政や地域、企業の垣根を越えてご家族を支える未来を目指す「世界早産児デー啓発イベント2024(会場:都庁)」を初開催

https://prtimes.jp/

ブラウザで見る

ピジョン株式会社 プレスリリース:2024年11月18日 報道関係者各位

行政や地域、企業の垣根を越えてご家族を支える未来を目指す「世界早産児デー啓発イベント2024(会場:都庁)」を初開催

主催:日本NICU家族会機構(JOIN)、ピジョン株式会社 共催:東京都、公益社団法人 東京都助産師会

ピジョン株式会社(本社:東京、社長:北澤

憲政)と日本NICU家族会機構(JOIN)は、11月17日の世界早産児デーに合わせ、共同主催で「世界早産児デー啓発イベント2024

~ちいさく生まれたこどもと家族を支えるあたたかい社会へ~」を2024年11月16日(土)に東京都庁第一本庁舎5階

大会議場にて開催しました。また日没後には東京都主催により、都庁第一本庁舎が世界早産児デーのシンボルカラーである紫色にライトアップされました。イベント開催の背景

日本では現在、赤ちゃんの約20人に1人(※1)が早産で生まれています(※2)。昨年当社と日本NICU家族会機構(JOIN)が実施したアンケートでは、9割の早産児ご家族が「早産で生まれたことによる不安や悩みを抱えている」と回答しました。

子育て支援に力を入れる都では、NICU退院支援手帳「のびのび」の改訂作業が進められるなど、早産児・低出生体重児をサポートする動きが徐々に広まっています。また当社では、専門的なケアが必要な赤ちゃんとご家族向けの活動「ちいさな産声サポートプロジェクト」を積極的に行っております。

行政や地域、企業が一丸となり、この世界がもっと早産で生まれた赤ちゃん・ご家族にとってやさしい場所になることを目指して、都庁を会場とした開催は初となる世界早産児デー啓発イベントを実施しました。

イベントの主要トピックス•イベント会場では小池

百合子都知事から寄せられたビデオメッセージが流れ、「お子さんとご家族に寄り添った、きめ細かな支援が大切です。医療機関や区市町村などの関係機関と緊密に連携しながら、必要な情報を適切に届けていかなければなりません」と語られました。

贈呈式では、日本NICU家族会機構(JOIN)より贈呈された『想い冊子』(※3)が東京都と(公社)東京都助産師会それぞれに届けられました。また、当社より日本NICU家族会機構(JOIN)へは、キャンペーンによって集まった寄付金を贈呈しました。

•講演会では、小児科医の有光

威志先生と早産を経験されたご家族、(公社)東京都助産師会が登壇し、それぞれの視点から「早産児と家族に対する理解と支えの重要性」についてお話しされました。•

展示エリアでは、「皆で作り上げる、早産で生まれたこどもとそのご家族への応援メッセージボード」や「早産で生まれた赤ちゃんの写真展示」などを展示。早産児とそのご家族について知り、考えるきっかけを提供しました。

※1 2022年人口動態調査(厚生労働省)※2 早産は在胎37週未満での出産※3 早産を経験されたご家族の想いがつづられた冊子

贈呈式/フォトセッション初めに、イベント会場では小池 百合子都知事からのビデオメッセージが流れました。小池都知事 ビデオメッセージ(要約)

日本では約20人に1人のお子さんが、予定日より早く、37週未満で生まれています。お子さんとご家族に寄り添った、きめ細かな支援が大切です。医療機関や区市町村などの関係機関と緊密に連携しながら、必要な情報を適切に届けていかなければなりません。

みんなで力を合わせて、安心して子供を産み育てることができる、子供たちの笑顔があふれる東京を実現しましょう。

次に、日本NICU家族会機構(JOIN)より東京都と(公社)東京都助産師会へ、行政・地域に向けて早産児と家族に対する理解と支えの重要性を伝えるため『想い冊子』が贈呈されました。冊子を贈呈した日本NICU家族会機構(JOIN)の有光先生は、「この冊子を活用いただき、早産児ご家族を取り巻く環境がより良いものになると嬉しい」と想いを述べられました。

また、当社Instagramにて10月23日(水)~11月15日(金)に実施した「#ちいさな命を応援しよう」いいね寄付キャンペーンで集まった寄付金を、ピジョン株式会社より日本NICU家族会機構(JOIN)へ贈呈しました。当社ベビーケア事業本部長の大口は「キャンペーンにご協力いただいた方々を代表してお渡しいたします」と挨拶。受け取った日本NICU家族会機構(JOIN)・早産を経験されたご家族のゴーウィン様は「寄付キャンペーンを実施くださったピジョンのみなさまや、キャンペーンに参加してくださった皆さまのご厚意に感謝いたします」と述べられました。

イベントを記念して行われたフォトセッションと贈呈式には、日本NICU家族会機構(JOIN)、ピジョン株式会社、東京都、(公社)東京都助産師会の4団体が参加しました。

講演会「早産児と家族に対する理解と支えの重要性 ~行政や地域で家族に関わる皆さまへ~」

慶應義塾大学医学部小児科 有光 威志先生、早産を経験された当事者ご家族であるゴーウィン かおり様、(公社)東京都助産師会 会長宗

祥子先生が登壇した講演会では、それぞれの視点から「早産児と家族に対する理解と支えの重要性」についてお話しされました。

まず、小児科医である有光先生より、早産児に関する基礎情報をお教えいただきました。また有光先生は、早産児のご家族は退院後も養育での困りごとや不安を抱えているとお話され、「周産期医療を受けたこどもやご家族への理解と支援の輪が広がり、安心していきいきと暮らせる社会を、皆さまと一緒に築いていきたいと思っています。」と話されました。

その後、早産を経験されたゴーウィン様から、NICU入院中のできごと、早産を実際に経験して感じたことや想いなどついてお話をいただきました。「出産直後は、小さく未熟に産んでしまったことへの罪悪感と自責の念を抱えていました。退院後も小さく生まれたこどもとその家族には、多様な支援が長期に必要であることを広く社会に知ってもらいたいです。」と語りました。

東京都助産師会 会長

宗先生は講演の中で「退院した後のお母さんと赤ちゃんご家族を地域で見守っていく産後ケアがより普及することを願います」などと早産を経験した母親に対する産後ケアの重要性を語られました。

イベントに参加された方の声

藤本さんご家族(2才のお子さん1人、6才のお子さん2人)

双子の長女たちは1700gと1800gで生まれ、NICUとGCUにそれぞれ2週間入院していました。そんな娘たちが、赤ちゃん人形・抱っこ体験コーナーで、自分の出生体重と近い重さの人形を抱っこしている姿を見て、胸がジーンとしました。出産直後は健康に育つかなどとても不安な気持ちでいっぱいでした。早産児家族へのサポートがより厚くなればと、願います。

助産師の野町さん

私自身、現在NICUに勤務しています。助産師として入院中の早産児ご家族とお話することはありますが、退院後に当時を振り返ったお話しを聞く機会はあまりないので、今回お聞きしたゴーウィン様のお話は印象的でした。医療者側のケアによって、入院している赤ちゃんと家族の繋がりや関係性をもっと大事にできるのではないかと、講演を聞き気づかせてもらいました。病棟での今後の取り組みに繋げていきたいです。

「世界早産児デー啓発イベント2024」の様子

赤ちゃん(低出生体重児)人形抱っこ体験ブース

ちいさく生まれた赤ちゃんの人形を抱っこするお子さん

早産児とそのご家族への応援メッセージ企画

応援メッセージを書くご家族

参考

■「世界早産児デー(World Prematurity Day)」とは

11月17日の世界早産児デーは、ちいさく早く生まれた赤ちゃんとご家族が抱える課題や負担に対する意識を高めるため、2008年にヨーロッパNICU家族会(EFCNI)および提携している家族会によって制定された記念日です。靴下が並ぶイラストは、世界早産児デーのシンボル。9足の靴下の間にある1足の紫色の小さな靴下は、世界中で10人に1人の赤ちゃんが早産で生まれていることを象徴しています。

日本NICU家族会機構(JOIN)公式HP:https://www.join.or.jp/

■「ちいさな産声サポートプロジェクト」とは

ピジョンは、早産で生まれた赤ちゃん、低体重で生まれた赤ちゃん、病気や外的疾患で治療が必要な赤ちゃんなど、専門的なケアを必要とする赤ちゃん一人ひとりの健やかな成長を支え、ご家族がより安心し幸せを実感できるように支援する「ちいさな産声サポートプロジェクト」を各国で行っています。

https://www.pigeon.co.jp/csr/tinycry/

■早産児ご家族の9割が、早産で生まれたことによる不安や悩みを抱えている

ピジョンと日本NICU家族会機構(JOIN)は昨年、早産を経験されたご家族に対し、『早産児ご家族向けアンケート』を実施しました。早産児ご家族に対して、早産で出産したことにより不安や悩みを感じたことがあったかを尋ねた質問では、「よくある(よくあった)」(63.5%)と回答した人が6割以上に上り、「時々ある(時々あった)」(32.5%)を合わせると9割以上のご家族が何かしらの不安や悩みを感じていることがわかりました。具体的には、お母さんは早く産んでしまったことへの「自責」の気持ちに苛まれ、また、早産で生まれた赤ちゃんの発育や発達などについて「今後への不安」を抱いていることがわかりました。

早産で出産したお母さんの気持ち自責の念

●まさか自分が早産になるとは想像もしておらず、出産後NICUに赤ちゃんを見に行ったときに、小ささといろいろな管に繋がれた姿を見て、申し訳ない気持ちでいっぱいになり、涙が止まらなかった。(30週・1302g)

●とんでもないことをしてしまったと子どもに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。もっと前に気付けたことはなかったのかと後悔しかなかった。(24週・602g)

●子どもに対して、こんなに早く産んでごめんね、辛い思いをさせてごめんね、生きてほしい、助かってほしいという気持ちでいっぱいだった。(27週・955g)

今後への不安●なんで?どうして?と驚く気持ち。早産で学年が一つ上がってしまったことで、子どもが苦労するのではと申し訳なく思った。(33週・1940g)

●とにかく、赤ちゃんの今後が心配でした。順調に育ってくれているのか、発達や成長に問題はないか、ただただそれが心配だった。(34週・2000g)【アンケート概要】

早産児ご家族向けアンケート調査対象者:早産を経験されたご家族 有効回答数:249名調査期間:2023年10月3日~17日調査方法:WEBアンケート

ピジョン株式会社ピジョンは、育児用品をはじめ、マタニティ用品・介護用品・保育サービスなどを手掛けるブランドです。

60年以上に亘る研究に基づき、製品やサービスを提供することによって、この世界をもっと赤ちゃんにやさしい場所にしたいと考えています。

ピジョンは、赤ちゃんが生まれながらに持つ素晴らしい力を育み、すべての赤ちゃんがありのままに輝ける世界の創造を目指していきます。 当リリースの詳細について

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000180.000048454.html

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000180.000048454.html

※このメールは自動送信されていますので、返信はご遠慮ください。