アストラゼネカ、日本で初めてCOPD増悪後1年間は心血管イベントによる入院や死亡のリスクが増加したことを示す

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プレスリリース:2024年07月09日 報道関係者各位

アストラゼネカ、日本で初めてCOPD増悪後1年間は心血管イベントによる入院や死亡のリスクが増加したことを示す

アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:堀井 貴史、以下、アストラゼネカ)は、日本のCOPD患者さんを対象にしたEXAcerbations

of COPD and their OutcomeS on CardioVascular

diseases(EXACOS-CV)1Japan研究にて、リアルワールドデータを用い日本で初めてCOPDの増悪とその後の入院を伴う心血管イベント*の関係を示し、この結果が

Advance in therapy

[]に掲載されたことを発表しました。

本研究は、40歳以上のCOPD患者におけるCOPD増悪後の期間と死亡を含む重篤な心血管イベントの発生との関係を解析したデータベース研究です。本研究の解析から、COPD増悪後の入院を伴う心血管イベント*のリスクは、増悪後30日間でハザード比が1.44

(95%信頼区間 1.33-1.55)であり、増悪後365日まで増加していました[ハザード比1.13 (95%信頼区間 1.04-1.23)]。

本研究のScientific Advisory Committeeメンバーの山口大学大学院医学系研究科 呼吸器・感染症内科学講座

教授である松永和人先生は、本研究結果について次のようにコメントしています。「これまでにもCOPD増悪と心血管イベントとの関連は報告2されていますが、高齢でやせ型であり、心血管イベントリスク因子が少ないと考えられている日本人のCOPD患者さんにおいて、これらの関連性が当てはまるかは分かっていませんでした。

このEXACOS-CV Japan

研究により、他国からの報告3.4と同様にCOPD増悪後の心血管イベントのリスクが増加したことが示されました。この結果は、COPD増悪後の心血管イベントの発生には注意深くモニタリングする必要があると同時に、COPD増悪を起こさせない適切な治療介入の必要性を強調するものになっています。呼吸器専門医だけでなく、COPDを診療する多くの先生方に対しても、よりよい診療につながる重要なエビデンスであると考えられます」。

アストラゼネカの執行役員でありメディカル本部長の田中倫夫は、次のように述べています。「日本の大規模な診療データベースを用いた今回の研究により、日本人においてもCOPD増悪は、肺だけでなく心臓にも影響を及ぼすことが示されました。COPD患者さんの将来リスク低減のために、循環器疾患の日常診療においても積極的なCOPD診断が行われ、心肺リスクを考慮した治療がより浸透していくことを期待したいと思います。今後もアストラゼネカはCOPD領域において、適切な診断・治療によってCOPD患者さんの現状の改善及び将来リスクの低減に向けて、引き続きサイエンスを追求してまいります」。

アストラゼネカはCOPD患者さんが早期受診、早期診断、および適切な治療を継続的に受けられるよう貢献します。そして、COPDによる死亡率の減少を目指し、今後も患者さん中心の医療の実現へ尽力してまいります。

*入院を伴う心血管イベント:急性冠症候群、非代償性心不全、不整脈、脳虚血、または心血管イベントによる入院中の死亡*****EXACOS-CV Japan

study についてEXACOS-CV Japan

studyは、COPD増悪とその後の心血管イベントリスクを検証している世界規模のリアルワールドエビデンス、EXACOS-CVプログラム1の一つで現在10か国がこのプログラムに参加しています。EXACOS-CV

Japan studyでは、Medical Data Vision(MDV) データベース

*を使用し、2015年1月~2018年12月にCOPDと診断された40歳以上のCOPD患者データを抽出し、COPD増悪とその後の重篤な心血管イベントとの関連性を時間依存性Cox比例ハザードモデルを用いてハザード比を推定しました。

*MDVデータベース:診療群分類包括評価(DPC)を採用している病院から収集した診療情報(入院、診断、治療、処置)を蓄積した日本最大規模の診療データベース(対象病院は2019年4月時点で全国1,727のDPC病院の約22%)

COPDについて

COPDは、肺の気流閉塞により息切れが起き、体力が消耗する進行性の疾患です5。COPDは世界中で推定3億9,190万人に影響を与え7、世界の死因第3位です8。日本においては推定有病患者数が約530万人とされる中9、治療を受けているCOPD総患者数は約36.2万人10と報告されており、未受診率・未診断率の高さが課題となっています。肺機能の改善、増悪の減少、また、息切れなどの日常的な症状を管理することが、COPDの重要な治療目標です6。COPDが悪化するだけで、著しい肺機能の低下11、生活の質の大幅な低下12、平均余命の大幅な短縮、死亡リスク増加につながる可能性があります13.14。

COPDはがん、循環器疾患、糖尿病と並んで、国民の健康を推進する健康日本21(第二次、第三次)で対策が必要な疾患として目標が掲げられています。2024年度からの健康日本21(第三次)においては、人口10万人当たりにおける死亡率が現状値13.3人(2021年)から目標値10.0人(2032年度)まで減少させるという新たな目標が掲げられました。

アストラゼネカについて

アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ医薬品企業であり、主にオンコロジー領域、希少疾患領域、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオファーマ領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社の革新的な医薬品は125カ国以上で販売されており、世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細については

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日本においては、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝、呼吸器・免疫疾患およびワクチン・免疫療法を重点領域として患者さんの健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく

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[]もフォローしてご覧ください。References1.Nordon C.

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