カンコー学生服と感覚過敏研究所の共同プロジェクト。感覚過敏で学生服が苦手な生徒のためのワイシャツ・ブラウスの試着会の開催報告。
感覚過敏研究所を運営する株式会社クリスタルロード(東京都中央区日本橋、代表取締役社長:加藤
路瑛)と菅公学生服株式会社(本社:岡山市北区駅元町、代表取締役社長:尾崎
茂)は、2024年9月8日(日)・9日(月)に、感覚過敏の学生が安心して着用できる「やさしいワイシャツ」の改良版の試着会を実施しました。
感覚過敏研究所とカンコー学生服は、感覚過敏が理由で学生服に不快感や痛みを感じで着用が難しい児童・生徒がいる問題に注目し、2022年より感覚過敏の生徒が安心して着用できる制服の開発を目指す共同プロジェクトにとり組んでおり、これまでワイシャツの企画・販売や、教員向けへの啓発活動を行ってきました。
2023年秋に実施したクラウドファンディングを経て、カンコー学生服の実店舗や感覚過敏研究所オンラインストアで「やさしいワイシャツ」の販売を行ってきました。
* やさしいワイシャツの特徴
以下のようなワイシャツの課題解決に挑戦しています。
1.縫い目やタグなどが肌に触れないデザイン
・生地の端を巻き込む「巻き伏せ縫い」を採用。フラットな縫い目で肌への刺激を減らしました。
・裾の生地端を外側に折り込んでおり、折り込み部分が肌に当たらないようになっています。
・首元についていることが多いタグはすべて外し、サイズなどの必要な内容はケアラベル(肌に当たらない胸ポケットの内側に取り付け)に記載しました。
2.首回りを締め付けないやわらかな襟元
・襟をひとつのパーツで仕立てることで、段差はもちろん、生地の厚みや縫い目も大幅に減らしました。
・型崩れ防止や耐久性を高めるため、生地の内側に貼る芯地もやわらかさにこだわりました。
3.ハイグレードな綿100%の生地
・長さも細さも最上級のコットンを使用し、やわらかく着心地の良い風合いです。
4.着心地とフォーマル性の両立
・着心地を良くする様々な仕様を盛り込みつつ、外観は従来のカッターシャツと大きく変わりません。
・一番上のボタンを外しても襟元が開きすぎないボタン間隔にこだわりました。
* キッズデザイン賞2024受賞
やさしいワイシャツは第18回キッズデザイン賞を受賞しております。
参考:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000046913.html
* 改良のための試着会を開催
やさしいワイシャツの改良に向けて、2024年9月8日(日)・9日(月)にカンコー学生服の東京ショールーム(東京都中央区東日本橋)にて試着会が行われました。
参加者はSNSを通じた募集に応募してくださった中学生・高校生10名。それぞれが感覚過敏で学生服が着れない悩みを持っていました。制服のない学校に進学した方や、不登校の方もいらっしゃいます。「みんなと同じように制服を着てみたい」「将来的に就職やフォーマルな場でワイシャツやスーツを着られるようになりたい」などの悩みや思いを語っていただきました。
今回の試着会を経た改良版の「やさしいワイシャツ」は2025年1月の販売を予定しています。
現行の「やさしいワイシャツ」は感覚過敏研究所オンラインストアで販売しています。
商品ページ:
https://kankakufactory.com/products/kanko-y-shirt
* 菅公学生服株式会社
1854年(安政元年)創業。学校制服・体操服を通じて、子どもたちと学生生活を支えるすべての人々に寄り添い、さまざまな社会課題を解決するスクールソリューションカンパニーです。
https://kanko-gakuseifuku.co.jp
* カンコー学生工学研究所とは
子どもたちを「カラダ」「ココロ」「時代」「学び」の4つの視点で見つめるカンコーの「学生工学」という考え方。この考えのもと基礎研究を行い、時代性、子どもたちの成長、嗜好などを調査し、新たな価値を創出することが私たちカンコー学生工学研究所の使命です。また社外にも門戸を開き、思いを共にする企業や研究機関と共創することでこれからの活動をさらに深め、学生たちや保護者の方々、学校・地域社会の皆さまが求める
「学生にとって本当に価値あるもの」を創出していきます。そして、その先にある安心で快適な学生生活の実現を目指します。
https://kanko-gakuseifuku.co.jp/lab/
* 感覚過敏研究所
感覚過敏研究所は感覚過敏の課題解決のために2020年1月に発足。感覚過敏の啓発活動、商品・サービスの企画・開発・販売、感覚過敏の研究を行っている。
また、感覚過敏課題解決アパレルブランド「KANKAKU FACTORY」を展開している。
https://kankakufactory.com/
* 所長 加藤路瑛
2006年生まれ。2018年、12歳の時に起業し、株式会社クリスタルロードを設立。代表権が取れない年齢のため、親子起業スタイルで起業し、代表権のない取締役社長に就任。年齢、お金、病気、障害、性別、国籍、常識などを理由に「今」をあきらめない社会を作ることを目指し、さまざまな取り組みをしている。現在は感覚過敏研究所の事業に注力。2021年6月、代表権を取得し代表取締役社長に就任。Forbes
Japan 30 U30 2023「世界を変える30歳未満」選出。IPA 2023年度未踏IT人材・育成発掘事業採択 未踏クリエイター。
SNS:
* 株式会社クリスタルロード
創業:2018年12月
本社:東京都中央区日本橋横山町6−14 日本橋地下実験場
代表:加藤路瑛
事業:センサリーインクルーシブ事業
URL:
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