治性がんに対する革新的な治療法の検証を行う共同研究機関等を募集!
国立大学法人岡山大学
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、 学長:槇野博史)の学術研究院ヘルスシステム統合科学学域の世良貴史教授は、 遺伝情報の発現量の人為的な調節を可能にし、
医療や農業へ応用できる人工核酸結合タンパク質のデザイン・創出手法を独自開発しています。
今回、世良教授のこのイノベーティブな技術が国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「創薬総合支援事業(創薬ブースター)」
の支援認定を受けたことなどから、 特に治療が困難とされている「難治性がん」をターゲットとした共同研究の加速を目指し、
共に研究開発を進める企業や研究機関等を広く募集します。
ぜひご興味ご関心のある際は、 お気軽にお問い合わせ頂けますと幸いです。
◆公開情報
1.課題名
人工転写因子を用いた難治性がんの革新的治療法の検証
2.標的疾患
がん
3.創薬標的
遺伝子X
4.創薬コンセプト
特定遺伝子のプロモーターに結合できる人工DNA結合タンパクから構成される人工転写因子を用いた、 疾患特異的遺伝子Xの転写調節による新たながん治療。
5.モダリティの設定
タンパク質
6.創薬コンセプトの妥当性を支持するエビデンス
SOX2対応人工転写因子搭載アデノウイルスベクターを SOX2発現型肺扁平上皮がん株(EBC2)と1日培養した。 当該細胞をマウスに皮下投与したところ、
投与後39日段階で腫瘍増殖が観察されなかった。
7.直近の研究開発目標
遺伝子X選択的人工転写因子を作製し、 腫瘍移植モデルを用いて抗腫瘍効果を確認する。
https://www.amed.go.jp/content/000079693.pdf
図.肺がんおよび食道がんの原因遺伝子であるSOX2の発現を抑制できる「人工転写因子」を作製。 その人工転写因子遺伝子を導入することにより、
がん原因遺伝子の発現を抑えることでがんの誘発に働くタンパク質の産生が抑えられ、 がんは増殖することができない。 また、
人工DNA結合タンパク質を換えることにより、 あらゆる疾患の予防・治療にも応用することが可能!
◆世良貴史教授からのひとこと
私たちが開発した人工転写因子は、 がん増殖をつかさどる標的の遺伝子に特異的に結合する人工DNA結合タンパク質に、
遺伝子を働かせないようにするタンパク質を融合させた人工タンパク質で、 ノーベル化学賞を受賞したゲノム編集技術を含め既存技術よりも、
標的遺伝子に対する結合能及び特異性に優れています。すでに、 本技術を用いて、 標的のがん増殖遺伝子を失活させることに成功し、
この人工転写因子を導入したがん細胞をヌードマウスに移植しても、 腫瘍ができないことを確認しています。
この新しい技術は、 人工DNA結合タンパク質を難治性の標的遺伝子に合わせて設計するだけで、 基本的にどのような疾患関連遺伝子へも適用が可能で、
これまで治療が困難であった疾患にも対応できる可能性があることから、 私たちの生活の質を向上させることに大いに貢献できると期待しています。 そのため、
様々な産業界との連携を模索しつつ、 いち早く実用化できるよう日々努力しています。
世良貴史 教授
世良貴史 教授
◆参 考
・遺伝子を操作する“人工転写因子”でがんの増殖を阻害~がんの増殖を担う遺伝情報を読めないようにする革新的技術を開発~(岡山大学プレスリリース)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id506.html
・ウイルスの遺伝情報を切断し、 増殖を防ぐ革新的技術を開発 “人工のハサミ”でインフルエンザウイルスを5分で切断(岡山大学プレスリリース)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id422.html
・世良教授「革新的技術開発・緊急展開事業(経営体強化プロジェクト)」に採択(岡山大学プレスリリース)
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id6631.html
・世良教授がJST主催の「新技術説明会」に登壇 人、 動物、 植物に使える「三方よし」の革新的技術の発明を紹介(岡山大学プレスリリース)
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id8070.html
・農林水産省・革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究)「理学・工学との連携による革新的ウイルス対策技術の開発」
http://www.okayama-u.ac.jp/user/ibunyapj/index.html
◆参考情報
・創薬支援ネットワークの支援テーマ(AMED)
https://www.amed.go.jp/program/list/11/02/theme_list.html
・岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科
https://www.gisehs.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学病院
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
◆本件お問い合わせ先
<本研究に関するお問い合わせ先>
岡山大学 学術研究院 ヘルスシステム統合科学学域 教授 世良貴史
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス 工学部6号館 5階
E-mail:sera◎cc.okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えて下さい
TEL:086-251-8194
https://www.okayama-u.ac.jp/user/seralab/index.html
<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学Image Movie (2020):
岡山大学SDGsホームページ:
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年6月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000103.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、 国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html国立大学法人岡山大学は、
国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。
また、
政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています
国立大学法人岡山大学は、 国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。 また、 政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています
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