ツバメのサミーと人間のヒロシ、Over the Wallチームの壁画をめぐる心の翼の物語。『Over the Wall 心の翼で世界を見よう』7月16日発売。
Wallチームの壁画をめぐる心の翼の物語。『Over the Wall 心の翼で世界を見よう』7月16日発売。
東京書籍株式会社は、2024年7月16日に書籍『Over the Wall 心の翼で世界を見よう』(清田 洋一/原作・文 ミヤザキケンスケ/画
青谷優子/英文朗読 税込価格1,650円)を発売いたしました。
* 解説
世界中を飛びまわるツバメのサミー。
彼には石巻に人間のヒロシという友達がいます。
石巻にはOver the Wallチームが作成した壁画のひとつがあり、その絵の中にいるクジラのウィニーから、サミーは世界中の壁画の中の友だちを紹介されます。
サミーは世界中を旅し、エクアドルではハチドリのタイニーと出会い、貧しさ故に罪を犯した悲しい囚人のエピソードを聞きます。
絵の中にある花の蜜を吸うことはできないけれど、その花々は、人々の心のなかに花を咲かせることができると伝えられます。
東ティモールでは、ワニのフェリックスと出会い、太陽の大切さ、太陽が人々に生命を与えていることを教わります。
命を守る象徴として、病院の壁に太陽が描かれていることを知りました。
次にサミーはウクライナへ飛びます。
そこにはカモメのキラがいて、ウクライナに伝わる昔話、旅人が落とした手袋の中でさまざまな動物たちが温まり、そのぬくもりが平和を作り出すという話を聞きます。
サミーは石巻に戻りウィニーと話します。
ウィニーから、石巻でもかつて大きな津波があったことを知らされ、自然も時に牙をむくことを知ります。
ヒロシはサミーから世界中の壁画の話を聞き、スケッチブックに花やハチドリやワニを描きます。
そこへ、ほかのツバメがやってきて、ウクライナで戦争が起こっていることを伝えます。
ウクライナの壁画は破損し、手袋の中の動物たちはいなくなったように見えます。
動物たちは途方に暮れ、ハチドリのタイニーはせめてものできることとして、ひとしずくの水を口に含み、戦火を消そうとします。
翼を持たないヒロシは自分には何もできない、と途方に暮れます。
しかしツバメのサミーがヒロシに投げかけた言葉とは――。
・QRコードから読み聞かせ音声を再生できます。(無料ストリーミング、ダウンロード可、日本語概訳つき)
* 著者情報
原作者・文
清田 洋一(きよた よういち)
明星大学教育学部教授。上智大学外国語学部英語学科卒業、東京大学総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程満期退学。
東京都都立高等学校教諭を経て現職。専門は、英語教育、英語教師教育、ミュージアム・ラーニング、アートと連携した英語教育。
画
ミヤザキケンスケ(みやざき けんすけ)
1978年佐賀市生まれ。筑波大学修士課程芸術研究科を修了後渡英、Super Happyをテーマに制作。世界中で壁画を残す活動 “Over the
Wall”を主宰し、ケニアのスラム街(2015)、東ティモールの国立病院(2016)、ウクライナでのUNHCRとの共同制作(2017)、エクアドルの女性刑務所(2018)等の活動を行う。
英文朗読
青谷 優子(あおたに ゆうこ)
朗読家、元NHK国際放送アナウンサー。幼少期をロンドンで過ごし、上智大学卒業後、NHKに入局。NHK
WORLDのメインアンカーを20年務める。並行して、英語で日本文学を紹介するラジオ朗読番組の演出・制作・出演を担当。2015年2月に独立し、英語での朗読リサイタルや、英語コミュニケーション講師として朗読メソッドを用いた独自のセミナー・ワークショップを開催。2022年早稲田大学大学院人間科学研究科にて修士号を取得。
<概要>
『Over the Wall 心の翼で世界を見よう』
■清田 洋一/原作・文 ミヤザキケンスケ/画 青谷優子/英文朗読
■定価1,650円(本体1,500円+税10%)
■A4変型・44頁
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