ」
【ビーツ汁】現代と古代をつなぐ甘い果実スープ「トゥフウ アルートゥ」
【ピスタチオとレンズ豆のビール煮】王様だけが味わった豆の特製リゾット「ブトゥットゥム キシャーヌ」
【3種のネギ煮込み】ミルクが包み込むネギ尽くし「サミドゥ カラシュ シュシキル」
【鯉のオーブン焼き】「魚の秘密」に迫る豪快レシピ「スフルガル」
【マナガツオの煮込み】古代都市で愛された魚の創作料理「キカサル」
【牛肉のオーブン焼き】天牛に想いを馳せて嚙み締めたい「シュイールム」
【羊肉のオーブン焼き】神々と諸王に食べ継がれた羊の香草焼き「ヒルツム」
【牛串焼き】丸焼きを! 丸焼きを! 丸焼きを!「シュムグ」
【子羊の肉汁】 方舟を造る労働者のためのスタミナ飯「プハードゥム」
【ヤマウズラの煮込み】祝宴を彩った山鳥レシピ「タッル」
【鶏肉パイ】古代直伝! 魚醬にんにく生地の鶏肉パイ「アムルサーヌ」
【焼き菓子】祭祀にもちいた代表的な伝統菓子「ウルクのメルス」
【焼き菓子】クック
【焼き菓子】ごま油が香ばしいバビロニアの病みつきクッキー「クルップ」
【焼き菓子】シャラ神殿のお供えフルーツケーキ「ギルラム」
【古代メソポタミアフレーバーウォーター】結婚の宴ゆかりのお祝いドリンク「ムー」
【乳】古代の人々の健康ラテ「シズブ」
【麦酒】肝臓を喜ばせ、 心を悦びで満たすもの「シカル」
【葡萄酒】山から運ばれる舶来のワイン「カラーヌ」
<付録1> 古代メシの必須アイテムを調達しよう!古代メソポタミア食材リスト&入手法
<付録2> 古代の書板の読解に役立てよう!シュメール語アッカド語「食」関連辞書
<付録3> 古代メソポタミアのパンをもっと知ろう!ニップル出土のシュメール語の語彙表
おわりに
著者:遠藤雅司(えんどう・まさし)
歴史料理研究家。 世界各国の歴史料理を再現するプロジェクト「音食紀行」主宰。 著書に『歴メシ! 世界の歴史料理をおいしく食べる』(柏書房)、
『英雄たちの食卓』(宝島社)、 『宮廷楽長サリエーリのお菓子な食卓―時空を超えて味わうオペラ飯』(春秋社)がある。 また、 漫画「Fate/Grand
Order 英霊食聞録」で食文化と料理を監修。
明治の食育サイト「偉人の好物」にて監修を担当。 「音食紀行」公式サイト http://onshokukiko.com/wpd1/
[]
翻訳:月本昭男(つきもと・あきお)
アッシリア学者。 古代オリエント博物館館長。 立教大学名誉教授。
著書に『ギルガメシュ叙事詩』、 『古代メソポタミアの神話と儀礼』(共に岩波書店)他多数。
書籍概要
書名:古代メソポタミア飯 ギルガメッシュ叙事詩と最古のレシピ
著者:遠藤雅司
監修:古代オリエント博物館
ISBN 9784479393566
判型・ページ数:A5・192ページ
定価:本体1,800円+税
http://www.daiwashobo.co.jp/book/b535823.html
[]
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません