累計6万部突破のロングセラー『わたしの苦手なあの子』著者、期待の最新刊が発売!
『わたしと話したくないあの子』(朝比奈蓉子 作/双森文 絵)2024年9月発売
このたび、株式会社ポプラ社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:加藤裕樹)は、2024年9月4日に、小学校高学年向けの読み物
『わたしと話したくないあの子』(朝比奈蓉子 作/双森 文 絵)を刊行いたしました。書誌ページ>>
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ロングセラー『わたしの苦手なあの子』とは
朝比奈蓉子さんが2017年に刊行した『わたしの苦手なあの子』は、6年生の夏休みに出された「苦手なのものを克服すること」という宿題に、克服対象として「本間リサさん」と書いてしまった主人公ミヒロと、リサの物語です。
特別目立つ本ではありませんでしたが、「苦手なあの子」という一見ネガティブな言葉に引き寄せられるかのように、自然と多くの子どもたちに手に取られてひろがり、何年も読まれ続けて累計6万部となっています。
苦手だと思っていた相手に、思い切って踏み込んでみると、壁の向こうの、知らなかった事情や相手のキャラクターがわかり、今までなかったような深い絆を築くことができたというストーリーで、そういった人間関係をつくることにコンプレックスを抱く子どもたちの心に響いているようです。二人が仲良くなれてよかった、という感想が、毎年たくさん寄せられています。
友だちってなんだろう?を考える『わたしと話したくないあの子』
今回の新刊では、小学6年生の主人公早紀は、転校前には大親友だったわかなから「もうわたしと関わらないでほしい」と言われてしまいます。じつは転校して会えずにいた間に、わかなは父親の仕事の失敗により家庭環境が大きく変わっており、それを恥じていたのです。
以前のままの早紀には、わかなの気持ちがわかりません。困っているなら助けたいと考えますが、その善意は、「かわいそう」と思われたくないわかなを傷つけてしまいます。
環境が変わったら、友だちではいられないのか?友だちとはなにか?小学生の等身大の頭で、悩み、答えを見つけていく物語です。
小さなできことに、大きくゆれたり、傷ついたり、または羽がはえたかのようにうれしくなったりといった心情の描写がこまやかに描かれ、読者を引き込みます。
また、困っている時に助けてもらうことについて、周囲の大人がかける言葉は、丁寧に早紀たちをサポートしてくれ、同時に読者をもサポートするものとなっています。
『わたしの苦手なあの子』、また続巻の『わたしの気になるあの子』に続き、ぜひ、同世代の子どもたちに読んでほしい1冊です。
「もう一度わたしと友だちになってくれる?」和解する早紀とわかな<ストーリー>
3年生の時に転校してしまった親友のわかなが、6年になって戻ってきた。早紀はまた仲良くできると思ったのに、わかなに「あのころの自分とは違う。わたしと関わらないでほしい」と言われショックを受ける。しかしある日、わかなの母が熱中症で倒れ、ほかに頼れる人のいないわかなは早紀に助けを求める。早紀がかけつけると、わかなの家の様子はすっかり貧しく変わってしまっていた。つい見まわしてしまった早紀に、わかなは傷つく。友だちとは何か?
迷いながらも助け合い、こたえを見つける女の子たちの物語。
■著者プロフィール作 朝比奈蓉子(あさひな ようこ)
福岡県生まれ、糸島市在住。筑紫女学園短大卒業。作品に、『へそまがりパパに花束を』『「リベンジする」とあいつは言った』『ゆいはぼくのおねえちゃん』『わたしの苦手なあの子』『わたしの気になるあの子』(以上、ポプラ社)、『たたみの部屋の写真展』『竜の座卓』(以上、偕成社)、『もう逃げない!』(PHP研究所)などがある。
絵 双森 文(ふたもり ふみ)
東京都在住。あたたかさと柔らかい雰囲気を感じるイラストを制作。著書に『心ときめく世界の民族衣装』(産業編集センター)、挿絵担当作品に『たとえリセットされても』(文研出版)などがある。
■書籍情報
『わたしと話したくないあの子』朝比奈蓉子 作/双森 文 絵ポプラ社刊発売年月:2024年9月定価:1650円(10%税込)書誌ページ>>
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