デジタルバイオマーカー開発のテックドクター、信州大学医学部と妊産婦のメンタルヘルス支援に向けた研究を開始
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株式会社テックドクター プレスリリース:2024年11月06日 報道関係者各位
デジタルバイオマーカー開発のテックドクター、信州大学医学部と妊産婦のメンタルヘルス支援に向けた研究を開始
ウェアラブルデバイスの連続データで、妊産婦のメンタルヘルスを守り、切れ目のない支援の実現を目指す
株式会社テックドクター(代表取締役:湊
和修、本社:東京都中央区、以下、テックドクター)は、国立大学法人信州大学医学部「周産期のこころの医学講座」が実施する研究に、データ解析および研究支援担当として参画します。
本研究では、ウェアラブルデバイスやアンケートから得られる長期データを解析し、産後うつ症状に関連する特徴量を算出します。これにより、産後うつの早期発見や予防を図り、妊産婦のメンタルヘルスケアに貢献することを目指します。
1. サマリー● 研究代表機関は信州大学医学部で、東京科学大学(旧東京医科歯科大学)大学院医歯学総合研究科も協力。●
信州大学医学部附属病院精神科外来(周産期のこころの外来を含む)を受診する妊産婦のうち、研究への同意を得た患者に対して、オンラインアンケートへの回答とウェアラブルデバイス「Google
Fitbit」の装着を依頼し、データ収集を行う。● 将来的には、産後うつ症状の早期発見や予防を目指す。2. 研究概要研究の背景と目的:
本研究の背景として、妊産婦を対象とした既存の支援制度(伴走型相談支援)は、妊娠や出産時の特定のタイミングで提供されています。しかし、妊産婦に起こるトラブルや産後うつなどの精神症状は、いつ発症するか予測が難しく、定期的な面談や健診だけでは十分なサポートができない場合があります。妊娠から出産、育児期にわたる「切れ目のない支援」を実現するためには、妊産婦の健康状態を継続的に把握することが不可欠です。特に、睡眠状態は周産期に大きく変動し、うつ症状との関連が示唆されているため(※)、客観的なデータが重要となります。
本研究の目的は、ウェアラブルデバイス「Google
Fitbit」を用いて妊産婦の健康状態を長期間モニタリングし、メンタルヘルス不調や精神症状との関連を明らかにすることです。特に、睡眠データの長期的な解析に焦点を当て、向精神薬の影響やうつ状態を検知するモデルの構築を目指します。最終的には、妊産婦への「切れ目のない支援」を実現するため、早期発見・介入体制の構築を目指します。
研究責任者:
信州大学医学部 周産期のこころの医学講座 講師 村上寛 先生研究分担者:
信州大学医学部付属病院 精神科 医員 荒井勇輔 先生
東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 政策科学分野 助教 土井理美 先生
東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 政策科学分野 講師 伊角彩 先生研究概要:<対象者>
2024年9月1日~2026年8月30日までの期間に信州大学医学部附属病院精神科外来(周産期のこころの外来を含む)を受診した妊産婦<研究に利用するデータ>
・自己記入式アンケート
・外来時に施行するHAM-Dハミルトンうつ病評価尺度
・ウェアラブルデバイス「Google Fitbit」から得られる脈拍・活動量・睡眠などのデータ<対象症例数>
100例3. 研究開始にあたり 村上寛先生より
母子保健の領域においては、「切れ目」のない支援の重要性が指摘されていますが、支援体制や医療機関などハード面における切れ目は今後増大すると考えています。少子化や分娩を取り扱う医療機関の減少により分娩集約化が進んでいること、新生児訪問など助産師の雇用が減少していることなどがその理由です。そこでやはり取り組むべきはデジタルの活用で、ロングタームデータは「切れ目」の補完になり得るとの仮説の元、テックドクターさんと共に本研究に取り組みます。
4. 株式会社テックドクターについて
株式会社テックドクターは、"データで調子をよくする時代へ"をビジョンに掲げ、医療・製薬・食品関連企業等や研究機関向けのデジタルバイオマーカー開発プラットフォーム「SelfBase(セルフベース)」と、ヘルスケアサービス・健康施策・プログラム医療機器(SaMD)などの開発を実現するデータプラットフォーム「Health
Portal(ヘルスポータル)」を展開しています。
研究活動に基づく医学的な視点と、ウェアラブルデバイスや医療機器から収集された大量のデータをAIや機械学習で解析する技術を組み合わせ、あらゆる人々の健康とウェルビーイングの向上に貢献します。
会社名 :株式会社テックドクター
WEB :
https://www.technology-doctor.com/
設立日 :2019年6月21日
所在地 :東京都中央区京橋二丁目2番1号 京橋エドグラン4階
代表者 :湊 和修
事業内容:デジタルバイオマーカー開発プラットフォーム「SelfBase」の開発および運用、デジタル医療ソリューションの提供
ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)に関する国際規格「ISO/IEC 27001:2022」の認証を取得しています。※参考文献Maghami M,
Shariatpanahi SP, Habibi D, et al. Sleep disorders during pregnancy and
postpartum depression: A systematic review and meta-analysis. Int J Dev Neurosci
. 2021;81: 469-478.Li H, Li H, Zhong J, et al. Association between sleep
disorders during pregnancy and risk of postpartum depression: a systematic
review and meta-analysis. Arch Womens Ment Health. 2023;26(2):259-267.Fu T, Wang
C, Yan J, Zeng Q, Ma C. Relationship between antenatal sleep quality and
depression in perinatal women: A comprehensive meta-analysis of observational
studies. J Affect Disord. 2023;327:38-45. 当リリースの詳細について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000071267.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000071267.html
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