病気の子どもとその家族をみんなで応援する啓発キャンペーン「Smiling Family Days~#みんなで小児病棟を支えよう」開催!
“母の日”から“父の日”までの5週間 開催中!
「Smiling Family Days~#みんなで小児病棟を支えよう」
NPO法人キープ・ママ・スマイリング(東京都中央区、理事長:光原ゆき、以下KMS)は、2014年の設立以来、病気の子どもを育てる家族の支援に取り組んできました。なかでも入院中の子どもに付き添う家族をサポートする活動に注力し、小児病棟やファミリーハウスに滞在中の家族への食事支援「ミールdeスマイリング事業」や10日以上小児病棟に泊まり込んでいる家族への食品・物資支援「付き添い生活応援パック無償配布事業」を通し、これまでに1万5000名を超える家族を支援しています。
<キャンペーンの背景>
2023年6月、KMSは国(こども家庭庁、厚生労働省)に対して大規模実態調査を通して明らかになった付き添い当事者の切実な声を「要望書」にして届けました。これを受け、各省庁では課題解決に向けての検討を開始し、厚生労働省は令和6年度診療報酬改定を通して付き添い者の3大困り事である「食事・睡眠・見守り」の状況を解決するための対策に取り組んでいます。
▼厚生労働省HP「令和6年度診療報酬改定について/III-4-2 小児医療・周産期医療の充実10. 小児入院医療管理料における保育士・看護補助者の評価の新設」
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001210969.pdf
こども家庭庁は、患者支援団体、小児医療関係者等で構成される有識者検討会を設置し、医療機関を対象とする付き添い実態調査を実施しました。この調査報告書および実態調査をもとに作成された事例集は2024年4月に公開されています。この事例集は、医療機関が付き添い・面会環境に配慮したり、サポートの充実に取り組んだりする際の参考としてもらうことを目的に作成されました。私たちは、診療報酬改定で規定された「食事と睡眠環境等の付き添い環境への配慮」に積極的に取り組む医療機関が増えるよう、この事例集が小児医療関係者に大いに活用されることを望んでいます。
▼野村総合研究所HP
「入院中のこどもへの家族等の付添いに関する病院実態調査報告書」
「入院中のこどもへの付添い等に関する医療機関の取組充実のための事例集」
https://www.nri.com/jp/knowledge/report/lst/2024/mcs/social_security/0410_8
一方、医療機関が付き添い環境の改善にどこまで対応できるのかは甚だ不透明です。先月開催された第127回日本小児科学会学術集会では、付き添いをテーマにしたシンポジウムが行われ、会長の基調講演や、こども家庭庁母子保健課長の講演でもこの課題について触れられました。これらのシンポジウムや講演の質疑応答において現場の小児科医から繰り返し指摘されたのが「財源不足・マンパワー不足」です。
そもそも子どものケアは大人よりも何倍も手間がかかることがわかっています。にもかかわらず、小児病棟に配置される看護師の人数やケアの報酬は成人病棟と同じです。そのため、家族が付き添い、世話や見守りを手伝わないとケアの手が足りず、医療を安全に行えない状況が常態化しているのです。また、少子化で患児数が減少する中、小児医療に支払われる診療報酬は低く抑えられ、病院経営において小児科は不採算部門に位置づけられています。
このような厳しい財政と人手不足の中、診療報酬改定で小児入院医療管理料を算定する医療機関に求められる「付き添い環境への配慮」に対する財源は小児入院医療管理料の中で賄わねばならず、経営難となっている小児科の大きな負担となり、小児医療から撤退する医療機関が出てくることも心配されています。
<キャンペーンの目的>
当事者の切実な声が国を動かし、対策が行われて医療機関にバトンが渡されたのに、このままでは付き添い環境の改善が進まず、病児も家族も安心して入院できない――。このような危機感から、私たちは医療機関の負担を減らすべく、小児病棟を応援するキャンペーンを行うことを決めました。
KMSでは入院児の付き添いは社会的課題であることを広く認識してもらうために2021年より年1回、母の日から父の日までの5週間にわたり、啓発キャンペーン「Smiling
Family
Days」を展開しています。今年は「#みんなで小児病棟を支えよう」をキャンペーンテーマに掲げ、困難を抱えながらも付き添い環境改善に取り組む医療機関を全力で応援します。
子どもの突然の入院はどの子にも起こりうることです。付き添い環境の改善は医療機関だけで対応できる課題ではありません。社会で病気の子どもとその家族、そして地域の医療資源としてなくてはならない小児科も支えられる仕組みをつくることが不可欠です。
本キャンペーンの目玉企画は「付き添い者の環境改善に取り組む小児病棟を支えよう!」プロジェクトです。クラウドファンディングによる寄付金を原資に「食事・睡眠・見守り」の環境改善に取り組む医療機関に1病院あたり30万円分の物品等の支援を行います。寄付の呼びかけは、一般の方だけでなく企業を対象とすることも検討しています。このプロジェクトを通し、付き添い環境の改善に取り組む医療機関(小児病棟)を社会で応援するムーブメントを起こし、民間から小児科への資金調達(寄付)の流れを作っていくことにもチャレンジしたいと考えています。
メディアの皆様には、本キャンペーンの意義と目的にご理解・ご賛同いただき、貴メディアでぜひお取り上げくださいますよう、心よりお願い申し上げます。
Smiling Family Days2024「#みんなで小児病棟を支えよう」概要
■期間
2024年5月12日(日)~6月16日(日)/母の日から父の日までの5週間
■目的
入院中の子どもに付き添う家族の問題は社会的課題であると一般の人々に認識・理解してもらうこと、その支援の輪が広がることを目的とする。本年は、小児病棟の療養環境・親の付き添い環境の改善に取り組む「医療機関」を社会で支援するムーブメントを起こし、小児医療の現状と課題の認知拡大と理解促進に貢献することを目指す。
■キャンペーン企画
企画1)「付き添い者の環境改善に取り組む小児病棟を支えよう!」プロジェクト
<ステップ1>
小児病棟・混合病棟における付き添い者の「食事・睡眠・見守り」の改善に取り組む医療機関を募集し、医療機関からの支援の申込みを専用フォーム(
https://momsmile.jp/13599/)にて受け付ける。
支援を希望する医療機関は「食支援」「睡眠支援」「見守り支援」から1つを選択して応募する。
*
食支援:30万円分のレトルト食品(600~1000名分)の寄付
*
睡眠支援:30万円分の付き添いベッド用マットレス(10枚前後)・睡眠グッズの寄付
*
見守り支援:小児病棟支援団体(小児病棟わくわく応援団)による30万円分のアクティビティの寄付
医療機関の募集締め切りは6月30日。5月2日に小児入院医療管理料1~5を算定し、かつ中核病院小児科・地域小児科センターに登録されている全国の医療機関488施設の事務長宛てに募集案内のチラシを郵送済み。
<ステップ2>
キャンペーン期間中に一般市民・企業等を対象としたクラウドファンディングを実施する。
https://readyfor.jp/projects/smilefamily2024
https://readyfor.jp/projects/smilefamily2024
目標金額は300万円。1病院あたり30万円分の支援を行うため、ファーストステージでは10病院分の支援金を集めることを目指す。応募病院数が10病院を超えた場合は、マンパワーや財源の確保が困難であると見込まれる医療機関を優先的に支援するが、キャンペーン終了後も継続して資金調達を行い、希望するすべての病院に支援を届ける。
<ステップ3>
7月以降、応募のあった医療機関にすべて連絡し、支援内容を調整したうえで順次寄付を実施する。
企画2)チャリティイベント&オンラインイベント「小児病棟にわくわくを届けよう!」
一般の人に入院中の子どもたちとそのご家族、および小児医療の現状を知ってもらうとともに、入院中の子どもの成長・発達に対する支援かつ付き添い家族の見守り支援にも役立つアクティビティへの理解と認知を広げ、小児病棟にアクティビティを届ける資金を得ることを目的とする。
■小児病棟わくわく応援団チャリティイベント
開催日時:5月12日(日)11:00~16:00
開催場所:北千住マルイ2階正面入口(東京都足立区)
主 催:NPO法人キープ・ママ・スマイリング
共
催:小児病棟わくわく応援団(NPO法人心魂プロジェクト・NPO法人しぶたね・認定NPO法人難病のこども支援全国ネットワーク・認定NPO法人日本クリニクラウン協会・一般社団法人星つむぎの村)
協力:北千住マルイ、一般社団法人Child Play Lab
トークショースペシャルゲスト:橋本英郎さん(サッカー元日本代表)
麻倉未稀さん(歌手・乳がんサバイバー)
■「小児病棟わくわく応援団全員集合!わくわくの輪を広げよう(仮)」オンラインイベント
開催日時:6月16日(日)13:00~15:00
開催方法:zoom
主 催:NPO法人キープ・ママ・スマイリング
共
催:小児病棟わくわく応援団(NPO法人心魂プロジェクト・NPO法人しぶたね・認定NPO法人難病のこども支援全国ネットワーク・認定NPO法人日本クリニクラウン協会・一般社団法人星つむぎの村)
企画3)オンライン報告会「ここまできた・これからどうなる?付き添い環境改善への取り組み」
付き添い当事者をはじめ患者支援団体、メディア、医療関係者、一般を対象に、この1年の付き添い環境の改善に向けた国(こども家庭庁、厚生労働省)の動き、国が提示した改善策、これらに伴う小児医療関係学会の動きや見解を解説するとともに、それぞれのステークホルダーができることについて考える。
開催日時:6月1日(土)13:30~15:00
開催方法:zoom
主 催:NPO法人キープ・ママ・スマイリング申し込み:
https://zfrmz.jp/g7WdIcWou8hIuxS28UJf
■キャンペーン特設サイト:https://sfdays.jp/
<NPO法人キープ・ママ・スマイリング 団体概要>
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代表者:理事長 光原ゆき
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所在地:東京都中央区銀座4-13-19 銀林ビル4F
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設 立:2014年11月
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公式ウェブサイト:https://momsmile.jp/
当リリースの詳細について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000067289.html
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