詩情ゆたかな物語とモネの評伝。大人も子どもも楽しめる、一番やさしくて美しいモネ入門の1冊『モネと睡蓮 ジヴェルニーの庭の小さなスパイ』

世界文化社は、書籍『モネと睡蓮 ジヴェルニーの庭の小さなスパイ』を10月10日(木)に発売いたします。

本書はモネの睡蓮の大作で知られるパリ・オランジュリー美術館発。青少年向けに物語仕立てにしたPodcast(音声解説)からスピンアウト。1年をかけて作画され、印象派誕生150周年の2024年春に刊行された美装の大型絵本です。

物語はモネの晩年の日々を小さなスパイが追いかけます。白内障で視力を失いかけた巨匠モネが、たどり着いた美の世界とは?

巻末にはモネの画業を追う解説章も。大人の絵本としてもプレゼントに最適な1冊です。

* パリ・オランジュリー美術館監修のモネと睡蓮の物語

楕円の二室からなるモネの睡蓮の間はあまりにも有名。そんなオランジュリー美術館のPodcastストーリーが絵本になりました。頑固で食いしん坊な老画家モネの日常を追いかけている、この物語の語り手はいったい誰なんでしょう!

* 1年がかりで描かれたイラストレーション

新進気鋭のアレクサンドル・ユアールによる絵の魅力も本書の特徴のひとつ。

日本のアニメの世界とモネの幽玄たる美術が融合したような世界観。モネが愛した庭の花々はもちろん、そこに集う鳥や昆虫、池に住む鯉やカエルなど、ジヴェルニーの庭の息遣いさえ感じられます。

またジヴェルニーのモネ家の寝室やキッチン、リビングなども愛らしいイラストで忠実に再現されています。

* 解説章で学ぶ モネの画業と後世の評価

本書は巻末に平易な解説章があり、モネがジヴェルニーに引っ越してからの人生と画業を学び、モネが愛した園芸についても知ることができます。ジヴェルニーの庭こそがモネの傑作のひとつだったのです。

モネ没後、国家に寄贈したオランジュリー美術館の睡蓮の間は時代遅れと見向きもされなかったのが、アメリカ人画家の抽象表現主義者たちによって新たな価値観を与えられるのです。モネは現代絵画の先駆者と見なされます。

★本書の世界観が動画で楽しめます。ぜひご覧ください

https://www.instagram.com/p/DAsel_Zy1L7/

La Petite espionne des Nympheas

Alexandra Huard (C) Editions du Seuil, 2024

* 著者プロフィール

ベアトリス・フォンタネル●文

1957年、モロッコ・カサブランカに生まれる。作家、詩人、図像作家としての著作物は小説、ドキュメンタリー、詩集など、これまで約120冊にのぼる。美術・歴史への造詣が深く、オルセー美術館とクリエイション

コレクティヴによる共同制作のポッドキャスト シリーズ「Les promenades Imaginaires(想像の回廊)」の作者でもある。

アレクサンドラ・ユアール●絵

1988年、フランス・アヌシー生まれ。リヨンのエミール・コール学校を卒業。2010

年、イタリア・ボローニャ国際絵本原画展で入賞。パリ・オペラ座バレエの絵本シリーズはじめ児童出版や書籍装丁など多彩な創作にかかわり、その才能を開花させている。

松井文恵●訳

アートライター。Sotheby’s Educational Studies, London

で西洋美術史を学ぶ。ヴェルサイユをはじめ、オルセー、ウフィッツィ、ドレスデン、クレムリン、ヴェネツィア、ベルリンなどの美術館を日本に紹介するため海外に多数取材。図録編集や執筆また、オルセー美術館の日本語版解説パネル作成プロジェクトやバチカン図書館TV番組の企画などにも携わる。

* 刊行概要 『モネと睡蓮 ジヴェルニーの庭の小さなスパイ』

■発売日:2024年10月10日 (木)

■定価:3,190円 (税込)

■仕様:B4変型判/64ページ

■発行:株式会社世界文化社

https://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/24219.html

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4418242198/sekaibunkacom-22

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