自覚症状のない眼瞼下垂症に注意! 放置すると頭痛や肩こりの原因に

頭痛・肩こり・眼精疲労・うつ・冷え性・不眠・嚙みしめ・食後に眠くなる――

あなたの不調は“下がりまぶた”が原因かも。 「眼瞼下垂(がんけんかすい)」に伴う症状を松尾形成外科・眼瞼クリニック院長の松尾清先生が解説します。

* 眼瞼下垂(がんけんかすい)は高齢者だけに起こるものだと思っていませんか?

「眼瞼下垂」とは、 先天的または後天的な理由により、 まぶたの機能に障害が起こり、 まぶたが下がってあきづらくなる病気のことです。

加齢によるたるみで起こると思われがちですが、 実は、 毎日のメイクやコンタクトレンズの使用が要因となり、 20代からまぶたが下がり始めたという人もいます。

黒目にまでまぶたが下がると手術が必要です。

まぶたが下がることは体の不調と密接にかかわりがあるため、 放置してはいけません。 まぶたの筋肉「ミュラー筋」にはセンサーがあり、

まばたきなどによる刺激が脳の覚醒の中枢である青斑核に伝わり、 覚醒のスイッチが入るようになっています。 この青斑核への刺激は、 交感神経の緊張につながり、

ときに体の不調を引き起こしてしまいます。 まぶたが下がると、 まぶたを持ち上げるためのミュラー筋への負担が大きくなり、 青斑核を刺激しやすくなります。

そのため、 まぶたが下がっている人は、 頭痛、 肩こり、 自律神経失調症から不眠、 顎関節症といった不調を抱えている人が多いのです。

一方で、 まぶたをテープで上げると、 ミュラー筋の負担が少なくなるので、 「不調が改善した! 」という人が多いことがわかっています。

著者は眼瞼下垂の権威である松尾清氏。 松尾氏が眼瞼下垂のメカニズムや「まぶたテープ」のやり方をレクチャーし体の不調を改善します。

* まぶたテープの貼り方

●用意するもの

・セロハンテープまたはサジカルテープ

・ハサミ

1.テープを3~4cmくらいの長さに切る。

2.目をつむり、 テープの端を眉毛の下に貼る。

3.片手でまぶたを引き上げながら、 まぶたを軽くしてテープを貼る。 まばたきができる程度に。

4.反対側も同様に行う。

本書では、 外でも目立ちにくいパーミロールを使ったまぶたテープや、 まぶたテープの代わりになるグッズを紹介しています。

* 目次

第1章 頭痛、 肩こり、 目の疲れ、 自律神経の乱れの原因はまぶたにあった!

第2章 あなたのまぶたの状態をチェックしよう!

第3章 「まぶたテープ」でまぶたを上げて軽くし、 不調を改善!

第4章 まぶたのセルフケア法

* 著者プロフィール

松尾清(まつお・きよし)

1953年、 奈良県生まれ。 信州大学医学部特任教授・名誉教授。 松尾形成外科・眼瞼クリニック院長。 医学博士。

■書誌情報

名医が教える「まぶたテープ」

発売:2021年6月2日

定価:1,540円

仕様:A5判・112ページ

ISBN:978-4-594-08827-9

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