介護職の方々の願いから生まれた排泄センサー『Helppad2』、愛媛県の特別養護老人ホーム「サンシティ北条」全床(60床)への導入完了、本格稼働が開始
Helppad2
テクノロジーで介護者支援を目指す株式会社aba(以下、aba)では本年1月より、社会福祉法人白寿会が運営する高齢者総合福祉施設「サンシティ北条」の特別養護老人ホームにおいて、排泄センサー『Helppad2(ヘルプパッド2)』の導入を順次進めておりました。さる3月末に全60床への導入が完了し、本格稼働が始まりましたので、ここにお知らせいたします。
『Helppad2』は、abaが開発・提供する非装着型の排泄センサーです。ベッドに敷いたシート型の排泄センサーが排泄の“におい”を検知し、介護職の方に知らせます。おむつを開けずに排泄したことがわかることで、介護する方・される方双方の負担軽減を目指します。
昨年10月30日から販売を開始した『Helppad2』は、前モデル発売前から収集を続けている約16万の排泄データをAIに学習させると共に、現場へのヒアリングに基づく改良を重ねてきました。
介護施設で働く方の負担をより減らし、介護される方がより快適に過ごせるよう、メンテナンスのしやすさや使い勝手なども前モデルと比べ向上しています。
排泄センサー『Helppad2』:
特別養護老人ホーム全床への『Helppad2』の導入は、全国初の試みとなるため、サンシティ北条とabaでは、打ち合わせを重ねながら順次稼働を開始、導入・運用状況などを定期的にヒアリングしながら、本格稼働を実現させました。
【社会福祉法人白寿会 理事 芳野洋心様へのインタビュー】ーー『Helppad2』を選んでいただいた理由について教えてください。
芳野:なんといっても、製品開発の原点に「おむつを開けずに中が見たい」という介護職の願いがあったことが決め手になっています。それはまさに、かつての私自身が介護職として現場に入るなかで切実に感じていたことでした。
夜中に入居者様をわざわざ起こし、おむつを開けても排泄していないことは珍しくありません。「どうしてこんなことをしなくてはいけないのか」「しなくても良くなればいいのに」というのは多くの介護職の共通の願いだと思います。
(Helppad2の導入は)私だけの個人的な意見だけで決めたわけではありません。他社製品も含め、排泄ケア関連製品を比較検討し、介護部長や介護主任とも話し合って決めました。
Helppad2を選んだもう一つの決め手は「非装着型」であるという点です。装着型のセンサーは利用者様が外してしまう可能性があるのはもちろん、身体につけることで不快感を与えてしまうリスクもあります。その点、Helppad2は利用者様の身体に直接触れることなく、人間の”鼻”のように、排泄のにおいをキャッチし、知らせてくれる。これは私の持論ですが今後、介護ロボットはやはり「非装着型」が主流になるのではないかと考えています。
ーー「全床導入」に踏み切られたきっかけや経緯について教えてください。
芳野:60人の入居者様がいれば、60通りの排泄の仕方があります。例えば、日中はご自身でトイレに行くことができる一方で、夜間帯には介助やおむつを必要とされる方もいらっしゃいます。一部の方にだけ排泄センサーを導入するのではなく、全床導入することで一人一人に合った排泄ケアを実現するとともに、職員の精神的な負担を減らし、業務の効率化を徹底することにもつながると考えました。何より、すべての入居者様に対し、等しく排泄ケアの環境を整えることは、福祉の精神にも合致すると考えたのです。
abaはテクノロジーで、介護に関わるすべての人を支える未来を作っていきます。【株式会社aba(https://www.aba-lab.com)】
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abaは介護という支えあいのフィールドを支える、ケアテックカンパニーです。内閣府調査において介護の負担感が一番高かった「排泄」という課題に15年に渡って真摯に向き合い、においで尿便を検知する排泄センサーを開発しました。身体に装着せず、便も検知可能な排泄センサーは業界でも珍しいうえ、排泄パターン表が自動作成される仕組みも備えています。abaは、要介護者はもちろん、介護者も含め、人間が持つ本来の生命力を引き出せるよう、温かみあるテクノロジーを通じて、必要なときに必要なケアを届けるお手伝いをしていきます。
代表者 :宇井 吉美所在地 :〒276-0046 千葉県八千代市大和田新田1054-200設立 :2011年10月7日資本金 :5,842万7,240円事業内容
:医療・介護・福祉分野を対象としたロボティクス技術の研究開発及びサービス
当リリースの詳細について
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