高単価のものをつくり就労支援施設の工賃を高く、農業の課題も克服廃菌床からカブトムシを育てるPilzが就労支援施設を開所します

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ピルツウエルネス合同会社 プレスリリース:2024年06月12日 報道関係者各位

高単価のものをつくり就労支援施設の工賃を高く、農業の課題も克服廃菌床からカブトムシを育てるPilzが就労支援施設を開所します

福祉・農業双方の課題を解決する「農福連携モデル」 「ノウフクJAS」申請中

しいたけ栽培の際に不要となった菌床を再利用してカブトムシなどを育てている農業ベンチャー・Pilz株式会社(横手市平鹿町醍醐南下村26、畠山琢磨代表)では、グループ会社の新事業として就労支援B型施設(以下、就労B)「Re:Walks(リウォークス)」を開所します。

就労Bは、一般企業との雇用契約に基づく就労が困難な障がい者などが作業し、就労の受け皿となっていますが、全国的に安い工賃が課題です。Re:Walksでは、Pilzで培ったノウハウをもとに、生や乾燥しいたけ、カブトムシやクワガタなど高単価で取引される昆虫を飼育するほか、現在若い女性を中心に流行している多肉植物なども栽培して販売単価を高くすることで、作業者の工賃を上げるのが目標です。当面は、秋田県内で設定されている最低賃金のレベルまで工賃を上げるのが目標です。

Re:Walksの活動は、近年農水省や厚労省で推奨される農業と福祉の連携である「農福連携」の取り組みでもあり、今回のモデルが「人材不足」が顕在化している農業での課題解決にもつなげていくと考えています。また、施設で栽培するしいたけや、多肉植物は「障害者が生産行程に携わった食品及び観賞用の植物の農林規格」である2019年に制定された日本農林規格「ノウフクJAS」も申請しています。

「担い手不足」の農業と「工賃の低い」福祉双方の課題をPilzモデルで同時に解決

農業は近年人材不足で、人件費も年々高騰し、農家の経営状態を圧迫しています。もともと「人件費を下げたい側」の農業と、「工賃をあげたい側」の就労Bでは、賃金(工賃)のギャップが非常に大きく、今回は双方のギャップの折り合いがつくのが特徴で、どちらの課題も解決できる可能性があります。

今回の事業の特徴は、就労Bで高単価の商品を生産し、販売する点です。就労Bに通う作業者は複雑な作業が困難なため、単純作業の内職がほとんどで、工賃が安いのが課題です。Re:Walksでは、乾燥したけや廃菌床で飼育した高単価のカブトムシや多肉植物など、「複雑な作業ではないが高単価を生み出す」ものを生み出し、販路も確保することで作業者の工賃を上げる取り組みを行います。Re:Walksで設定している工賃は、秋田県内の同種施設の工賃と比較すると最高水準で、今後は全国でもトップクラスの工賃を目指し、一般就労の最低賃金の水準まで押し上げるのを目的としています。

Pilzでは、2019年から、しいたけ栽培で出る「廃菌床」を餌に、市場価値の高いヘラクレスオオカブトなどを生育さる事業を営んでいます。近年では飼育で出た「ふん」でほうれん草を育てるなど、SDGsの取り組みも積極的に行い、2023年のあきたSDGsアワードにも選出されました。Re:Walksの活動を通じて農福連携も行うことで、これまでPilzが行ってきたSDGsの取り組みと合わせ、さらなる持続可能な世の中を目指します。

ピルツウエルネス合同会社

https://pilz-corp.com/ 当リリースの詳細について

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