ネスコ「世界で最も美しい美術館」最優秀賞のベルサイユ賞を受賞

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Shimose A&R 株式会社 プレスリリース:2024年12月03日 報道関係者各位

下瀬美術館、ユネスコ「世界で最も美しい美術館」最優秀賞のベルサイユ賞を受賞

ユネスコ本部で創設された建築賞<ベルサイユ賞>の「世界で最も美しい美術館」7施設にノミネートされていた下瀬美術館が、12月2日にユネスコ本部での表彰式で最優秀賞のベルサイユ賞を受賞いたしました。

下瀬美術館 可動展示室と瀬戸内の多島美 (C)SIMOSE

ユネスコで創設された建築賞である<ベルサイユ賞(世界ベルサイユ賞機構)>の表彰式が12月2日にパリのユネスコ本部にて開かれ、10周年を迎える2024年に新たに設けられた「Museums」(美術館・博物館)のカテゴリーにおいて、下瀬美術館(広島県大竹市)が最優秀賞であるベルサイユ賞を受賞いたしました。

ベルサイユ賞は2015年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の本部で創設された建築賞で、世界中の空港、商業施設、ホテル、スポーツ施設など8つのカテゴリーを対象に著名な建築家や哲学者らの審査によって選出される世界的建築賞です。各部門でノミネートされた中から3施設に対して、最優秀のベルサイユ賞、内装特別賞、外装特別賞の3つの賞が授与されます。

2024年6月に下瀬美術館を含む世界の7つの美術館・博物館が「世界で最も美しい美術館」としてノミネートされた中で、下瀬美術館が12月2日の表彰式でベルサイユ賞を受賞しました。

〇世界ベルサイユ賞機構 事務総長 Jerôme Gouadain 氏のコメント

下瀬美術館のプロジェクトは多くのものを表現していると思います。例えば、色使いが非常に興味深く、とても珍しいと言えます。博物館ではこのようなカラフルなデザインはあまり見られません。またこのプロジェクトは「軽やかさ」をも同時に表現しています。外部と内部の融合が見事で、これが審査員に大きな感銘を与えたのだと思います。下瀬美術館のプロジェクトには審査員全員が賛同したようです。ただし、これは私の印象であり、私は審査員ではないので、彼らの考えを推測してお話ししています。

〇下瀬美術館 建築家 坂 茂 氏のコメント

下瀬美術館は瀬戸内海に面した約400メートル幅の美術館で、環境を最大限にいかしました。水に浮いて動くギャラリーや木造の建築など色々なイノベーティブなものが評価されたと考えています。自由に設計させていただいた初めてのチャンスで、下瀬ゆみ子館長をはじめ多くの関係者の皆様に感謝しております。

〇下瀬美術館 代表理事 吉村 良介 コメントベルサイユ賞を頂き、とても光栄に感じております。建築家 坂

茂先生をはじめ、この美術館の建設に携わったすべての皆様に感謝を申し上げます。坂先生にこの美術館の設計をお願いした際、先生は瀬戸内海の島々をご覧になられ、多島美を表現したいとおっしゃいました。そして、色とりどりのキューブで構成された「可動展示室」のイメージを見せていただきました。その建築パースを見た瞬間、動かせる美術館という世界初の美術館建築を実現しなければならないという強い思いを抱きました。

浮力の力で動かす仕組みの可動展示室の建設は困難を極めました。まずベースとなる下部の台船は造船所で細密に製作したものを台船クレーンで釣りあげたまま、海路より陸揚げし、上屋の部分は現地で建設いたしました。竣工前に水位を上げ、浮力実験を行った時に、約42トンもするキューブが浮き上がった瞬間、現場全員の喚起の声が上がりました。さらに移動を開始すると、一人の力でも動き、全員が驚いたことは今でも忘れません。

2023年3月のオープンから、世界中から数多くのお客様をお迎えしております。今後も多くの方に訪れていただき、下瀬美術館並びに瀬戸内の多島美の美しさをご覧いただけると幸いです。

〇2024年「世界で最も美しい美術館」ノミネート施設・A4 Art Museum(中国)・Grand Egyptian Museum(エジプト)

・Smritivan Earthquake Museum(インド)・Simose Art Museum/下瀬美術館(日本)・Paleis Het

Loo(オランダ)・Oman Across Ages Museum(オマーン)・Polish History Museum(ポーランド)

〇ベルサイユ賞ホームページ

https://www.prix-versailles.com/2024〇下瀬美術館|Simose Art Museumについて

下瀬美術館は、2023年3月に広島県大竹市にオープンした美術館。世界で活躍する日本人建築家・坂茂氏が設計。コンセプトは「アートの中でアートを観る。」。施設を象徴する水盤に並ぶカラフルなキューブ型の「可動展示室」は、坂氏がせとうちの島々から着想し、水の浮力によって動かし配置パターンの変更が可能な世界でも類のない展示空間。展示作品の鑑賞とともに、季節の草花が風にそよぐ「エミール・ガレの庭」や、瀬戸内の多島美を望める展望エリア「望洋テラス」の散策も楽しめ、建築とアートを堪能するひとときをお過ごしいただけます。

■住所:〒739-0622 広島県大竹市晴海2丁目10-50■ホームページ:

https://simose-museum.jp/〇建築家 坂茂氏について

1957年東京生まれ。1984年クーパー・ユニオン建築学部卒業(ニューヨーク)。1982 –

1983年磯崎新アトリエに勤務。1985年に坂茂建築設計を設立。1995年から国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)コンサルタント、同時にNGO

Voluntary Architectsʼ Network

(VAN)設立。プリツカー建築賞(2014年)、紫綬褒章(2017年)、高松宮殿下記念世界文化賞(2024年)など受賞。 当リリースの詳細について

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