女性たちが”社交界”へ乗り出すため、こぞって読んだ教則本「エチケット・ブック」に見る１９世紀英国レディの生活！『図説英国社交界ガイド増補版』5月28日発売！

2024年5月29日

株式会社河出書房新社（東京都新宿区/代表取締役小野寺優）は、『図説英国社交界ガイド増補版』（著・村上リコ

税込価格2,090円）を、2024年5月28日に発売いたします。『図説英国社交界ガイド増補版』河出書房新社

『図説英国社交界ガイド増補版』河出書房新社

商業の中心であるイングランドのような国では、次々と人は出世していきます。小店主は大商人に、機械工が工場主に。富を手に入れると、ぜいたくな生活スタイル、高価な家具、豪華な銀器など、無駄なほど過剰なものを好むようになります。彼らはその有効な使い道をわかっていません。楽しみが手に入るようになっても、その出世のスピードに見合うようにマナーも磨いている人はまれです。そのような人たちは、野心を抱いて社交界に乗り込もうとしたとき、お金の力だけでは受け入れてはもらえないということを、しばしば苦い屈辱とともに思い知らされることになるのです。

（『エチケットのヒントと社交界の慣習』1849年第26版ー『図説英国社交界ガイド増補版』本文より）

『図説英国社交界ガイド

増補版』は、19世紀ヴィクトリア朝の英国を舞台に書かれた本です。当時の豪華絢爛な英国社交界の様子を豊富な絵画・写真とともに解説。当時に出版された「エチケット・ブック」から丹念に英国社会、社交界の様子をひも解きます。

当時英国でベストセラーにもなった「エチケット・ブック」の書き手は匿名貴族。一方、対象読者は"中流階級から社交界を目指す女性たち"。経験や知識は少ないけれど、「社交界」へ漠然とした憧れと野心を抱く女性が、どうしたらそこへ仲間入りして、みんなに尊敬される地位に上がれるのか…？ときにだいぶ怪しい著者が上から目線で、ドレスコード、アフタヌーンティー、正餐会（ディナー）に舞踏会…「社交界のエチケット」を伝授します。

今回の増補版では、実際に社交界に乗り込んだ女性たちに起こった、悲喜こもごものエピソードも新たに収録。歴史上の人物たちの現存する写真も多く収録し、1800年代の英国社交界の様子が楽しく学べる『図説

英国社交界ガイド増補版』の発売にぜひご注目ください！

■『図説英国社交界ガイド増補版』目次

序章ヴィクトリア時代のエチケット・ブック

第1章訪問とカードの使い方

第2章ドレスコードが人を作る

第3章家庭招待会と正餐会

第4章舞踏会と男女の駆け引き

第5章喪服のエチケット

第6章社交界に乗り込んだ先輩たち【増補版書き下ろし】

■書誌情報

『図説英国社交界ガイド増補版』河出書房新社