当代随一の数寄者・潮田洋一郎氏による、名品道具の数々を用いた 珠玉の茶事9席を収録『数寄の真髄』2月20日(土)刊行

究極の名品道具で問う自由自在な茶事、 珠玉の茶事9席を収録した書籍『数寄の真髄』を2月20日(土)に刊行します。

◆究極の名品道具で問う、 自由自在な茶事の記録

当代随一の数寄者・潮田洋一郎氏が一茶庵・佃一輝宗匠と作り上げる、 約束事にとらわれない茶事の数々。 重要文化財3点、

重要美術品4点を含む垂涎の名品道具を自在に使いこなす、 至福の時間が一冊になりました。

* 珠玉の茶事9席を収録

独創的なテーマのもと、 濃茶、 薄茶、 煎茶の垣根を越え、 自在に組み合わせた9席の茶事を収録。 床の書画や花入をはじめとした道具はいずれ劣らぬ名品ぞろいで、

読者を一期一会のドラマへと誘います。第一章 茶の湯の開放 葉山にて より「洞庭湖」

第一章 茶の湯の開放 葉山にて より「洞庭湖」

左から)佃一輝宗匠、

潮田洋一郎氏

左から)佃一輝宗匠、 、 潮田洋一郎氏

一客一亭の数寄談義

空間と道具がととのえられ、 そこに亭主と客の交わりがあって、 茶という場は成立します。 道具を介して交わされる主客の会話を座談形式でまとめました。

思わぬ方向に展開する二人の対話も、 茶事の魅力といえましょう。

利休 共筒 天正二年春

利休 共筒 天正二年春

迫力の写真と臨場感

すべての写真は、 進行する茶事の現場で新規に撮り下ろしました。 床にかかる書画や花、 濃茶が練られる茶碗、 道具を賞玩する主客、

そしてさまざまな角度から細部に迫った道具など、 茶席の臨場感が追体験できます。

* 本書に掲載された主な名品道具

左より)大名物 山名肩衝、

遠州尺八竹花入 銘 深山木、

顔輝筆 二仙図

左より)大名物 山名肩衝、 遠州尺八竹花入 銘 深山木、 顔輝筆 二仙図

左より)利休 共筒 天正二年春、

重要文化財 光悦作赤楽茶碗 銘 乙御前、

御所丸茶碗 銘 古田高麗

左より)利休 共筒 天正二年春、 重要文化財 光悦作赤楽茶碗 銘 乙御前、 御所丸茶碗 銘 古田高麗

●重要文化財

・熊野懐紙 源通親 「山河水鳥 旅宿埋火」

・光悦作赤楽茶碗 銘 乙御前

・「大手鑑」

●重要美術品

・伝 弘法大師筆 南院切 新撰類林抄断簡

・顔輝筆 二仙図

・渡辺華山筆 佐藤一斎像「第十一 迫真」

・山名肩衝

●大名物

・山名肩衝

(重要美術品と重複)

●名物

・遠州尺八竹花入 銘 深山木

・唐物 浅野文琳茶入

・唐物 道蓮文琳茶入

・御所丸茶碗 銘 古田高麗

・与次郎作 小阿弥陀堂釜

潮田洋一郎(うしおだ よういちろう)

1953年東京に生まれる。 東京大学、 シカゴ大学卒業。 東京大学ヒューマニティーズセンターLIXIL潮田東アジア人文研究拠点名誉フェロー。

LIXILグループ元CEO、 元取締役会議長。 80年代後半に裏千家の伊住政和氏との出会いで茶の湯を知り、 90年代には一茶庵で煎茶にも親しむ。 大師会、

光悦会評議員。 著書に 『数寄語り』 (2016年)

佃一輝(つくだ いっき)

1952年大阪に生まれる。 江戸後期以来、 文人趣味の煎茶を伝える一茶庵宗家の当代。 煎茶道とは異なる「文人茶」の伝承と再生をはかり、

「文会」としての茶事を提唱。 著書に『煎茶の旅~文人の足跡を訪ねて』(1985年)、 『おいしいお茶9つの秘伝・煎茶を愉しむ』( 2000年) など。

茶の湯文化学会理事。

<刊行概要>

『数寄の真髄 』

■著者:潮田洋一郎

■発売日:2021年2月20日(土)

■定価:6,600円(税込)

■発行:株式会社世界文化社

https://www.amazon.co.jp/dp/4418219005/sekaibunkacom-22

※一部書店により発売日が異なります。

<目次>

第一章 茶の湯の開放 葉山にて

・洞庭湖

・文を継ぐ者

第二章 山中の居所 箱根にて

・師弟

・山居

第三章 市中の隠 永田町にて

・白梅

・茶の仙郷

第四章 薄茶の粋

・楊貴妃

・呉春の情

・天の川

・文会

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