イラン発の平和をかんがえる絵本『きみは、ぼうけんか』2月16日(金)発売

難民になった幼い兄妹の物語 株式会社ブロンズ新社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:若月

眞知子)は、翻訳絵本『きみは、ぼうけんか』(シャフルザード・シャフルジェルディー 文/ガザル・ファトッラヒー 絵/愛甲恵子

訳)を2月16日(金)に全国の書店で発売します。

本書は、戦争、難民をテーマにイランの作家によって2019年に描かれました。2021年ブラチスラバ世界絵本原画展金牌を受賞。これまでに、オランダやフランスなど5カ国で翻訳出版されています。

戦争によって親も家も奪われた主人公の幼い兄妹は、難民キャンプを目指し過酷な旅にでます。この旅は「ぼうけん」で、僕たちは「ぼうけんか」なのだと、お兄ちゃんは想像の物語を作って妹を励まし、苦しく厳しい道のりを歩き続けます。二人の姿は、ときに困難な状況であっても、想像力や希望を信じる力、そして遊び心をもつことで乗り越えられるのだと、勇気を与えてくれます。

戦争は遠い昔の出来事でもなく、遠い異世界の出来事でもありません。いま、ここに生きているわたしたちの延長線上に起きていることを、親子で考える一冊になればと願っています。

* 書誌情報

『きみは、ぼうけんか』

シャフルザード・シャフルジェルディー 文/ガザル・ファトッラヒー 絵/愛甲恵子 訳

・発売日:2024年2月16日(金)

・定価:1,540円(税込)

・判型:260×200mm 上製

・頁数:32ページ

・販売:全国の書店などで販売

・書籍サイト:

https://www.bronze.co.jp/books/9784893097286/

* あらすじ

わたしとおにいちゃんは、戦火をのがれて「ぼうけん」の旅にでた。

「本にはね、どんな風や雨のなかでも、ぼうけんかはあるきつづけます、ってかいてあるよ」。ぼうしと1冊の本を手に、おさない兄妹は破壊された家から、「ぼうけんかのまち」をめざし旅立ちます。

おにいちゃんの言葉にささえられ、たどりついたのは……。

* 著者紹介

シャフルザード・シャフルジェルディー 文

1986年生まれ。作家。幼いころから文学に熱中し、テヘランのシャヒード・ベヘシュティー大学で児童文学とヤングアダルト文学を専攻し修士号を取得。大学卒業後、数多くの作品を執筆している。ガザル・ファトッラヒーとの共著の今作で、2021年ブラチスラバ世界絵本原画展で金牌を受賞。

ガザル・ファトッラヒー 絵

1989年生まれ。ビジュアル・アーティスト、イラストレーター。イラン・イラストレーターズ・ソサエティとイラン児童図書評議会の会員。テヘラン芸術大学でグラフィックデザインの学士号を取得。2013年に初の絵本を出版して以来、15冊以上の絵本を手がけ、国内外の数々のブックフェアで評価される。伝統的な技法とデジタル効果を組みあわせたイラストが特徴。イラン在住。

愛甲恵子 訳

翻訳家。東京外国語大学大学院修士課程修了後、10カ月のイラン留学を経て、2004年より美術家フジタユメカとともにサラーム・サラームというユニット名で、イランの絵本やイラストレーターを紹介する展覧会などを開催している。再話に『アリババと40人のとうぞく』(絵・ナルゲス・モハンマディ/ほるぷ出版)、訳書に『ボクサー』(作・ハサン・ムーサヴィー/トップスタジオHR)などがある。

▼著者より日本の読者の皆さんに向けたメッセージ動画を公開しています。ぜひご覧ください。

https://staffroom.hatenablog.com/entry/you-are-an-explorer/

* ブロンズ新社の「平和をかんがえる絵本」シリーズ

ブロンズ新社では、これまで平和、戦争を考える絵本をシリーズとして刊行してきました。日本だけでなく、ウクライナやベルギー、台湾で出版された絵本の翻訳版も刊行しています。国や地域が違っても、平和を願う想いは同じです。今作の『きみは、ぼうけんか』は、「平和をかんがえる絵本」シリーズの第6作目となります。

『戦争が町にやってくる』

ロマナ・ロマニーシン、アンドリー・レシヴ 作/金原瑞人 訳

美しい町・ロンドにある日突然やってきた戦争。町を愛する3人は、ロンドを暗闇から救い出そうとします。

ウクライナの作家が子どもたちに向けて描いた平和と戦争の絵本。

『へいわとせんそう』

たにかわしゅんたろう ぶん/Noritake え

「へいわのボク」と「せんそうのボク」では、なにが変わるのだろう。

同じ人やもの、場所を見開きごとに比べると違いが見えてきます。

『へいわってすてきだね』

安里有生 詩/長谷川義史 画

沖縄の小学1年生の平和の詩から生まれた絵本。

純粋で力強い言葉は、当たり前の日常、平和の尊さに気づかせてくれます。

『おなじ月をみて』

ジミー・リャオ 作/天野健太郎 訳

台湾から届いた平和への祈り。

戦争と平和、悲しみと喜び、すべては同じ空のしたでおきていることを、強くそして穏やかに心に訴えます。

『かあさんは どこ?』

クロード・K・デュボワ 作/落合恵子 訳

ベルギーの作家が反戦の意味をこめて描いた物語。

壮絶な現実の中に、希望を見出すメッセージが込められています。

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