《経過報告》脳卒中後の機能回復プロジェクト続報
医療とフィジカルケアを融合した新しいアプローチをスタートして3ヶ月後の定期評価
脳卒中を経験した方々の迅速かつ効果的な社会復帰、および自立した日常生活を送れるようになるための支援として、医療とフィジカルケアを融合した新しいアプローチを提供するプロジェクトを2024年9月6日にスタート。この3ヶ月後の12月15日に被験者の機能状況についてNIHSSスコアの測定、バイオマーカー検査による評価を医師により行いました。
●被験者(プロジェクト特別協力メンバー)株式会社スマートスタート 取締役 CTO加藤 龍一 49歳
2023年に脳卒中(脳出血)を経験。機能回復プログラム開始時は後遺症として左上下肢に麻痺と感覚障害、左顔面麻痺があり、構音障害も少し残る状態。本プロジェクトではご自身で機能回復プログラムを実際に行っていただき、定期的な評価データをご提供いただいています。
●2024年9月6日より12月15日までの取り組み内容〈脂肪幹細胞培養上清液の効果的利用〉
高い再生能力や細胞修復能力が脳卒中後の機能回復に効果的であると期待される脂肪幹細胞培養上清液を医師の指導の下、毎日就寝前に一回、自宅にて吸入器で霧状にしたものを自己投与。
〈ビジョントレーニングによる前頭前野の活性化〉
株式会社スマートスタートのトレーニング機器「REAXION」を活用し、視覚機能と運動機能を連動させたフィジカルトレーニングを毎日実施。トレッドミルによる有酸素運動を行ったのちに、1分間のランダムな点灯パターンに設定したREAXIONに反応するエクササイズを1日あたり3セット行っている。
※「REAXION」は株式会社スマートスタートの商標登録です。〈機能回復に寄与する食生活改善の提案〉
食事やサプリメントの内容から栄養素の過不足をグラフや点数で分かりやすく表示する食事トレーニングアプリ「food
coach」を使用した栄養管理の実施。被験者ご本人が毎日の食事画像を「food
coach」アプリに登録。登録画像を元に至学館大学栄養サポートプロジェクト(NSP)の管理栄養士が直接被験者ご本人からヒアリングを行い、より正確な栄養価計算を実施。今後は腸内フローラ検査等の多角的な分析結果を加えて機能回復に寄与する食生活改善の提案を被験者に対して行っていく。
図:至学館大学栄養サポートプロジェクト(NSP)による栄養価計算例
図:foodcoach管理画面からみた加藤氏による投稿の食事データ画面
●医師による機能回復の評価と結果考察
脳卒中の重症度を評価するNIHSSの数字が、本プロジェクトの開始とともに大きく改善しました(図A)。運動・感覚・発語、いずれの評価項目においても、短期間で大きな改善が見られています。具体的には、顔面麻痺が改善した点、上肢下肢ともに挙上がスムーズに長時間維持できるようになった点、言葉がしっかりと発音できるようになった点が挙げられます。
今回の結果に最も影響したのが、脂肪幹細胞培養上清液の使用と考えられます。脂肪幹細胞培養上清液は、豊富なサイトカインを含みます。これらは、脳内の幹細胞を活性化させ、脳卒中によりダメージを受けた脳の細胞の自己修復を促す役割を担っていると考えられます。実際、血管の傷を修復し、血流を改善するアディポネクチン、骨や筋肉を強くし、免疫力を増加させるビタミンD、意欲や集中力、心の安定化などメンタル面改善に関係するセロトニンなどが増加していました(図B)。
また、幹細胞培養上清液の使用に加え、日々のリハビリテーション、特に「REAXION」を活用しビジョントレーニングによる前頭前野の活性化が、今回の驚異的な改善効果に影響したと考えられます(図C)。
●加藤 龍一さんのコメント「実感として良くなってきた感覚があります。身体的な動きに関しては、まだ改善の余地があると思いますが、集中力が続くようになってきました。
以前は仕事をしていても集中できなくて、ぼーっとしてしまうこともあったのですが、今は仕事をしていても集中が続くようになってきています。
自分と同様の経験をされた方々が参加されているオンラインコミュニティーがあるのですが、プログラムのお話しをすると参加者の方々も興味があるようで、回復の進捗に対してとても応援してくれています。
自分がこのプログラムで回復して社会復帰することで、自分同様に社会復帰に対しての困難を乗り越えようとされている方々に対して、希望を与えられるのではないかと思いますので継続して頑張りたいと思います。」
●本プロジェクトによる被験者の機能回復状況の定期的な報告や、プログラムに使用している機器などの情報は、こちらのサイトからご覧いただけます。
脳卒中後の機能回復プロジェクト 経過報告サイトhttps://functional-recovery.com
●プロジェクト参画企業概要株式会社ジー・キューブ代表取締役:西村 賢治〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町1-5-2 神戸キメックセンタービル5F
URL:
https://www.g3-conception.com/株式会社ジーシーサイエンス
取締役(医師):柴田 玲〒650-004 兵庫県神戸市中央区港島南町1-5-2 神戸キメックセンタービル6BURL:
https://gc-science.co.jp/株式会社スマートスタート代表取締役:奥島 康志
〒102-0085 東京都千代田区六番町1-1 恩田ビル3階URL:
オンキヨーヘルスケア株式会社代表取締役社長:中島 健城〒101-0035 東京都千代田区神田紺屋町6 大矢ビル4階【本リリースに関するお問合せ先】
株式会社ジー・キューブ 広報担当([email protected]) 当リリースの詳細について
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