工的な香料による体調不良経験率は過去5 年で連続増加傾向 日用品などの香料で72%が不快な思い、43%が体調不良を経験

【香害・化学物質過敏症に関する意識調査】 無添加石けんのパイオニアであるシャボン玉石けん株式会社(福岡県北九州市/代表取締役社長: 森田

隼人)は、人工的な香料などによって体調不良を引き起こす「香害」の被害が増えやすい夏の6 月・7 月を「無香料・無添加石けん月間」と定めており、今年も20~60

代の男女を対象に「香害・化学物質過敏症に関するアンケート調査」を実施いたしました。(WEB 調査、調査対象:全国20~60 代男女、調査期間:2024 年5

月11 日~20 日、サンプル数:636 人)

調査によると、人工的な香料によって不快になった経験がある方が72%、体調不良にまでなった経験がある方は43%にも上ると回答しています。また、直近5年間におよぶ調査結果を見ると、「香害」の認知度は2020年の56%から2024年は79%と20%以上も増加していることがわかりました。しかしながら、今でも85%もの方が日常的に何かしらの香料入り製品を使っているうえ、化粧品や洗浄剤を購入する際、「意識して無香料のものを選んでいる」はわずか17%、「香料の有無を意識して選んでいる」のは33%に留まるという結果でした。「香害」という言葉は知られてきているものの、香料に対する意識や配慮、対策がまだまだ不十分であると言えます。

昨今は、香料による不快感・体調不良の原因として柔軟剤や洗濯洗剤も大きな要因であるとされています。洗濯カテゴリーの中でもコインランドリーの分野では、香料や合成界面活性剤などを含んでいない無添加石けんを導入するなど、香害・科学物質過敏症対策が期待される店舗が出てきており、その認知度や利用意向についても調査しました。その結果、38%が「最近増えてきた無添加石けんを使用したコインランドリーを利用したい」と回答しています。

自分にとっては心地よい香りでも、人工的な香料は他人にとっては不快感や健康被害を誘発することがあります。香害や香料に関する対策については、香料不使用の製品を活用するなど、社会的な理解と配慮がさらに必要であり、シャボン玉石けんは引き続き「香害・化学物質過敏症」についての啓発を続けてまいります。

〈調査結果サマリー〉

1. 人工的な香料によって、72%が不快になった経験があり、43%が体調不良になった経験がある

2. 不快に感じる場面は「電車・バスなど公共交通機関」、不快に感じる香料は「香水」「化粧品」「柔軟剤」

3. 85%は何かしらの香料入り製品を1 つ以上は使用

・85%が香料入り製品を少なくとも1 つ以上は使用している

・「意識して無香料のものを選んでいる」17%

・化粧品や洗浄剤を購入する際、「香料」の有無を意識して購入しているのは33%

4. 香害の認知率は79%、化学物質過敏症の認知率は76%

・「香害」の認知率は79%、「化学物質過敏症」の認知率は76%

5. 38%が「最近増えてきた無添加石けんを使用したコインランドリーを利用したい」と回答

・無添加石けんを使用したコインランドリーを「とても利用したい」12%、「やや利用したい26%」」

※香害:柔軟剤や化粧品などに含まれる人工的な香料で体調不良を引き起こすこと

※化学物質過敏症:洗剤や柔軟剤、消臭剤などに含まれる微量の化学物質に反応し、頭痛やめまい、倦怠感等の症状を引き起こす疾患

* 香害・化学物質過敏症に関する調査

Q1)日用品や化粧品の香料によって不快な経験をしたことはありますか。 (単一回答)(n=636)

Q1

Q1

Q2)人工的な香料によって体調不良を起こしたことはありますか。(単一回答)(n=636)

Q2

Q2

Q3)「不快に感じた」または「体調不良を起こした」ことのある場面はどのようなものですか。(複数回答)(n=462) Q1で 「

不快な経験をしたことがある方」または Q2 で 「 体調不良を経験したことがある方 」 が対象

Q3

Q3

Q4)「不快に感じた」または「体調不良を起こした」ことのある香料はどのようなものですか。

(複数回答)(n=462)

*Q1で不快な経験をしたことがある方・Q2で体調不良を経験したことがある方が対象

Q4

Q4

Q5)香料を使用している製品で日常的に使っているものはありますか。(複数回答)(n=636)

Q5

Q5

Q6)化粧品や洗浄剤を購入する際、香料について意識していますか 。 (単一 回答)(n=636)

Q6

Q6

化粧品や洗浄剤を購入する際、「意識して香料の入っていないものを購入している」はわずか17% 、「香料の有無を意識して購入している」のは33% に留まる

Q7)「 香害 」をご存知ですか。(単一回答)(n=636)

Q7

Q7

Q8)「 化学物質過敏症 」 をご存知ですか。(単一回答)(n=636)

Q8

Q8

Q9)香料や合成界面活性剤などを含んでいない無添加石けんを使用できるコインランドリーも登場しています。このようなコインランドリーの存在を知っていますか

。(単一回答) (n=636)

Q9

Q9

Q10)無添加石けんを使用したコインランドリーを利用したいと思いますか。

(単一回答) (n=636)

Q10

Q10

Q11)無添加石けんを使用したコインランドリーではどんなものを洗いたいですか。 (複数回答) (n=246)

*Q10で「とても利用したい」「やや利用したい」と回答した方が対象

Q11

Q11

香料による「不快経験」や「体調不良」の状況について(自由回答より一部抜粋)

・「つわりの時期は、特に匂いに敏感になり他人の柔軟剤の匂いがしただけで気分が悪くなった。また、つわりと

は関係なく、すれ違っただけでも感じるほどの強い香水をつけている人は長い時間を一緒に過ごせないと感じ

た。」 20代女性

・ 「飲食店できつい香水の香りがしてきて食欲が失せた」 30代女性

・ 「 ショッピングモール内の店舗付近から、強い香料の香りがして、気持ち悪かった 」 40代男性

・ 「コインランドリーで扉を開けた瞬間嫌な気持ちになった」 50代女性

・ 「こども園で仕事をしていますが、子どもの持ち物、身に付けている物、柔軟剤の匂いがきつくて、目がパチパチしたり息苦しくなって吐きそうでした。」 50代女性

・ 「 電車の中で色々な香水が混ざり吐き気をもよおした 」 60代男性

* 香害・化学物質過敏症に関する 直近5年(2020年~2024年)の調査結果比較

直近5年比較_表

直近5年比較_表

直近5年比較_グラフ

直近5年比較_グラフ

・「香料による体調不良経験率」は毎年増加しており、健康への影響拡大が考えられる

・ 「香害」の認知度は年々上昇しており、2020年に比べると 20%以上増加している

・ 上記の一方で、香料付き製品の使用率は 8割以上と 依然 高い水準で推移していて、香害・化学物質過敏症への対策がとられていない

【調査概要】

■2020年調査

(WEB 調査/調査期間:2020年8月18~27日/全国の20~60代男女対象/サンプル数:638)

■2021年調査

(WEB 調査/調査期間:2021年5月21~31日/全国の20~60代男女対象/サンプル数:421)

■2022年調査

(WEB 調査/調査期間:2022年5月17~24日/全国 の20~60代男女対象/サンプル数:505)

■2023年調査

(WEB 調査/調査期間:2023年5月15~22日/全国 の20~60代男女対象/サンプル数:549)

* シャボン玉石けんの取り組み

化学物質への感受性は個人差が大きく、同じ環境にいても発症する人としない人がいます。

だからこそ、周囲の理解と配慮が大切です。シャボン玉石けんは化学物質過敏症患者への社会

的理解と認識を広めるため、香害・化学物質過敏症に対する啓発活動 に 長年取り組んでいます。

短編ドキュメンタリー映画制作「カナリアからのメッセージ」

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香害・化学物質過敏症に関する啓発講演会の様子

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ステッカー制作「香害啓発マーク」

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香害意見広告実施

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