地域医療の課題をAIで解決する!クリニックにおけるチーム医療の質を高めるための『生成AIを活用した1on1ミーティング』実証実験
働き方改革が求められる医療業界におけるAIを活用した新たなマネジメントスタイルの検証
社会医療法人清風會(本社:岡山県津山市日本原/理事長:森 崇文)とAI for Community Health Care Lab(事業責任者:廣川
佳嗣)は、2023年12月から2024年3月までの4ヶ月間、生成AIを活用した1on1ミーティングを清風會のサテライトクリニックで実証実験を実施いたしました。実証実験のレポートについて公開いたします。
【ダウンロードURL】
https://smc-seifukai.or.jp/wp-content/uploads/2024/04/achlpress20240409.pdf
実証実験サマリー
医療業界で働き方改革が推進される中で、特に地方の医療機関での医療従事者の充足、新規採用の難しさ、業務の多忙さ、医療に対する価値観の多様化など医療マネジメントの難しさが経営課題の一つとして挙げられます。この度はクリニックでのコミュニケーションの新しい形を探るための実証実験を行いました。1つのサテライトクリニックにて4ヶ月間にわたり医療スタッフと看護主任との間で1on1ミーティングを実施。その際に医療スタッフがミーティング前の論点整理のために生成AIを活用いたしました。
【実施概要】
期間:2023年12月-2024年3月(4ヶ月間)対象:社会医療法人清風會 湯郷ファミリークリニック (看護主任1名 医師1名 看護師6名 医事2名)
実施事項:毎月1on1ミーティングを設定し、ミーティングの前にスタッフは生成AIを活用し論点を整理した上で参加利用ツール:株式会社Algomatic
『シゴラクAI』
[仮説と仮説に対する結果及び考察】
仮説業務以外の上司と相談できる時間を取ることと、その際に論点が整理された状態でミーティングができるように生成AIを活用することが生産性の観点で有効かを検証結果
アンケート結果により90%が1on1ミーティング自体の実施を有効とし、他の医療機関でも共通する課題に対して意味を見出せるとしている。またAIの活用によってミーティングの内容自体の論点整理や今まで出なかったアイデアの創出などに寄与していることにおいては仮説の立証ができていると判断
考察
医療現場でのコミュニケーション不足に起因する労働意欲減退や退職リスクに対する打ち手として1on1ミーティングの推進は有効であると同時に、マネジメント観点でもスタッフがAIを通して自分の考えを深掘りし、アイデアを得るということは今後の働き手が減少する社会における働き方においても可能性が見出せると考える。
[実施のポイント]
1.1on1ミーティングの時間をしっかり確保毎月実施:一人当たり20分/月2.業務ミーティングとは分けて実施
プライベートの話からキャリア、仕事の進め方などテーマを多岐に扱う3.主体はスタッフ側会議のオーナーをスタッフとし、スタッフ側からミーティング内容を定義
4.論点整理のために生成AIを活用1on1ミーティング前にAIを活用し論点を深掘りし整理
[1on1ミーティング実施フロー]
アンケート抜粋
[
MTGにおける生成AIの有効性]
[1on1ミーティングはどのようなテーマで行いましたか?]
[生成AIを活用した1on1ミーティングは他の医療機関でも有効と思いますか?]
今後の展開
社会医療法人清風會では今回の実証実験を始まりとし、清風會全体でのAIプロジェクトを立ち上げます。この度の生成AIを活用した1on1ミーティングの展開だけでなく、より良い医療を実現するためのAI活用を推進してまいります。
今回の実証実験で得たノウハウについてはAI for Community Health Care
Labにて他の医療機関様へも積極的に提供してまいります。人口減少を前提とした未来の医療機関を目指すべく、医療現場の課題を解決するAIソリューションの導入、プロダクト作りを推進してまいります。
AI for Community Health Care Lab 事業責任者 廣川佳嗣コメント
医療現場の課題をAIの力で解決していくチャレンジの第一弾としてこの度の生成AIを活用した1on1ミーティングの実証実験に取り組みました。サテライトクリニックの皆様には短期間でAIの特性を掴んでいただき、1on1ミーティングの実施をいただき感謝しております。人手と時間がない中でAIを活用し医療現場をより良いものにするという事例をつくることができました。AI
for Community Health Care Labでは今後も様々な医療現場での課題を解決する実証実験やサービス創りを推進してまいります。
社会医療法人清風會 理事長 森崇文コメント
チーム医療においては、患者さんの申し送りを始めとした業務上の伝達はできても、お互いの考えを十分に知るための対話は疎かになりがちです。また、メンバー個々人の特性や感情などがコミュニケーション上のエラーを招くこともあります。今回、生成AIを活用した1on1ミーティングを行うことで、限られた時間の中でもお互いをより良く理解し合いながら目的意識を持ったコミュニケーションを行うことができました。生成AIの活用はチーム力を高めることができる可能性があります。今回の検証実験中に現場から出てきた様々な活用のアイディアも活かしながら今後も活用シーンを増やしていきます。
株式会社Algomatic シゴラクAIカンパニーCEO 池田 晴紀 様 コメント
今回、Algomaticは法人向けChatGPT「シゴラクAI」とプロンプトの雛形を提供させていただきました。多忙な医療現場における業務改善の一助となれたことを大変嬉しく思います。弊社は多くの法人様を支援した経験から、医療業界は生成AI導入のハードルが高いと認識しています。そんな中、清風會様の取組は非常にうまく生成AIを取り入れた成功事例の一つとなりました。皆様の先見性と実行力に心から敬意を表するとともに、この取り組みが広がり、業界全体の課題解決が進んでいくことを期待しております。我々も、より一層お役に立てるよう、機能開発とプロンプトエンジニアリング技術の向上に尽力してまいります。
AI for Community Health Care Labについて
「よりよいチーム医療を行う環境をAIの活用でアップデートし、
地域医療の持続的発展に寄与する」をミッションに2023年9月より立ち上げられたプロジェクトです。この度の実証実験のプロデュースを行っております。医療業界とIT、AI業界を繋ぎ、またサービス設計やプロダクト開発を行ってまいります。
【プロジェクト概要】プロジェクト名:AI for Community Health Care Lab事業責任者:廣川佳嗣
事業内容:医療機関向けにAI活用の提案や実証実験、プロダクト開発HP:https://www.aiforchclab.com/
社会医療法人清風會について
社会医療法人清風會は岡山県津山市に位置し、家庭医療とリハビリテーションを軸に、病院、診療所、介護施設などの医療・福祉サービスを提供しています。
「住み慣れたまち。ここで、一緒に、自分らしく。」という法人理念をかかげ、住み慣れた地域での生活を継続するためのリハビリテーション、0歳から100歳まで家族ぐるみの支援をする家庭医療、365日24時間対応をする訪問診療を行っています。
患者さん・利用者さんが自分らしく生きていくための「自律の支援」行い、チーム清風會として連携・連鎖し地域に密着した「医療と介護の新しいカタチ」を目指しています。
【会社概要】社名:社会医療法人 清風會本社所在地:岡山県津山市日本原352理事長:森 崇文設立:1956年(昭和31年)
事業内容:家庭医療とリハビリテーションを軸に、病院、診療所、介護施設などの医療・福祉サービスを提供しています。HP:
https://smc-seifukai.or.jp/
当リリースの詳細について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000025122.html
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