化粧品使用のジェンダーレス化、母娘の共用だけでなく男女共用も

株式会社ナリス化粧品(代表者:村岡弘義 本社:大阪市福島区)は、

ドラッグストアなどの店頭販売流通で取り扱うナリスアップブランドのスキンケアブランドである「ネイチャーコンク」や「アクメディカ」について、 もともと、

想定していた使用者である女性だけでなく、 男性の使用者が増えていることや、 使用者の年齢層に想定以上の広がりが生まれている実態を受け、

スキンケア化粧品の使用に関する調査を行いました。

調査は、 全国の20歳~49歳の男女2,178人(うちわけ 男性1,072人、 女性1,106人)に対し、 インターネットで行ったもので、 調査期間は、

1次調査9月17日~24日。 2次調査10月1日~8日で、 設問内容によりn数は異なります。

【調査トピックス】

1.スキンケアに興味があるのは、 男性約4割・女性約7割。

使用しているスキンケア品に満足しているのは、 男性約8割・女性約6割。

2. 使用している化粧品、 男性は、 1位「洗顔料」、 2位「化粧水」、 3位「乳液」の順。

女性は、 1位「化粧水」、 2位「洗顔料」、 3位「日焼け止め」の順。

唯一、 男性の方が使用者の多いアイテムは、 「石鹸」。

3.スキンケア品の家族との共用、 男性は約5割・女性は約3割。

アラサー男性、 恋人・配偶者との共用3割超。 既婚20代、 半数以上が配偶者と共用。 20代前半は約7割が共用。

全体では約4割が誰かと共用しており、 最も多いのは、 「配偶者や恋人」で約2割。

4. 最も多く共用しているのは、 1位「洗顔料」、 2位「化粧水」、 3位「日焼け止め」の順。

20代前半までは、 共用している1位は男女ともに約6割で「母親」。

20代後半以降は、 ほとんどの1位が「配偶者・恋人」

5.化粧品選び、 最も信頼している情報源、 男性「客観的なメディア情報」、 女性は「友人の口コミ・SNS情報」。

男性は、 約2割が配偶者・恋人の情報を信頼している。

【調査内容】

1.スキンケアに興味があるのは 、 男性約4割・女性約7割。使用しているスキンケア品に満足しているのは、男性約8割・女性約6割。

全国の20歳~49歳の男女2178名に、 スキンケアについて興味があるか否か聞きました。 全体では、

「とても興味がある」と「まあまあ興味がある」を合わせた54.8%の男女が、 「興味がある」と答えています。 これを性別でみてみると、 男性は41.2%、

女性は68.1%と開きが生じます。

また年齢性別でみてみると、 男性も女性も10ポイント程度の差はありますが、 年齢によって反比例する、 また比例すると言った傾向は見られず、

年齢を重ねるとスキンケアへの興味が減るとは言い切れないことがわかります。 特に男性は、 30代よりも40代の方がスキンケアに興味がある人が多いようです。

また、 スキンケア品を使用している男女965名に、 使用しているスキンケア品に満足しているか否か聞きました。 全体では、 男女ともに、

半数以上が「まあまあ満足している」と答えており、 「とても満足している」と合わせると、 約7割の男女が、 「満足している」と答えています。

男性の若年層では、 特に満足度が高く、 8割を超える男性が満足しており、 3割を超える男性が「とても満足している」と答えており、 年齢を重ねるにつれ、

満足している人が減っていく傾向がわかります。

年齢を重ねるほど、 使用している化粧品に満足している人が少なくなってく傾向は男女ともに同じで、 40代後半では、 6割程度に減っていきます。

2.使用している化粧品、 男性は、 1位「洗顔料」、 2位「化粧水」、 3位「乳液」の順。

女性は、 1位「化粧水」、 2位「洗顔料」、 3位「日焼け止め」の順。

全国のスキンケアを行っている20歳~49歳の男女1,195名に、 顔に使用しているアイテムを聞きました。 使用率の高い順は、 男性は、

1位「洗顔料」79.0%、 2位「化粧水」58.8%、 3位「乳液」37.6%で、 女性は、 1位「化粧水」86.6%、 2位「洗顔料」86.3%、

3位「日焼け止め」59.9%と異なります。 これを、 年齢性別でみると、 男性では、

若年層の方が全体的にスキンケア品を使っている率も使っているアイテムも多い傾向があり、 40代になると上記1.のまとめのとおり、

スキンケアに興味があると答えてはいますが、 使用率は低いことがわかります。 これと比較して女性は、 年齢が上がるほど、

使用しているアイテムやアイテム数が減るとは言い切れず、 化粧水は、 年齢層による使用率の差はほぼなく、 日焼け止めやクリーム、

オールインワンジェルといったアイテムは年齢を重ねるほど使用者が増える傾向が見られます。 また、 唯一、 男性の方が女性よりも使用率が高いアイテムは、

「石けん」で、 約10ポイントも使用率が高いことがわかりました。

3.スキンケア品の家族との共用、 男性は約5割・女性は約3割。

アラサー男性、 恋人・配偶者との共用3割超。 既婚20代、 半数以上が配偶者と共用。 20代前半は約7割が共用。

スキンケアをしていると答えた男女965名に、 同居している誰かと、 スキンケア品を共用しているか否か聞きました。 男性は、 46.1%と、

約5割が共用していると答え、 中でも配偶者や恋人との共用が最も多く、 約3割でした。 女性の家族との共用は、 34%で約3割にとどまります。 (複数回答のため、

回答は100%にはなりません。 )

これを年齢・性別で見てみると、 男性は若年層ほど、 家族や、 同居人との共用率が高く、 20代前半では、 6割が誰かと共用しています。 全体では、

配偶者や恋人と共用している男性が最も多いですが、 20代前半では、 1位は「兄弟」、 2位は「父親」との共用、 また、 「母親」との共用も約2割に上ります。

女性は全体的に男性と比較して共用率が低いですが、 20代前半では半数が共用しており、 「配偶者・恋人」と「母親」は同率の1位です。 また、

「姉妹」や「父親」との共用も1割を超えており、 母親世代の40代に入ると「娘」との共用が増えてきます。 また、

男性は40代でも2割以上が配偶者や恋人と共用していると答えていますが、 女性は、 40代になると共用していると答えているのは、

わずか5%未満と極端に減っています。

3.最も多く共用しているのは、 1位「洗顔料」、 2位「化粧水」、 3位「日焼け止め」の順。

顔用のスキンケア品を誰かと共用していると答えた男女、 345人に聞きました。 最も多く、 共用していると答えたアイテムの1位は、 「洗顔料」で73.3%、

2位は「化粧水」で62.9%、 3位は「日焼け止め」で、 54.2%でした。 (全体から、 「使用しているが、

共用していない」と「この商品は使用していない」を差し引いた数字)全体的に「配偶者・恋人」との共用が多いですが、 男性の方が、

複数の同居する誰かと共用している割合が高いことが想像できます。

5.化粧品選び、最も信頼している情報源、男性「客観的なメディア情報」、 女性は「友人の口コミ・SNS情報」。

スキンケアをしている全国の男女1169名に、 化粧品を選ぶときに、 信頼している情報源を聞きました。 (最大3個までの選択であり、

合計が100%にはなりません。 )男女別でみると、 男性は、 1位「TV・雑誌・WEBサイトなど客観的なメディアの情報」34.8%、 2位「企業の広告」、

3位「友人の口コミやSNSの情報」に対し、 女性は、 1位「友人の口コミやSNS情報」45.9%、 2位「TV・雑誌・WEBサイトなど客観的なメディアの情報」、

3位「専門家が発信している客観的な情報」と続き、 男女の情報源には差があることがわかりました。 客観的な情報に対しての男女の信頼度は変わりませんが、

「友人の口コミや、 SNSの情報」「企業の広告」には男女で大きな差があることがわかります。 また、 男性は、 配偶者や恋人の情報を信頼していると答えているのは、

15.2%になりましたが、 女性は、 3.1%とこちらにも大きな隔たりがあります。

◆全体を通した考察◆

コロナ禍により、 男女ともにマスクの着用が日常となった昨今、 女性はもちろん、 男性からの肌荒れ悩みの声も増えました。

当社がもともと女性ユーザーに向けて開発していたスキンケア品を、 男性が使用しているといった声が増加してきたことにより、 今回の調査を行いました。

ファッションの世界でもジェンダーレスの動きが顕在化していますが、 スキンケアについても、 当社の予想を超えて、 ジェンダーレス化が進んでいることが伺えました。

母と娘の共用というスキンケアのエイジレスな使われ方は、 以前から把握していましたが、 これほどにジェンダーレスな使われ方をしているとは想像していませんでした。

細かく見ると、 男性が、 配偶者・恋人と共用していると答えている率に比べて、 女性が、 配偶者・恋人と共用していると答えている率が少なく、

男性の方が同居人など、 誰かの使用するスキンケア品を少しずつと共用している人可能性が高いという現状も垣間見ることができます。

今後、 「美しくありたい」という気持ちは、 よりジェンダーレスになっていくと考えられるため、 様々な人の立場に立った使用性や使用方法の説明を行うなど、

化粧品を快適で効果的、 かつ安全に使用していただくための製品開発と情報発信を行っていきたいと考えます。