妊娠中の夫婦に存在する“見えないギャップ” 家事分担の認識では男女で30%の差 サポートはタスクだけではない、大切なのは“withの姿勢”
家事分担の認識では男女で30%の差 サポートはタスクだけではない、大切なのは“withの姿勢” 六甲バター株式会社(兵庫県神戸市中央区坂口通1-3-13
代表取締役社長 塚本浩康)は全国の男女それぞれ229人に、 「妊娠中の夫婦関係」についての調査を行いました。
調査の結果では、 90%の男性がパートナーの妊娠中に自身の家事の割合を増やしたり、 荷物を持つなどのサポートを意識的に行ったと回答しました。 一方、
家事分担に関する認識では男女間で差が開く結果となり、 男性が思っているよりも、 家事を男性がやったと女性は感じていないということも明らかになりました。 また、
女性が考える妻が妊娠中の男性に必要なこととしては「家事の割合を増やす」ことよりも「一緒になって考える」という回答が多い結果となりました。 * 調査サマリー
・男性は妊娠中のパートナーを気遣い、 意識的にサポートしようとしている
パートナーの妊娠中に不安だったことは男女ともに「子供が健康に生まれてくるか」という回答が最も多かった。 また男性は「妻の体調面の変化」と答えた人が次いで多く、
パートナーの妊娠中には90%の人が自身の家事の割合を増やしたり、 早く帰る、 荷物を持つなどのサポートを意識的に行っていた。 「荷物を持つ」という行為は、
女性がサポートを感じた時としても最も多い回答であり、 専門家によると、
「女性は妊娠中の苦しい時に男性にしてもらったことを産後もよく覚えている傾向がある」とのことだった。
・妊娠中の夫婦の会話量は妊娠前とほぼ変わらないが、 その話題は子供が中心になる
妊娠中の夫婦の会話量について63%の女性が変わらないと回答した。 会話の内容については「子供に関するもの」が最も多く、 専門家によると「会話量が変わらないが、
妊娠中にはお互いについての話題が減る傾向にあるため、 すれ違いが生じやすくなる」とのことだった。
・家事分担について男性が「やった」と思っている以上に、 女性は「やってもらった」と感じていない
妊娠中の家事分担の割合については、 半分以上やったと思う男性が46%であった一方、 夫が半分以上やったと思う女性は15%と、 31%の差が生じていた。 また、
夫の方が家事をやったと思う女性が6%であったのに対し、 男性は約3人に 1人が自分の方が多く家事をやったと回答した。
・女性がパートナーに求めることは「向き合う姿勢」
妻が妊娠中のパートナーに最も必要なことは「一緒になって考える(向き合う姿勢)」という回答が最も多く、
「家事の割合を増やす」という回答の2倍以上多い結果となった。 専門家は「家事などのタスクをこなすことよりも、
女性は同じ気持ちで向き合う姿勢を一番求めていることが表れた結果」とコメントした。
* 調査概要
調査期間:2021年5月18日~5月29日
調査会社:マイナビ
調査方法:インターネット調査
調査対象:女性 N=229(既婚女性限定、 子有、 20歳~49歳)、 男性 N=229(既婚男性限定、 子有、 20歳~49歳)
* Q1.妊娠中、 パートナーのサポートについて満足していましたか?(女性)
回答者数 229
61%の女性が満足していると回答しました。
* Q2.妊娠中、 不安だったことはなんですか?(男女・複数選択可)
女性:回答者数 229、 有効回答数 420、 男性:回答者数 229、 有効回答数 414
妊娠中に不安だったこととしては、 男女ともに「子供が健康に生まれてくるか」ということが最も多い回答結果となりました。 次に多いのが、
女性は「出産に対する恐怖」、 男性は「妻の体調面の変化」となり、 仕事やキャリア、 経済的な負担以上に、
男性も妻の体調について気にかけていることがわかりました。
* Q3-1.妊娠中の家事において、 一番負担だったことはなんですか?(女性・自由記述)
回答者数 229
「料理」と答えた人が最も多く、 特につわり期には匂いを嗅ぐだけで気持ち悪くなってしまったという経験から、 最も負担に感じたという回答が多くありました。 他にも、
掃除や洗濯といった回答が多く、 中には「旦那の世話」「全てが負担に感じる」という回答もありました。
* Q3-2.妊娠中、 パートナーにやってもらいたかった家事はなんですか?(女性・自由記述)
回答者数 229
やってもらいたかった家事としては「掃除」と答えた人が最も多く、 お腹も大きくなりしゃがんだり重いものを持つということが負担となる中、
パートナーに体力や力が必要な仕事を手伝ってほしいと感じる人が多くいることがわかりました。
* Q4.妊娠中、 サポートを感じた時はどんな時でしたか?(女性・複数選択可)
回答者数 229、 有効回答数 501
「荷物を持ってくれた」という回答が最も多く、 2番目に多かったのは「自分のことは自分でやってくれた」という回答となり、
男性が自分自身のことを自分でやるだけでも女性にとってサポートと感じることになっていることがわかりました。 また 「話を聞いてくれた」 が3番目に多く、
ちょっとした心遣いが女性にとって支えになることもわかりました。
* Q5.パートナーの妊娠中に意識してやったことはなんですか?(男性・複数選択可)
回答者数 229、 有効回答数 586
最も回答が多くなったのが「荷物を持つ」となり、 女性がサポートを感じたことと同じ結果となりました。 マタニティエステ協会理事長の谷真紀さん(以下、
専門家)によると「男性は「早く帰る」「家事の割合を増やす」「食べ物を買ってくる」といった物理的サポートが上位にきていますが、
Q4からわかるように女性にとっては「話を聞く」といった精神的なサポートの方が実は重要です。 また、 女性は妊娠中の苦しい時に男性にしてもらったことを、
産後もよく覚えている傾向があります」とのことでした。
* Q6.妊娠中、 パートナーとの会話は増えましたか?(女性・単一回答)
回答者数 229
「変わらない」と答えた人が63%となりました。
* Q7.妊娠中の会話で、 一番話題にしていた内容はなんですか?(男女・単一回答)
男女:回答者数 229
「子供に関するもの」という回答が男女ともに最も多くなりました。 また、 男性は女性以上に「妻の体調」についての会話が多かったと回答する結果となりました。
専門家によると 「妊娠中はどうしても子供についてや体調についての話題が多くなり、 特にこのコロナ禍ではその傾向が強くなっていると感じます。
そうするとお互いについての話題が減ってしまうことから、 意識的なコミュニケーションが大切になります」とのことでした。
* Q8.妊娠中、 夫妻間の家事分担においてご自身がしている家事の割合はどのくらいだったと思われますか?(男女・単一回答)
男女:回答者数 229「夫が半分以上家事をやった思う」女性は15%なのに対し、 「自分が半分以上やったと思う」男性は46%という結果となり、
男性が思った以上に女性は「夫が家事をやった」と感じていないことがわかりました。 さらに、 「夫の方が家事をやったと思う」女性が6%であったのに対し、
男性は約3人に1人が「自分の方が多く家事をやった」と回答する結果となりました。
* Q9.妻が妊娠中のパートナーに最も必要なことはなんだと思いますか?(女性・単一回答)
回答者数 229
「一緒になって考える(向き合う姿勢)」という回答が最も多く、
「言われる前に動く」「話を聞く」といった自発的な行動であったり“姿勢”を重視する回答が上位にくる結果となりました。
* マタニティエステ協会理事長 谷さんのコメント
谷 真紀
*国際マタニティエステ協会 理事長
日本全国へのインストラクター育成の講師活動
プレママ、 プレパパのセルフエステ、 ペアエステの講習活動
*マタニティエステサロン MYLENEオーナー
*産婦人科内エステ担当 母と子の上田病院 あさぎり病院
妊娠中のパートナーのサポートには61%の女性が満足したと回答しましたが、 個別の要素で満足できていたかをきちんと見ていく必要があります。
妊娠中の夫婦関係というと「旦那さんのサポートは助かったけれど、
一つ一つの行動にはイライラすることも多かった」「どうしてわかってくれないのかと悲しくなった」という声もよく聞かれます。
今回の調査結果を見てみると、 旦那さんも妊婦さんと同じように子供のことを考え、 体調を心配し、 家事を手伝う、 荷物を持つ、 早く帰る、
といったサポートを意識的に行ってるのに、
なぜそのようなことが起きてしまうのでしょうか?私は「感覚のズレ」と「本当に妊婦さんがしてほしいことを実はできていない」ということが原因なのではないかと考えています。
今回の調査でも、 旦那さんが「やった」と思っていることも、 実は妊婦さんからみるとできていないというズレが生じています。
ゴミ捨てを例にとると「袋をセットしたり分別したりまとめたり、 ゴミ捨て場に持っていくまでにたくさんの作業が発生しているのに、
“持っていく”という行動だけで自分がその家事を全てやった気になっている」というようなエピソードもあります。
では、 家事を完璧にこなせば夫婦関係は良好になるのか?というと、 それも少し違うと思っています。 今回の調査でも、 女性が考える、
妻が妊娠中の夫に本当に必要なことは「話を聞く」ことだったり「一緒になって考える、 向き合う姿勢」と答えた人が多い結果となりました。
妊婦さんにとって、 妊娠中は不安になったり喜んだり、 体調の変化からこれまでの自分とは別人になってしまったような恐怖を感じたり、
気持ちの変化に振り回されっぱなしの十月十日を過ごします。 旦那さんも、 まずはそんな妊婦さんのことを知ろうとすることが大切です。
辛い妊娠中に旦那さんにサポートをしてもらったことは、 出産後も妻はよく覚えているもの。 ちゃんと向き合ってそばで話を聞いてあげる、
一人じゃないんだなと安心させてあげる、 そういったコミュニケーションが夫婦の関係を良くし、 新しい家族を迎えるための準備に必要なことだと思います。
* QBBは妊婦さんをもっと知ってもらうための取り組みをしていきます
ベビーチーズがたくさんの妊婦さんから支持を得ていることを知り、 世の中がまだ気づいていない妊婦さんの声に耳を傾けていきたいという思いで行った今回の調査。
今後はこの調査で浮き彫りになった、 妊婦さんがパートナーに最も求めていること=「向き合う姿勢」ということにフォーカスを当てて、 様々な取り組みを行っていきます。
妊婦さんを応援するnote「QBBベビーチーズ for mom」
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