生をより深く、美しく変える“エイブル・アート”30周年ー生み育てた文化功労者・播磨靖夫氏の遺作『人と人のあいだを生きる』が出版
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株式会社どく社 プレスリリース:2025年02月14日 報道関係者各位
生をより深く、美しく変える“エイブル・アート”30周年ー生み育てた文化功労者・播磨靖夫氏の遺作『人と人のあいだを生きる』が出版
「若い人に知ってほしい」障害のある人の表現に可能性を見出した社会運動家による「最終講義」
株式会社どく社は、2025年1月25日(土)に、障害のある人の芸術・表現活動が普及していく礎を築いた文化功労者で、奈良たんぽぽの家元理事長の故・播磨靖夫氏が、半世紀におよぶ活動を集大成した遺作『人と人のあいだを生きる
最終講義エイブル・アート・ムーブメント』を刊行しました。
●定価:2,750円(税込) ●体裁:四六判・並製・200頁 ●発行:どく社
播磨氏は、新聞記者から転身し、障害のある人の生きる場「たんぽぽの家」づくりををはじめ、わたぼうし音楽祭、エイブル・アート・ムーブメント(可能性の芸術運動)、Good
Job!プロジェクトなど、ケアとアートをむすぶ数々の市民運動を提唱・実践。半世紀にわたり障害のある人のアートや表現活動とその仕組みづくりを支え、精神的支柱として他者と生きる共生社会の進展に大きな足跡を残してきました。NPOという概念を日本に普及した立役者の一人でもあります。2025年は日本でボランティアやNPOが広がるきっかけともなった阪神・淡路大震災を機に、同氏が文化芸術の復興を掲げてエイブル・アート・ムーブメントをはじめて30周年にあたります。
播磨氏は、2024年秋に享年82で逝去。障害のある人の表現活動をとおして、生をより深く、美しく変える社会運動「エイブル・アート・ムーブメント」のなかで深めてきた他者と生きるための思想、社会のはじめかたを、病床から「最終講義」として遺しました。
播磨靖夫さん(撮影:大林直行)【本書の内容】ケアとアートをむすぶ先駆者として半世紀―活動を集大成した魂の「最終講義」
障がいのある人たちの生きる場「たんぽぽの家」づくりを市民運動として展開し、アートと社会の新しい関係をつくる「エイブル・アート・ムーブメント(可能性の芸術運動)」を提唱してきた播磨靖夫氏が、2024年10月3日逝去されました。本書は、播磨氏が生前に企画し、未来に託そうとまとめた、人と人のあいだを生きるための「最終講義」。長年の活動を経て辿り着いた、他者とともに生きる知恵を後世に伝えます。
○最終講義エイブル・アート・ムーブメント…播磨靖夫氏が集大成として遺した講義録○可能性の芸術論…ムーブメントを推進しながら、他者と生きる思想を模索した論考集
○播磨靖夫の視点原点…実践しながら書く–終生貫いた記者としての視点で綴った名作エッセイ選解説・鷲田清一(哲学者)
播磨さんが口にされたこんな言葉が今もあざやかに耳に残っている。
――「遠いところ、弱いところ、小さいところに種があるのです」版元ドットコム:
https://kaiin.hanmoto.com/bd/isbn/978-4-910534-08-4
Amazon.co.jp:
https://www.amazon.co.jp/dp/4910534083ー
試し読みは、こちらから▶︎
挿画は、たんぽぽの家所属のアーティスト・山野将志さんによる《どうくつ》(2010年)【もくじ】
はじめに
■最終講義 エイブル・アート・ムーブメント
人の痛みは、制度だけでは救えない/「美は悲しみにあり」/すべての人間に眠るアートのDNA/新しい思想としてのエイブル・アート/私は、私と私の環境/エイブルアート・カンパニー/アート×デザイン×しごと
Good Job!センター香芝/愛と祈りの継承 NEW
TRADITIONAL/アートの社会化/社会のアート化/障害のある人のアートをどう見るか/人間はつながりのなかに生きている/社会を動かす7つのP ほか
■可能性の芸術論
「魂の芸術家」たちのアートと生命をおりなす新しい芸術運動
アートリンクから生まれる生命の新しいかたち
障害者アートと人権
社会連帯とアートの役割
■播磨靖夫の視点原点―もっとも笑うやつが最後に勝つ
ペンの力と、ただ人の運動と
生涯“小僧”の在野精神
学びを自分たちの手に取り戻す
人間みな同じで、人間みな違う
もっとも笑うやつが最後に勝つ
もうひとつの共生の試み
「裏作」で何かを創造しよう
あとがきにかえて―斜めはすかいで異所懸命に
本書出版にあたって
解説播磨さんの達観 鷲田清一(哲学者)ー
試し読みは、こちらから▶︎ https://hanmoto.tameshiyo.me/9784910534084
https://hanmoto.tameshiyo.me/9784910534084 【著者紹介】播磨 靖夫 (はりま・やすお)
1942年、台北生まれ、兵庫県宝塚市出身。毎日新聞社記者を経て、フリージャーナリストに。一般財団法人たんぽぽの家理事長、社会福祉法人わたぼうしの会理事長として、障害のある人たちの生きる場「たんぽぽの家」づくりを市民運動として展開。アートと社会の新しい関係をつくる「エイブル・アート・ムーブメント(可能性の芸術運動)」を提唱し、障害のある人による芸術表現活動隆盛の礎を築いた。
1999年より「ケアする人のケア」プロジェクト、2006年からは「アートミーツケア学会」を立ち上げるなど、ケアの文化の創造を目指す。2012年からは、障害のある人のあたらしい働き方や仕事づくりを提案する「Good
Job!プロジェクト」を展開し、2016年に「グッドデザイン賞」金賞を受賞するなど、福祉の可能性を切り拓いた。同年、「Good Job!
センター香芝」を立ち上げ、2017年に「奈良県景観デザイン賞」知事賞・建築賞および「グッドデザイン賞」ベスト100を受賞。日本ボランティア学会副代表、日本障害者芸術文化協会(現特定非営利活動法人エイブル・アート・ジャパン)常務理事、特定非営利活動法人日本NPOセンター代表理事、公益財団法人パブリックリソース財団顧問、芸術とヘルスケア協会代表理事、アートミーツケア学会常務理事などを務める。平成21年度芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門)受賞、令和4年度文化功労者(芸術振興)。2024年10月3日逝去。
【「本書出版にあたって」より】
一般財団法人たんぽぽの家理事長・播磨靖夫は2024年10月3日に82歳の生涯を終えました。5月に病気のために入院。そこから本書の制作がはじまり、播磨の自宅療養期間に何度かのやりとりを経て、没後に完成しました。(中略)
この講義は本人としては完璧とはいえないが、人前で長く話す最後の機会になったこと、これからを担う学生に何かしら響いた手応えがあることから、本の構成は、講義内容を幹にしたいと考えました。
(中略)
本書はエイブル・アート・ムーブメントを提唱した播磨の言葉を残していますが、思想家、運動家といった枠を超え、ひとりの多様で魅力的な人間としての播磨靖夫が浮かび上がってきます。自ら
の思想と行動をとおして、出会った人の夢や思いをかたちにすることをしつづけた人生でした。その思いにぜひ心を寄せていだければ幸いです。【本書の特徴】
第1章は、「最終講義 エイブル・アート・ムーブメント」。2023年12月25日女子美術大学で行われたオンライン講義をもとに加筆修正しました。
第2章には、「可能性の芸術論」として、播磨さんがこの30年に書き溜めた「エイブル・アート・ムーブメント」関連の論考や記事を4本収録。
第3章には、「播磨靖夫の視点原点」として、のちの「エイブル・アート・ムーブメント」に展開していく、播磨さんの視点や活動の原点を感じる原稿を再録。1975年に書かれた書籍の序文、長年編集長を務めた雑誌『グラスルーツ』(発行:JYVA[社団法人日本青年奉仕協会])への寄稿など5本の原稿を収録しました。
【販売サイト】
版元ドットコム:https://kaiin.hanmoto.com/bd/isbn/978-4-910534-08-4
https://kaiin.hanmoto.com/bd/isbn/978-4-910534-08-4
Amazon.co.jp:https://www.amazon.co.jp/dp/4910534083
https://www.amazon.co.jp/dp/4910534083【書籍情報】
書名:人と人のあいだを生きる 最終講義エイブル・アート・ムーブメント
著者:播磨靖夫
ISBN:978-4-910534-08-4 ページ数:200 定価:2,750円(税込) 判型:四六判・並製 当リリースの詳細について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000113553.html
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