2024年「看護の日」イベント「かんごちゃんねる」 看護師と高校生が“さぁ、看護の未来を、見つけにいこう。”をテーマに看護の魅力を伝えるトークイベント
看護師と高校生が“さぁ、看護の未来を、見つけにいこう。”をテーマに看護の魅力を伝えるトークイベント 「忘れられない看護エピソード」アニメーションも公開
スペシャルサポーター 羽田美智子さんが看護職を目指す中高生を応援!
公益社団法人日本看護協会(会長:高橋弘枝、会員75万人)は、2024年の看護週間(5月12~18日)の初日にあたる5月12日(日)に、将来に向けさまざまな選択肢を持つ若年層を中心に、看護職員が地域や医療現場において活躍している姿を知っていただくため、また、より幅広い世代の方々に看護の理解や思いを伝えていくため、“さぁ、看護の未来を、見つけにいこう。”をテーマに2024年「看護の日」イベント「かんごちゃんねる」開催しました。
今年のイベントは、昨年に続きMCをハリー杉山さんが務め、スペシャルサポーターとして女優の羽田美智子さんが登場。看護にまつわるエピソードや看護職を目指す中高生にエールを送りながらトークセッションを行いました。また、「忘れられない看護エピソード~いのちをまもり、支えるプロフェッショナル~」表彰式では、最優秀賞作品を基に作成されたアニメーションも上映され、登場人物の声を人気声優の石川由依さん、他が担当。さらに、内館牧子賞を羽田美智子さん、優秀賞をハリー杉山さんが朗読しました。
第2部では、看護師が働く現場を高校生が訪問し見学したVTRを上映。トークセッションでは、実際の仕事の内容やプロとしてのやりがい、看護の専門性や魅力が語られました。さまざまなコンテンツを通し、看護の魅力発信だけでなく、それを目指す中高生を応援するイベントとなりました。
イベントのアーカイブ映像と「忘れられない看護エピソード~いのちをまもり、支えるプロフェッショナル~」最優秀賞作品のアニメーションは、5月15日(水)から、日本看護協会ホームページ、「看護の日」YouTubeチャンネルでご覧いただけます。
【プログラム概要】
■第1部
1. オープニングトークセッション
2. 「忘れられない看護エピソード~いのちをまもり、支えるプロフェッショナル~」表彰式
・講評(脚本家:内館牧子さん)
・内館牧子賞作品朗読(羽田美智子さん)優秀賞作品朗読(ハリー杉山さん)
・最優秀賞作品を基に作成したアニメーション公開(声優:石川由依さん、他)
■第2部
3. “さぁ、看護の未来を、見つけにいこう。”トークセッション(看護師・高校生)
【「忘れられない看護エピソード~いのちをまもり、支えるプロフェッショナル~」受賞作品】
■最優秀賞
「12年の時を経た約束」 坂倉 喜代美さん
■内館牧子賞
「今まで見えていなかった看護」 長野 樹さん
■優秀賞
「最期の願い」 大石 有美香さん
【イベントハイライト】
* スペシャルサポーター 羽田美智子さんが看護職を目指す中高生へエール
スペシャルサポーターとして登壇した羽田美智子さんは、2年前に父が他界したことに触れ、「家族にとって初めての経験だったのですが、看護師さんたちの適切なアドバイスと予測も的確で心身ともに救われました。」また、先月に母と兄が同時に骨折をして入院してしまった時のエピソードにも触れ、「看護師さんが2人のことだけでなく、私のことも気にかけてくれたんです。看護師さんは本当に頼りになる存在です。生まれ変わったら看護師さんになりたいと思いました。」と述べました。
そして、これから看護職を目指す中高生たちに向け「私は映画の仕事で、救急救命センターの看護師長の役を演じたことがありました。そのときに、実際の現場を見させていただき、看護師の仕事の内容は多岐にわたるもので、大変な面はあるかもしれませんが、命に寄り添う、とても尊い仕事であると感じました。若い方たちには、人の命に寄り添うことの尊さを理解していただき、看護の仕事に興味を持っていただけたらと思います。」と温かくエールを送りました。
* 「忘れられない看護エピソード」受賞作品発表・最優秀賞作品のアニメーション上映
―羽田美智子さん「看護師は生きる希望を、その先の光を見せてくれる」
今年の「忘れられない看護エピソード」も、「いのちをまもり、支えるプロフェッショナル」をテーマに、看護職の皆さんを対象にエピソードを募集しました。当日は最優秀賞を含む3つの賞に選ばれた作品を発表。最優秀賞を受賞したのは、がん化学療法看護認定看護師として外来化学療法室で働いていたころのエピソードを描いた、坂倉喜代美さんの作品「12年の時を経た約束」でした。
坂倉さんが、がんという病気の状況に押しつぶされそうになりながら、抗がん剤の副作用で落ち込むがん患者を励まし、病気が治って元気になったらやりたいことについて話をする姿が描かれており、「私は普段から、患者さんに病気になる前のことやこれからやりたいことなどを聞いて、病気のこと以外に目を向けてもらうようにしています。患者さん自身の希望が何か出てくるような、そんな看護が大事だと思っています。
今回の表彰で、これまで自分が心がけてきた言葉がけを患者さんから評価された気持ちになり、自分がしてきたことがこれでよかったんだと思えて、本当に嬉しかったです。」と語りました。羽田美智子さんは、「看護師さんは光だなと思いました。現状の病気を治すお手伝いをしてくださるだけでなく、生きる希望を、その先の光を見せてくださる。本当に素晴らしいですね。」と涙ぐみながら語りました。このエピソードを基に制作されたアニメーションも公開され、登場人物の声として、人気声優の石川由依さん、他に担当いただきました。
* 高校生と看護師によるトークセッション
―ハリー杉山さん「看護師の皆さんに最大のリスペクト」
トークセッションでは、MCのハリー杉山さんと高校2年生の一ノ宮凛乃さん、赤嶋乙姫さん、聖路加国際病院 副看護部長 金児玉青さん、ウィル訪問看護ステーション江戸川
所長
荻野理美さんが登場。高校生がそれぞれ「聖路加国際病院」と「ウィル訪問看護ステーション江戸川」を見学したVTRが上映されました。それぞれ業務の説明や看護師としての仕事のやりがいなどが語られ、高校生からの質問にも回答。
「聖路加国際病院」を見学した高校生の一ノ宮凛乃さんは、「今回見学をさせていただいた看護師の皆さんは、それぞれ違う病棟で違う専門性を持っていますが、“患者さんを助けたい”という同じ目的で連携されていることを感じました。普段何気なく利用させていただいている医療の現場のありがたみを改めて感じました。」、看護師の金児さんは、「私自身、同じように高校生の頃に1日看護体験をしました。その経験を通してナースになることを決心したので、そのときのことを思い出しました。
看護師の仕事は、さまざまな知識や技術を蓄積しながら、いろいろな方と関わっていくダイナミックな仕事だと感じています。仕事を通して自分自身が成長できるので、ぜひいろいろな方に興味を持っていただき、仲間になっていただければと思います。」と語りました。また、「ウィル訪問看護ステーション江戸川」を見学した高校生の赤嶋乙姫さんは、「利用者さんの価値観や意思を理解して尊重したうえで、体のケアに限らず心のケアも行っていました。
一人一人に合ったケアを提供して、より良い方向へ進めようとする看護師さんの工夫が感じられました。今回の見学を通して、看護師という職業の役割をより深く理解することができ、看護師になりたいという思いが強くなりました。」と語りました。看護師の荻野さんは、「看護師として心のケアは当たり前のようにやっていることではありますが、今回それを高校生に気づいていただけたことはとても嬉しかったです。そのような思いを持てる看護師さんになってほしいです。
私は、今は訪問看護師という職業を選んで働いていますが、看護師はいろいろな場所で輝けますし、さまざまに活躍されている方がたくさんいる職業ですので、看護師のいいところをまず知ってほしいです。」と語りました。最後にハリー杉山さんは、「このイベントを通して、看護師の仕事について誰かと一緒に話してみたくなりました。僕も高校生の頃に看護の仕事についてもっと知っていたら、父や祖母の死といった重大なことに対面する時の心の対応や人生観が変わったと思います。改めて看護師の皆さんに最大のリスペクトを示したいです。」と感想を述べました。
【アーカイブ配信・「忘れられない看護エピソード」最優秀賞作品アニメーション】
本イベントのアーカイブ映像や「忘れられない看護エピソード」最優秀賞作品アニメーションは、日本看護協会の公式ホームページ、「看護の日」YouTubeチャンネルにて視聴が可能です。
■配信期間
5月15日(水)~
■配信URL
5月12日は看護の日 公式YouTubeチャンネルにて
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