労移行支援を利用した方の就職活動体験談

障害や福祉サービスに関する情報サイト「マナポッケ(

https://mana-pocket.com/

)」を運営する株式会社manaby(本社:仙台市、代表取締役社長:岡崎衛)は、就労移行支援を利用し、障害者雇用で就職した方を対象に「就職活動」に関するアンケート調査を実施しました。

▼本記事

【ガチ調査】就労移行支援を利用した人の就職活動体験談

* 調査背景

株式会社manabyは、就労移行支援をはじめとした障害福祉事業を展開しております。今回の調査は就労移行支援サービスを実際に利用して就職活動をした方の体験談から就労に関する傾向を把握し、サービス改善や今後の障害者雇用推進につなげることを目的としています。

* 調査結果まとめ

1. 就労移行支援サービスの利用期間で多いのは「6ヶ月~1年未満」

2. 平均4.47社に応募、最大14社申し込んだ方も

3. 獲得した内定は1社~2社が多い

4. 90%以上が1年未満で内定を獲得

5. 70%以上が「ハローワーク」で求人を探していた

6. 約40%が「正社員」で就職

7. 職種は「軽作業」「事務」「清掃」の順で多い

8. 就職で大事にしていたポイントは「業務内容」「職場環境」「勤務地」の順で多い

* 「6ヶ月~1年未満」で事業所を利用した人が1番多い

■就労移行支援事業所の利用期間を教えてください

・6ヶ月~1年未満 17票(56.7%)

・3ヶ月~6ヶ月未満 5票(16.7%)

・1年~1年半未満 5票(16.7%)

・3ヶ月未満 2票(6.7%)

・1年半~2年未満 1票(3.3%)

・2年以上 0票(0.0%)

※少数点第2位以下は四捨五入

就労移行支援を利用した期間は「6ヶ月~1年未満」が1番多く、「3ヶ月~6ヶ月未満」「1年~1年半未満」が次に続きます。

また6ヶ月以上利用した人は、全体の7割以上であることが分かりました。

* 平均4.47社に応募、最大14社申し込んだ方も

■何社に応募しましたか?

・2社 6票(20.0%)

・6社 5票(16.7%)

・1社 4票(13.3%)

・3社 3票(10.0%)

・4社 2票(6.7%)

・5社 2票(6.7%)

・7社 2票(6.7%)

・8社 1票(3.3%)

・10社 1票(3.3%)

・11社 1票(3.3%)

・12社 1票(3.3%)

・13社 1票(3.3%)

・14社 1票(3.3%)

※少数点第2位以下は四捨五入

「2社」申し込んでいる人が1番多く、その次に「6社」「1社」と続きます。

30人の会社への応募数を平均すると4.77社となり、4~5社に申し込むのが平均だといえます。

今回の調査では、最大14社申し込んでいる人もいました。

* そのうち獲得した内定は1社~2社

■そのうち何社から内定をもらいましたか?

・1社 21票(70.0%)

・2社 9票(30.0%)

※少数点第2位以下は四捨五入

1社内定を獲得した方が21名、2社内定を獲得した方が9名という結果に。

3社以上内定をもらった方はいませんでした。

* 90%以上が1年未満で内定を獲得

就職活動を開始してから「3~6ヶ月未満」で就職した人は36.7%、「6ヶ月~1年未満(33.3%)」、「1~3ヶ月(20.0%)」と続きます。

1年未満で内定が出たという人は全体の約9割に上ることが明らかになりました。

* 70%以上が「ハローワーク」で求人を探していた

■どこで求人を探しましたか?

・ハローワーク 22票(73.3%)

・求人サイト 11票(36.7%)

・事業所からの紹介 10票(33.3%)

・転職エージェント 8票(26.7%)

・知り合いの紹介 2票(6.7%)

・求人誌 0票(0.0%)

・その他 0票(0.0%)

※少数点第2位以下は四捨五入、複数回答

全体の7割以上がハローワークを利用して求人検索をしていたことが分かりました。

そして次に「求人サイト」、「事業所の紹介」の順で求人を探していた人が多かったです。

* 約40%が「正社員」で就職

■雇用形態を教えてください(内定を承諾したもの)

・正社員 12票(40.0%)

・パート・アルバイト 10票(33.3%)

・契約社員 6票(20.0%)

・派遣社員 1票(3.3%)

・その他 1票(3.3%)

・嘱託社員 0票(0.0%)

※少数点第2位以下は四捨五入

「正社員(40.0%)」で就職している人が1番多く、「パート・アルバイト(33.3%)」、「契約社員(20.0%)」と続きます。

* 職種は「軽作業」「事務」「清掃」の順で多い

■職種を教えてください(内定を承諾したもの)

・軽作業(工場・倉庫作業など) 9票(30.0%)

・事務・庶務(一般事務・営業事務など) 7票(23.3%)

・清掃(建物清掃など) 4票(13.3%)

・コーポレート職(人事・経理など) 1票(3.3%)

・接客(販売スタッフなど) 1票(3.3%)

・IT(webデザイナー、プログラマ、システム運営など) 1票(3.3%)

・その他 7票(23.3%)

・営業 0票(0.0%)

※少数点第2位以下は四捨五入

「軽作業(30.0%)」が1番多く、「事務・庶務(23.3%)」、「清掃(13.3%)」と続き「軽作業」「事務・職務」「清掃」が全体の6割以上を占めていることがわかりました。

* 就職で大事にしていたポイントは「業務内容」「職場環境」「勤務地」の順で多い

■就職で1番大事にしていたポイントは何ですか?

・業務内容 9票(30.0%)

・職場環境 8票(26.7%)

・勤務地 6票(20.0%)

・給与 3票(10.0%)

・雇用形態 3票(10.0%)

・業界・職種 1票(3.3%)

・その他 0票(0.0%)

※少数点第2位以下は四捨五入

就職で1番大事にしていたポイント第1位は「業務内容」、2位「職場環境」、3位「勤務地」と続きます。

上位3つは、どれも長く働き続けるための重要なポイントになります。

特に障害者雇用の場合は、「自分が無理せず働き続けられる環境」が大切です。障害者雇用で長く働き続けることができている人は、就職活動の際にそのポイントをしっかり抑えられていたと言えそうです。

* 就職活動で大変だったことは?【実際のコメント】

・書類選考が通らずに大変でした。転職エージェントに指示されたことをしっかりと記載しても通らず、心が折れそうになりました。

・話すことが得意ではないので、面接やその練習が苦手でした。担当の職員と何度も練習をして、なんとかそれらしくなるようになるまでがとても大変でした。

・私はエンジニアで就職経験があり、社会不安障害になり、退職し、就労移行支援に通うようになりました。スキルには自信があるけれど、人と話すことに不安が強かったので、面接が大変でした。

・パソコンを使った仕事がしたかったのですが、そうなると事務系が多く、事務系だと電話対応があり、けど電話対応は苦手で避けたかったので電話対応なしの事務系を探すのが大変でした。

・障害があるせいで上手く喋れない為面接でも本当に苦労しました。なので、ホテルの清掃員という裏方を元々希望だったのですが、中々応募がなくて大変でした。

書類選考が通らずに落ち込んでしまうというのは多くの方が経験しているかもしれません。

募集人数枠が1人や2人などと少ないため、能力が条件に達していても、落とされてしまうことがあります。

不採用の知らせが届くと、自分の存在を否定されているようで、気分が落ち込んでしまいますが、「書類選考通過」「面接通過」等、1つずつ成功体験を積んでいくと、自分が認められると実感でき、自信が湧いてきます。

そこに辿りつくまでが辛いと感じてしまいますが、書類を書いたり、面接に向けて自分と向き合うことで、確実に成長していることに気づけると、否定的な気持ちが和らぐかもしれません。

また面接を苦手に感じている方が多いですが、障害者雇用の面接では、ある程度聞かれることは決まっているので、練習をしていくことでコツを掴みましょう!

緊張してしまって、頭が真っ白になってしまうという方は、キーワードを覚えて連想していく覚え方よりも全て暗記するのも1つの方法ですよ。

* 就職活動でやってよかったことは?【実際のコメント】

・自分の得意なことや苦手なこと、その後の展望などを端的に伝えられるように練習しておいたことは良かったです。

・アクセスが大変でもハローワークが主催の求人イベントをやるときはなるべく参加して、求人に応募したことです。

・就職活動で成功体験を積むことで、不安障害が少しずつ収まっています。また、今の職場ではマーケティングや経理の仕事をオンラインメインで仕事をしていて、将来は税理士を目指したいと思えるようになりました。このような選択があったことに感謝しています。

・事業所に通いながらパソコンの勉強をし、ExcelやWordの資格を取ったこと。資格を取ることで自信にも繋がりました。

・人との触れ合いの中で、以前より喋れるようになった事は相当大きいと今でも思います。内定を貰った時は 認められたっていう感じで嬉しかったです。

内定という成功体験や資格という目に見える努力の結果によって、自信をつけられたことが就職活動をする中でよかったことだと挙げている方も。

特に資格取得は、目標を達成できたという自信に繋がりますし、会社側にも「このレベルの作業はできます」というアピールにもなるので、取っておいて損はありません。

今回の調査から、就労移行支援を利用してから内定をもらうまでに多くの方は1年半ほどかかることがわかりました。利用検討中の方は、興味のある事業所を見学して就職までの道のりを確認し、自分に合うペースについて相談してみることをおすすめします。

また現在就労移行支援を利用している人は、自分の現在の利用期間と照らし合わせ、今から就職活動に向けて動くべきなのか、もう少し体調を安定させたいのか、優先順位を考え、自信がなければ支援員に相談してみるといいかもしれません。

* この記事について

▼本記事

【ガチ調査】就労移行支援を利用した人の就職活動体験談

https://mana-pocket.com/post-12895/

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▼調査概要

調査内容:「就労移行支援利用での障害者雇用就職活動」に関するアンケート調査

調査方法:インターネット調査

調査期間:2024年06月05日~2023年06月19日

調査人数:30名

対象者 :就労移行支援を利用し、障害者雇用で就職活動をした方

▼アンケート属性

■性別

・男性 18名(60.0%)

・女性 12名(40.0%)

■年代

・20代 10名(33.3%)

・30代 7名(23.3%)

・40代 12名(40.0%)

・50代 1名(3.3%)

〈会社概要〉

社名 :株式会社manaby

本社 :〒983-0852 宮城県仙台市宮城野区榴岡1-6-30 ディーグランツ仙台ビル5階

代表者 :代表取締役社長 岡崎 衛

設立 :2016年6月

会社HP :

https://manaby.co.jp/

〈運営メディア〉

マナポッケ:https://mana-pocket.com/

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