ロジェ・デュブイのウォッチズ&ワンダーズ:トゥールビヨン探究の旅
2024では、ロジェ・デュブイの4つの新作を通して、メゾンが誇るトゥールビヨンの芸術性、そしてメゾンの独創的な世界をご堪能いただけます。会場にて披露される現代のマスターピースは、類稀なる創意工夫により実現されたトゥールビヨンのメカニズムのみならず、息を呑むような美しさは永遠にインスピレーションを与え、ジュネーブシールが掲げる哲学の比類なき美しさを体現しています。
革新的、前衛的、表現力豊かなデザインの最前線を常に制し、存在感をはなつウォッチメーカー、ロジェ・デュブイ。伝統的な時計製造技術と斬新な解釈で未来を形作るメゾンとして、圧倒的な地位を築いてきました。
1995年の創立以来、壮大な野望を抱くスイスのマニュファクチュールが掲げてきた独創的なアプローチは、エクスクルーシブなメンバーのために世界に1つだけの時計を作る、というロジェ・デュブイ氏の夢により生まれました。希少性への大胆な探求は、理念であるハイパーオロロジー(TM)に宿っています。
今年も、ロジェ・デュブイの旅はウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2024にて続きます。新たに発表されるトゥールビヨンタイムピース4作 – オルビス イン
マキナ、エクスカリバー チタン モノトゥールビヨン、エクスカリバー サンライズ ダブルトゥールビヨン、そしてエクスカリバー ドラゴン
モノトゥールビヨンを通して、ハイパーオロロジー(TM)の旅をお楽しみください。
時計製造界の名高いメカニズム
200年以上前に、重力による影響を相殺するために発明されたトゥールビヨンは、今現代でも時計製造界における最高峰の超絶技術という地位を確立し、その輝かしい栄誉は複雑さ、豪華さ、威厳の代名詞となり、その高名を揺るぎないものとしています。
精巧さ極まる複雑機構の製造に挑む時計職人はごく僅かで、習得まで至る職人はさらに限られます。ロジェ・デュブイの時計職人は、正にその偉業を成し遂げました。20年以上に渡る革新と、独創的なデザインを反映したモデル全てがメゾン独特の精神を宿し、その完璧な構造と個性的な外観で、トゥールビヨン搭載タイムピースが紡ぐ不朽の歴史を築き上げてきました。
マスターウォッチメーカー、ロジェ・デュブイ氏の明敏な目には、このメカニズムが持つコンパクトな形状は、創造的な変革とデザインの可能性を解き放つスペースを十分に備えているように見えました。そこで、トゥールビヨンの制覇に飽き足らず、より審美的な表現を追い求めはじめたのです。
トゥールビヨンが紡ぐ歴史
ロジェ・デュブイならではの独創的なスタイルは、当然ながら幾度もの波を超えて到達しました。その冒険旅の先駆けとなったのは、2003年発表のモノトゥールビヨン(RD03)です。この初の自社マニュファクチュール製フライングトゥールビヨンは希少なグランドデイト表示を備え、圧倒的な存在感で瞬く間にメゾンのシグネチャーとなりました。
2年後の2005年、ロジェ・デュブイ初のダブルトゥールビヨン(RD01)が発表されます。ノーマルトゥールビヨンでさえ習得が困難なこの超絶機構に、ツインメカニズムをディファレンシャルギアと連結させることでさらに進化を推し進めました。
トゥールビヨン機構と他の複雑機構との統合、というビジョンに触発されたロジェ・デュブイは追求を極め続け、2005年にはミニッツリピーターを備えたRD08を、2007年にはRD06クロノグラフを発表しました。これら複雑機構搭載タイムピースの開発に呼応するように、新たな美的アイデンティティへの探求にも情熱が沸きあがり、トゥールビヨンをスケルトン化されたフレームワークに組み込むという、メゾンのスケルトン化デザインへの最初の冒険が始まりました。実際、このスタイルはすぐさまロジェ・デュブイのシグネチャーとなり、2009年頃以降のすべてのデザインの原点となりました。
そして当節、メゾンは重力相殺の未来を切り開いています。従来のノーマルトゥールビヨンの多くは、特定の軸で重力の影響による姿勢差を補正していましたが、ロジェ・デュブイがウォッチズ&ワンダーズ2023で発表したコニカル
モノヴォーテックス(TM)トゥールビヨンは、その性能をあらゆる面に拡大しました。
これら歴史を築いてきたトゥールビヨンはそれぞれが画期的な発明でしたが、この探究の旅にはまだ多くの到達すべき道が続いています。
コントラストの創造:The Orbis in Machina(オルビス イン マキナ)
自由なコントラストが創造する調和。新作オルビス イン
マキナは、ロジェ・デュブイの卓越した技術を象徴するトゥールビヨンへのクラフトマンシップを表現しています。伝統技巧のヘリテージと現代技術を見事に反映したこの作品は、類を見ないデザインを際立たせ、時計製造の歴史で受け継がれる価値観を自然と感じさせるだけでなく、ダイヤルの両面で語られる物語が、現代の最先端構造と調和する伝統芸術の魅力と可能性を解きはなちます。
オルビス イン マキナは、トゥールビヨンの特徴である回転動作と、時刻表示の円軌道にちなんでいます。
ロジェ・デュブイのトゥールビヨンに授けられた名声は、20年以上にわたる独創的な自社製トゥールビヨンムーブメントの開発により築き上げられてきました。オルビス イン
マキナに搭載された手巻きキャリバーRD115は、メゾンの超絶技巧を極める旅における重要なマイルストーン到達の証です。RD115は、2003年以降に製造されたロジェ・デュブイのすべてのトゥールビヨンと同じく、283個の部品と29石のルビーで構成されたキャリバーです。非常に魅惑的である反面、より複雑な製造過程を要します。
ロジェ・デュブイのアイコニックデザインである7時配置とは対照的に、最新作モデルのフライングトゥールビヨンは中央に収まり、美しい同心円を描きます。メカニズム自体にもメゾンの独自性が際立ち、特許出願中の新しいプラネタリーシステムによってよりシンプルでコンパクトに洗練され、より多くのスペースを生み出しただけでなく、従来のトゥールビヨンとは一線を画す外観で異彩をはなっています。
セントラルモノトゥールビヨンは、高級時計でも稀に搭載される複雑機構です。なぜなら、製造過程でトゥールビヨン自体の周りにムーブメントの部品を再配分すると同時に針を表示する代替方法を検討するなど、多くの課題が生じるためです。メゾンのデザイナーは、ダイヤル中央から外側に向かい、秒、分、時間を表示するピンクゴールドとグレーのコントラストで同心円を描くことで、タイムレスな美しさを表現しました。スケルトン仕上げを再解釈し、トゥールビヨンを中央に配置することでスペースに遊びを持たせ、際立たせたのです。
圧倒的な存在感を放つ分と時表示の3Dディスクは、ボールベアリングに取り付けられた両面仕上げのシャープなオープンワークのフライング針と美しいコントラストを描きます。独特のディスプレイは、安全に針をリリースし、また確固とした安定性をタイムピースに保証するためで、新たなシステムの開発を要し、特許出願に至りました。
同様の両面アプローチをフランジにも採用し、ダイヤルの外周に時間表示を配置しています。
純粋なデザインに宿る果敢なスピリッツ:The Excalibur Titanium Monotourbillon(エクスカリバー チタン モノトゥールビヨン)
人間工学に基づいたミニマなデザインから漂うカリスマ性で圧倒するこのタイムピースは、シンプルを究めることでより美しくなるという「Less is
more(レス・イズ・モア)」の具現化です。時計製造におけるスケルトン化に対するアプローチを表現し、それぞれのマテリアルが備える力を引き出すことで、快適さ、軽量性、強靭さを兼ね備えた究極の装着感を実現しました。
キャリバーRD512SQは、メゾンの卓越した技術を堪能できるディティールが随所にご覧いただけます。7時位置のモノトゥールビヨンをはじめ、独創的なデザインと統合マニュファクチュールの熟練時計職人が伝統技術に忠実に従い、手作業により作り上げたムーブメントが際立ちます。
ロジェ・デュブイが製造する全てのトゥールビヨンと同様にキャリバーRD512SQも63個の部品で構造されるフライングトゥールビヨンケージが特徴です。ローワーケージには軽量チタンを採用し、アッパーケージにはケルト十字から着想したブリッジを配置。ブリッジの片側のみに取り付けられるフライングトゥールビヨンは、アッパーブリッジによる支えがないため構造上の課題が生じますが、挑む審美的価値があります。この時計が有する最大の魅力は、キャリバー全体が擁する純粋な美しさです。スケルトンデザインで仕上げた周囲にはアストラルシグネチャーをあしらい、中央にモノトゥールビヨンを配することで卓越した機能と端正な外観が融合された美学を体現しています。
72時間の長持続パワーリザーブに加え、ジュネーブシールが製造地と技術的な信頼性のみならず、キャリバーの部品に施された16種類の装飾が専門職人の高度な技術により完成したことを証明しています。
グレード5チタンの採用は、この豊かな多用途性を備えるデザインを構成する絶対要素です。強靭な素材を、ケースとノッチ付きベゼルの特徴的な形状や独特の外観に仕上げるため加工するのは、熟練時計職人にさえ格別大きな挑戦でした。メゾンの独創的なスタイルを特徴づける、3列構造の完全金属製ブレスレットも見逃せないディティールです。エクスカリバー
チタン モノトゥールビヨンは、ビジネスシーンからプライベートまで、あらゆるオケージョンに最適なタイムピースです。
マットメタリックの落ち着いた光沢と、ポリッシュ仕上げの面取りが施されたブレスレットが放つ輝きとのコントラスト、そしてロジェ・デュブイのシグネチャー、スターにあしらったダークグレー処理などの多彩なディティールが、その豊かな多用途性を際立たせています。
色彩の旋風:The Excalibur Sunrise Double Tourbillon(エクスカリバー サンライズ ダブルトゥールビヨン)
力強い色彩。灼熱の輝き。ロジェ・デュブイのデザインを象徴する、2つの特徴。このエネルギーに満ちた新作は、夜明けの空を輝きで染める陽光からインスピレーションを得ました。
鮮やかなジェムストーンのグラデーションを纏い、ひときわ光彩を放つこのタイムピースは、精彩溢れる美学とパワフルなダブルトゥールビヨン機構の双璧を体現しています。
2005年、ジュネーブのウォッチメーカー、ロジェ・デュブイから初のダブルトゥールビヨンが発表されました。内部のキャリバーRD01はトゥールビヨンを2つ搭載し、各トゥールビヨンのバランスを調節しながら重力の影響を軽減して精度の平均化を図る重要なギアシステム、ディファレンシャルギアと連結しています。すでに複雑なメカニズムにこのギアを追加した技術的成果は、ロジェ・デュブイが飽くことなき追い続ける最高技術への挑戦の証となります。
モノバランシエとの比較を例に挙げると、トゥールビヨン1つの調整と組み立てに2倍の時間を費やします。ダブルトゥールビヨンは、さらに約2倍の時間と緻密な調整を要し、2つのメカニズムそれぞれが、品質と信頼性の点で整合していることを確認するために時間がかかります。
新作エクスカリバー サンライズ
ダブルトゥールビヨンでロジェ・デュブイは、この時計製造技術の難題、複雑機構の大成を披露します。72時間の長持続パワーリザーブを提供し、319の部品から構成されたRD108SQは、またしてもディファレンシャルギアと連結された2つのフライングトゥールビヨンを搭載しています。
これらダブルフライングトゥールビヨンをスケルトン化したフレームワーク内に配することにより、緻密な装飾が施した表面と、純粋な美学がもたらす神秘的なミクロの世界が解き明かされます。これらはすべて、タイムピースの製造地と技術的な信頼性のみならず、キャリバーの全部品に施された装飾が専門職人の高度な手作業により仕上げられた事をジュネーブシールが認証しています。この卓越したムーブメントに相応しく、合計17種類の異なる仕上げ装飾が施されました。
タイムピースに収められた超絶技術に比肩するケースは、108石のジェムストーンから放たれる光彩の輝きを纏っています。精巧にバゲットカットが施された極上の品質を誇るジェムストーンは、タイムピースの周りを明け方の空のようなグラデーションで配されています。ベゼルに72石、アストラルシグネチャーに27石、フランジに9石と熟考された配置が、着用者を最高峰の輝きで包みます。
朝日を想起させる告げるレッドには、鮮やかなガーネットを採用。エネルギーとカリスマ性を擁するその豊かな色合いは、トーンを完璧に映し出しています。次のグラデーションを形成するのは、高輝度でマンダリンのような色合いが魅力的なジェムストーン、オレンジスペサルタイトです。グラデーションの最後を彩るのは、力強いエネルギーを秘めたイエローサファイア。世界を新しい光で満たす、金色の朝日のような色合いで喜びを与えるジェムストーンです。温かみのある18Kピンクゴールドの45mmケースをもつ希少なエクスカリバー
サンライズ ダブルトゥールビヨンは、わずか8本限定リリースです。
2つの高性能トゥールビヨン、そして期待の域を遥かに超えた輝きをはなつイムピースにはメゾンの卓越技術が惜しみなく駆使され、その大胆なスタイルで圧倒的な存在感を放っています。
展示ブースでは、革新的で壮観なショーと共に、メゾンが柱とする時計製造専門知識に捧げる寺院のようなサンクチュアリーで、ロジェ・デュブイの厳然たるハイパーオロロジー(TM)の世界を存分にご体感いただけます。
雄渾なるデザイン:The Excalibur Dragon Monotourbillon(エクスカリバー ドラゴン モノトゥールビヨン)
十二支の伝統へオマージュを捧げるエクスカリバー ドラゴン
モノトゥールビヨンは、知性、カリスマ性、自信といった、名高い龍の特徴の具現です。大胆不敵な神獣を概念的デザインに落とし込んだスタイルは、着用者の想像力を昇天する龍の如く高く羽ばたかせます。
側面にブラックラッカー、表面にポリッシュ仕上げを施した27個のピンクゴールドのパーツを使い、このドラゴンを巧みに制作。重厚感と英気溢れる立体的な3Dビジョンは25の異なる高さと角度から生まれ、メゾンならではの独創的なスタイルを余すことなく可能にしています。
時計を裏返すと、サファイアクリスタルケースバックの内側に現れるのはメタライズされた流麗な龍の姿。フロントダイヤルと精巧に響き合うこの見事なディティールは、どちらから見ても龍神の溢れるほどの豪放なパワーが表現されています。
タイムピースを取り巻くあらゆる外的環境の影響をコントロールするため、キャリバーRD512SQのトゥールビヨンケージの下部には、ステンレススチールよりも2倍軽量の非磁性チタン素材が採用されています。さらにトゥールビヨンケージの上部には、ミラーポリッシュ仕上げが施された、同じく非磁性のコバルトクロム合金を起用しています。これらのマテリアルを使うことにより、トゥールビヨンの重量が16%軽減し、その結果、キャリバーは耐磁性が向上し、パワーリザーブは72時間になりました。
手首に収まるピンクゴールド製の42mmケースには、ピンクゴールドでガルバニック処理をされた高耐性の真鍮製フランジを組み合わせ、ダイヤルにはブラックのスーパールミノバ(TM)をあしらったインデックスが配されています。
ブラックのカーフスキンレザーストラップは、スタイルを自在に変化できるよう、素早くストラップを交換できるクイックリリースシステムを採用しています。
ロジェ・デュブイ ブランドストーリー
1995年の設立以来、時計製造の新たな地平を開くトップアウトサイダー的存在として先駆してきたロジェ・デュブイは、その独創的なアイデンティティと時計製造専門知識を斬新な解釈で融合し、卓越した作品を生み出してきました。高級時計の既存概念を打ち破るハイパーオロロジー(TM)をイデオロギーとして掲げるメゾンは、その革新的なビジョンを駆り立てる喜びや自由、情熱を原動力にオートオルロジュリーの未来の構想、設計、形成を目指す圧倒的な信念によって世界を席巻しています。
製造プロセス全てを掌握する完全統合マニュファクチュールで製造されるロジェ・デュブイのキャリバー1つひとつが、最高峰のパフォーマンスと揺るぎない卓越性を制しています。伝統を重んじながらもコンテンポラリーな趣を湛えたジュネーブシール認証マスターピースは、先鋭技術と承継したクラフトマンシップを具象し、沸き立つような創造性と革新的な素材で年月を重ねるごとに新たなインスピレーションを纏っています。
アバンギャルドで大胆なエネルギーを原動力に、ロジェ・デュブイはハイパーオロロジー(TM)を最もエキサイティングに体験する方法を追駆しつつ、その精選コレクションをエクスクルーシブなメンバーに提供しています。捉えてきました。その対価として、トゥールビヨンなど高度な複雑機構を搭載しつつも、キャリバーの軽さと純粋さが際立つ作品が生み出されてきました。
【2024年 新作トゥールビヨン】
The Orbis in Machina(オルビス イン マキナ)
EX1119
35,090,000円(税込価格)
Excalibur Titanium Monotourbillon(エクスカリバー チタン モノトゥールビヨン)
EX1112
21,175,000円(税込価格)
Excalibur Dragon Monotourbillon(エクスカリバー ドラゴン モノトゥールビヨン)
EX1130
58,795,000円(税込価格)
Excalibur Dragon Monotourbillon(エクスカリバー ドラゴン モノトゥールビヨン)
EX1111
33,715,000円(税込価格)
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