豪華執筆陣が描く、ホラー小説集
5つの「畏怖」が、この国の歴史を塗り替える。単行本『歴屍(れきし)物語集成 畏怖(いふ)』
株式会社中央公論新社(本社・東京都千代田区、代表取締役社長・安部順一)は、4月22日に『歴屍物語集成 畏怖』(単行本)を刊行いたします。 【概要】
歴史小説家たちが紡ぐ時代の違う五つの物語が、あるひとつの「怪異」で繋がる。読後に訪れるこの震えは、恐怖か、驚愕か――?
異端にして傑作の歴史小説集、ここに誕生。5つの「畏怖」が、この国の歴史を塗り替える。
【収録作】
矢野 隆 有我 ――鎌倉時代、壱岐。元寇に抗う男に訪れたある異常。
天野純希 死霊の山 ――室町時代、近江比叡山。霊峰に現れた狐憑きの正体は。
西條奈加 土筆の指 ――江戸時代初期 中部地方。墓の土饅頭から土筆が生え……。
蝉谷めぐ実 肉当て京伝 ――江戸時代後期、江戸市中。山東京伝の妻は、自らを「人魚」だという。
澤田瞳子 ねむり猫 ――江戸時代末期、大奥。城内に現れる不可思議な病。
【書誌情報】
〇書名:『歴(れき)屍(し)物語集成 畏怖』
〇著者:天野純希/西條奈加/澤田瞳子/蝉谷めぐ実/矢野隆 著
〇判型:四六判 〇発売日:2024年4月22日
〇予価:1,870円(1,700円+税) 〇ISBN:978-4-12-005779-3
【著者】
天野純希
1979年生まれ、愛知県名古屋市出身。愛知大学文学部史学科卒業後、2007年に「桃山ビート・トライブ」で第20回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2013年『破天の剣』で第19回中山義秀文学賞、19年『雑賀のいくさ姫』で第8回日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞、23年『猛き朝日』で第11回野村胡堂賞を受賞。そのほかの著書に『乱都』『もろびとの空
三木城合戦記』『吉野朝残党伝』など。
西條奈加
1964年北海道生まれ。2005年に『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。’12年、『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞を受賞。’15年、『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞を受賞。近著に『無暁の鈴』がある。
澤田瞳子
1977年京都市生まれ。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、同大学院博士課程前期修了。専門は奈良時代仏教制度及び、正倉院文書の研究。2010年『孤鷹の天』で小説家デビュー。同作により第17回中山義秀文学賞を最年少受賞。12年『満つる月の如し』で第2回本屋が選ぶ時代小説大賞ならびに翌年の第32回新田次郎文学賞を受賞。著書に『若冲』(第9回親鸞賞受賞)『腐れ梅』『火定』『落花』など。
蝉谷めぐ実
1992年、大阪府生まれ。早稲田大学文学部で演劇映像コースを専攻、化政期の歌舞伎をテーマに卒論を書く。2020年、『化け者心中』で第11回小説 野性時代
新人賞を受賞し、デビュー。21年に同作で第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞、第27回中山義秀文学賞を受賞。22年に刊行した『おんなの女房』で第10回野村胡堂文学賞、第44回吉川英治文学新人賞を受賞。
矢野隆
1976年福岡県生まれ。2008年『蛇衆』にて第21回小説すばる新人賞を受賞。18年福岡市文化賞を受賞。痛快な戦闘シーンと大胆な歴史解釈で注目を集める気鋭。近著に『とんちき
耕書堂青春譜』『戦百景 長篠の戦い』『さみだれ』などがある。
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