男性の難敵、慢性前立腺炎への新しい治療法を第111回日本泌尿器科学会にて発表
治療法のない男性の陰部の痛みの最大の原因である「慢性前立腺炎」への新しい治療法に関する研究成果を発表
医療法人社団祐優会オクノクリニック(東京都港区に所在、総院長:奥野祐次)は、東京表参道・銀座、横浜、大阪、神戸、福岡をはじめ日本国内10院で長引く痛みの治療を目的とする運動器カテーテル治療を提供しています。この度、同クリニックは男性の陰部の痛みの最大の原因である慢性前立腺炎への新しい治療法に関する研究成果を発表しました。
慢性前立腺炎は男性人口の10~15%の人がかかっていると言われています。多くの男性が悩んでいる症状にもかかわらず治療法がない
ため、通常は痛み止めなどの薬で対処されています。この病気の患者さんの生活の質(Quality of life
)に与えるインパクトについては、心筋梗塞や狭心症、クローン病などの病気と同じ位と言われ、生活の質が著しく下がってしまうことが知られています。同クリニックはこの病気の新しい治療法を開発してその成績をまとめ、第111回日本泌尿器科学会にて発表しました。
慢性前立腺炎のカテーテル治療とは
前立腺炎にできた炎症をカテーテルで治療する図
前立腺炎は原因不明とされることが多いため、効果的な治療法が見つからないと諦める方も多くいます。固い椅子に座るだけで膀胱付近が痛い、男性の生殖器を襲う治りにくい痛みや不快感、肛門周辺に長期にわたる痛みを抱えるなど、症状が数十年以上続く方もいます。
この症状は様々な要因によって引き起こされることがあります。たとえば、外科手術で尿道にカテーテルを挿入した際のわずかな傷が残り炎症を誘発することや、細いサドルのロードバイクに頻繁に乗ることで前立腺への刺激が増すこと、またデスクワークが続くことで同部位周辺への負荷が増すことなどが考えられます。
これらの炎症は不要にできた血管「モヤモヤ血管」と一緒にできる神経から痛みを誘発していることが最近の研究でわかってきました。そこで当クリニックでは慢性的な痛みの原因が前立腺にできるモヤモヤ血管にあると考え、造影MRIを用いて患部を確認したところ、9割近くの患者さんに痛みの炎症であるモヤモヤ血管が見つかりました。
この慢性前立腺炎の治療に対して、当クリニックは新しい「カテーテル治療」を開発しました。この治療法は
2024年4月25日に横浜みなとみらいで開催された第111回泌尿器科学会で成果を発表しています。
「カテーテル治療」は30分~1時間で終わる日帰り治療です。メスを使わず、鼠蹊部から極細のカテーテルを通して患部に薬剤を注入します。傷跡はバンドエイドで止血し治療は終わりです。日常生活にも影響なく体に負担をかけない治療です。重篤な副作用は報告されていませんが注射した部位に内出血を起こしたり、蕁麻疹がみられることがまれにあります。
過去6年間で348名(※当院調べ2024年4月時点)の慢性前立腺炎の患者さんがこの治療をうけ、9割近くが改善を実感されています。
前立腺炎の基礎知識
前立腺炎は、前立腺に炎症がおこる病気です。前立腺は男性の尿道と膀胱の下に位置する小さな臓器で、精液の一部を生成する役割を果たしています。この炎症は急性と慢性の2つの種類に分類されます。
急性前立腺炎は感染症によって引き起こされ、突然の痛みや不快感をもたらします。一方、慢性前立腺炎は原因不明のことが多く、長期間にわたって続く症状が特徴です。
慢性前立腺炎の治療は難しく、症状に対する対処療法として薬を服用することが一般的です。そのため、数十年と痛みに悩まされる患者さんが多くいます。
Youtube動画 慢性前立腺炎のカテーテル治療
動画再生はこちら
慢性前立腺炎に効く 日帰りカテーテル治療の症状と治療方法を視聴いただけます。
痛みの原因モヤモヤ血管とは
長引く痛みの原因となるモヤモヤ血管は打撲や捻挫などの外傷、スポーツや仕事による繰り返しの負担や、年齢とともに起こる身体の変化などが原因で生じます。
たとえば、捻挫や打撲などの外傷によって不要な血管が増加しますが、若いころは、2~3週間ほどすると自然にその不要な血管が減少する仕組みが働きます。しかし、加齢とともにこの不要な血管を減少させる機能が低下し、炎症部分に異常な血管が残ってしまうようになります。四十肩や五十肩などのように、ある年齢になると関節が痛くなる人が増えるのはこのことが原因です。
さらに、人間の身体には、「血管と神経が同時に発達する」という基本的な原則があります。言い換えれば、血管が増加している部分には神経も同様に増加し、この余分な神経から痛みの信号が脳に送られることが知られています。
この慢性的な痛みの原因となる血管と神経の増殖は、レントゲンには映りません。また湿布や塗り薬では治らないため、根本的な原因である不要にできた血管「モヤモヤ血管」を減らす治療をする必要があります。
カテーテル治療の費用について
アメリカやドイツなどの一部の国では保険が通っていますが、日本ではまだ保険収載されていないため、現在は自由診療となっています。今後は数年かけて保険収載されることが予想されています。
慢性前立腺炎のカテーテル治療:自由診療295,000円(税込価格: 324,500円)
初診をご検討で事前に医師に相談したい方は下記URLより質問・相談ができます。https://okuno-y-clinic.com/contact
痛みの治療専門 オクノクリニックについて
医療法人社祐優会オクノクリニックは慢性的な痛みに悩む患者さんのために効果的な治療法を提案する、痛みの専門クリニックです。東京、横浜、大阪、神戸、札幌、仙台、福岡に計11医院を展開。痛みに悩む多くの患者さんと日々向き合っています。
肩こり、五十肩、腰痛、ひじ痛、ひざ痛、手の痛みなど約1分から2分で終わる動注治療やカテーテルによる治療を行っています。当院では今までに20,000人以上(※動注・カテーテル治療を合わせた数
2022年当院調べ)の患者さんがカテーテル治療をうけています。
この運動器カテーテル治療は現在国内外で注目されており、当院にも海外からの多くの視察や受診依頼が来ています。
総院長紹介
オクノクリニック総院長 奥野祐次
2006年3月、慶応義塾大学医学部卒業。放射線科医として血管内治療に従事したのち、大学院にて「病的血管新生」の研究を行い、博士号を取得。その後、江戸川病院で運動器疾患に対する血管内治療を専門とし、2014年4月に運動器カテーテルセンター
センター長に就任。2017年10月に横浜にてオクノクリニックを開院(現在東京を中心に全国10院を運営)。
年間30回以上の講演に登壇。治療の認知と普及、そして指導のために、世界を中心にテレビ出演、取材対応、論文執筆などの活動を展開。
ヨーロッパの学会(CIRSE2023)にてインターベンショナル・ラジオロジーの進歩へ貢献した医師に贈られるAward of Excellence and
Innovation in IR 2023を受賞。世界中で高い評価をうけ、海外および国内の著名な学会に招待されている。
当リリースの詳細について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000052582.html
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