Crrit株式会社設立のお知らせ

2024年4月5日

ワイナリーの未利用資源から新体験の食を生み出す

ブドウの巻きひげ（くるくるとした形のつるの部分）のように価値があるのに捨てられてしまっている未利用素材を利用し、持続可能なワイン生産に貢献するために、Crrit株式会社（本社：山梨県甲府市、代表取締役：高野真綾）を2023年12月19日に設立いたしました。

2024年夏より、クラウドファンディングを行い、食品開発を開始する予定です。

Crrit株式会社について

皆さんは“巻きひげ”という言葉をご存じですか？

ブドウの樹の周りにくるくると巻き付いているブドウのつる、それが巻きひげです。

Crrit株式会社では巻きひげをはじめとした、ワインにまつわる未利用素材の利活用を行う会社です。

１つ目の事業として、非常に魅力ある素材なのにワイナリーでは厄介者として見られ、除去されている”巻きひげ”という素材から新たな食を創出しています。

この食はECサイトで販売を行っていくほか、レストランなどに販売を行い、ワインと一緒に楽しむ新たな食品として広く提供していく予定です。

また、事業の多角化とワイナリーさんの需要を拝聴し、ブドウの葉っぱ・剪定枝やブドウの搾りかすなどの廃棄物をファッション性の高いおしゃれなワイン周辺製品に生まれ変わらせています。

Crrit株式会社は山梨大学大学院ワイン科学研究センターの学生（2024年3月現在）である高野と東京大学理学系研究科化学専攻を卒業した続麻の2人によって設立された会社です。

「価値があるのに捨てられてしまっている素材」に価値を見出し、利用することで、多様な魅力あるワインが生産し続ける世界を築いていきます。

ミッション

“未利用資源に価値を見出し、多様なワインが生み出され続ける世界を創造する”

社名に込めた想い

巻きひげを意味するラテン語”Cirrus”と創造を意味するラテン語”Cretio”を組み合わせた造語です。巻きひげのように「魅力あるのに、捨てられてしまっている価値ある素材」から私たちは新たなワイン文化を創造します。

会社ロゴはブドウの巻きひげのクルッとした形をイメージしています。

イメージカラーはワインの紫とブドウの巻きひげの緑です。

今後の展開について

2024年夏より巻きひげを使ったワインと奇跡のマリアージュを行う食品のクラウドファンディングを開始します。

グルメコンペティションで賞を受賞したシェフとタッグを組み、新たな食体験を楽しめるグルメを提供予定です。

巻きひげのワインを感じさせる独特の酸味と渋み。この味は食べてみないとわかりません。

また、クラウドファンディングではワイン用ブドウの枝で燻製を行ったグルメや巻きひげ紅茶などが楽しめるワインとのペアリングフルコースも提供予定です。

クラウドファンディング終了後は設備を拡大し、2025年に当社ＥＣサイトで全国発売を行います。

また、2026年までに海外展開を視野に入れています。

代表メッセージ

代表取締役 CEO高野真綾

〈経歴〉

1999年和歌山県生まれ

2018年京都府立大学農学生命科学科に入学し、毎日300本以上のナシの管理をしながら、ナシの香気成分について研究。

2022年

山梨大学大学院ワイン科学研究センターで醸造用ブドウの栽培・ワイン醸造について学ぶ。フランス・イタリア・スペイン・日本の130箇所のブドウ畑を訪問し、現場の栽培・醸造作業に携わる。ワイン準科学士取得。

2023年ブルゴーニュで「サロン・デ・ヴァン・ジャポネ」日本ワインを広めるイベントに運営参加。

Crrit株式会社を設立。

山梨県「やまなし地域課題解決型起業支援金」事業に選出される。

2024年２月

「ワイン用ブドウ巻きひげの食用化」をテーマに科学的に巻きひげの味覚についての研究が認められ、山梨大学学長より「学術研究活動関係及び社会活動関係の表彰者」に選ばれる。

３月山梨大学大学院ワイン科学研究センターを卒業

〈メッセージ〉

小さいころから自然の中で遊ぶのが大好きで、自然の小さな変化を見つけることが得意でした。いまでもワイン用のブドウ畑で作業していると、自然に感謝したくなるような瞬間にたくさん出会います。くるくるとしたブドウの巻きひげは、ブドウ畑で見つけた喜びであり、このたび、ワイン科学研究センターでの研究に基づきながら、巻きひげを利活用した「ものづくり」で事業を行えることをとてもうれしく思います。

私は、ワインと農業（ブドウ栽培）が密接に繋がりあっていることを魅力的に感じています。私にとってワインは、小さい頃の自然体験の延長でもあります。ブドウ由来の巻きひげと、同じくブドウ由来のワインを組み合わせることで、新しい食体験を生み出し、楽しんでもらいたいと考えています。