世界中の文化遺産ファンの注目を集めるトルコの知られざるユネスコ世界遺産暫定リスト 昨年約16万人が訪れた魅力を秘めた地域も
世界中の文化遺産ファンの注目を集めるトルコの知られざるユネスコ世界遺産暫定リスト 昨年約16万人が訪れた魅力を秘めた地域も トルコ南西部ブルドゥル キビラの古代都市
トルコ南西部ブルドゥル キビラの古代都市
トルコは、世界で最も重要な地理的な場所の一つとして知られており、文明の歴史が記され、形作られてきました。まるで国全体が古代の宝物の屋外博物館のようで、ユネスコの世界遺産リストには21件、暫定リストには79件が登録されており、毎年何十万人もの文化遺産ファンが訪れています。
中でもトルコ南西部に位置するブルドゥルには、ブルドゥル博物館、サガラソス古代都市、キビラ古代都市、クレムナ古代都市、自然史博物館などを有し、2023年の1-11月で合計157,490人の観光客を受け入れました。このうち、ブルドゥルの中心部に位置するブルドゥル博物館は、前年比21.64%増となる合計25,663人の来館者を迎え、記録的な数字を達成しました。同博物館では、ハジュラル、クルチャイ、ホユチェク古墳群、ブーボン、キビラ、サガラッソスの発掘で見つかった6万点以上の文化財が展示されており、トルコ国内でも有数の博物館の一つとしても知られ、2008年には「訪れる価値のある博物館」賞を受賞しています。
イスタンブルの歴史地区やカッパドキアとギョレメ国立公園などすでに有名な世界遺産だけではなく、ブルドゥルのようなまだ知られざるユネスコ世界遺産暫定リストに登録されている場所をご紹介します。
古代の泉から水が流れるキビラ
古代文明の地形が残るトルコ南西部ブルドゥルに位置するキビラは、この地域で最も重要な古代都市で最盛期はローマ時代にまで遡ります。2016年以降、ユネスコ世界遺産暫定リストに登録されたキビラの建造物は、視界を遮らないよう左右対称に計画されています。さらに、全面的な修復を経て、2,000年前の美しい記念碑のような噴水が再び飲料水を湛えています。その他、剣闘士の戦いが行われた約1万人収容のスタジアムや、ユニークなメデューサのモザイク画があるオデオン座など、注目に値する多くの建造物があります。同じくブルドゥルに位置する古代都市サガラソスも見逃せないスポットで、5,000年の歴史に浸れることはもちろん、アントニンの噴水や白い砂浜が広がるサルダ湖は一見の価値があります。
エーゲ海地方内陸部の宝: アイザノイ
アイザノイは、エーゲ海地方内陸部のキュタヒヤにある注目すべき古代遺跡です。古代フリギアに住んでいたアイザニティスの主要な集落の中心地であったアイザノイは、ローマ時代には、穀物栽培やワイン、羊毛の生産により、財政的に豊かで有力な都市となりました。アイザノイには、世界初の交易所であるマセルムや、アナトリアで最も保存状態の良いゼウス神殿があります。アイザノイが位置するキュタヒヤは、フリギア渓谷の一部であり、母なる女神キュベレに捧げられた数多くの野外神殿や祭壇、岩に彫られた墓も見どころとなっています。
カウノスと岩窟墳墓群
エーゲ海地方のムーラ県に位置する古代文明の重要な港湾都市カウノスは、岩窟墳墓(がんくつふんぼ)を擁するトルコで最もエキサイティングな遺跡のひとつです。紀元前4世紀に作られ、ローマ時代に使用されました。泥風呂を楽しめるスルタニエ温泉があることで観光客にも人気のあるダルヤンから船で10分程の距離です。この周辺では、カレッタカレッタ(ウミガメ)を観察できる、イズトゥズ・ビーチ行きツアー・ボートもあります。
格子状に計画された都市プリエネ
紀元前2000年に建設された古代都市プリエネは、エーゲ海地方アイドゥン県ギュリュバフチェ市の近くに位置しています。この都市は、ミレティア人の建築家ヒッポダマスによって編み出された格子状のレイアウトによって建設され、古代都市計画の最も優れた例のひとつと考えられています。ヘレニズム時代にはセレウコス王国やペルガモン王国が支配していましたが、ペルガモン王アッタロス2世の死後、ローマに併合されました。東ローマ時代には司教区として機能し、時代末期には完全にその機能を失いました。プリエネの近くでは、年間を通じて温暖で泳ぐことができるクシャダスでのクルーズもおすすめです。
トルコについて
地中海沿岸に位置し有名なボスポラス海峡が隔てるアジアとヨーロッパを結ぶトルコは、何世紀にもわたり文化的な交流と多様性の拠点と考えられてきました。多様な文明が反映された歴史、遺跡、自然や美食を有し、多目的なデスティネーションです。伝統とモダンが融合した芸術やファッションをはじめ、ダイナミックなショッピングやエンターテインメントライフによって世界中から訪れる人々を魅了し続けています。2023年には全世界から5,670万人の観光客を迎えました。2023年にトルコ共和国として建国100周年を迎えたのに続き、2024年は日本との外交関係樹立100周年を迎えます。
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トルコ観光広報・開発庁(TGA)について
トルコ観光広報・開発庁(TGA)は、国内外の観光市場においてのトルコのブランディングを確立させ、観光やビジネスにとって魅力的な渡航地としての認知を高めるため、文化観光省が定めた観光戦略や政策に基づき、あらゆるプロモーション、マーケティング、コミュニケーション活動を行っています。世界各地の現在の観光機会を促進・販売するとともに、観光の潜在的分野を発見・改善・確立していきます。
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