神奈川県の若手が”日本一の福祉ヒーロー”に決定、県初の快挙!受賞者は1府5県の7人
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全国社会福祉法人経営者協議会 プレスリリース:2025年02月19日 報道関係者各位 福祉の現場で活躍する若手を表彰する「社会福祉ヒーローズ」
神奈川県横浜市の西条大地さん(36歳) 日本一の栄誉
「職員に寄り添う姿が働きやすい職場づくりのヒントになる」と評価、神奈川県初の快挙受賞者は1府5県(千葉、神奈川、京都(2)、愛媛、長崎、大分)の7人
全国社会福祉法人経営者協議会(東京都千代田区)は、福祉の現場で活躍する若手を表彰する、2024年度の「社会福祉ヒーローズ」賞のグランプリ「ベストヒーロー賞」を、神奈川県横浜市の「社会福祉法人若竹大寿会」に勤務する、キャリアアドバイザーの西条大地(さいじょうだいち)さん(36歳)に授与しました。神奈川県のグランプリ受賞は今回が初めてです。
当協議会は、2025年2月19日(水)に、“日本一の福祉ヒーロー”を決める全国大会「社会福祉ヒーローズ2024」を、東京の会場で開催し、1府5県(千葉、神奈川、京都(2)、愛媛、長崎、大分)の受賞者(ファイナリスト)7人によるプレゼンを経て、グランプリである最優秀賞「ベストヒーロー賞」を決定しました。
「創意工夫を凝らした新たな福祉」に挑戦する若手日本一となった西条さん
みやぞんさんと日本一に輝いた西条さん
「社会福祉ヒーローズ」は2018年に創設した賞で、今回で7回目を迎えます。賞の対象は、介護や保育、障害者支援などに従事する20~30代(応募時の年齢)の若手職員です。「社会福祉の甲子園」として、「福祉の世界を変える意欲と実績のある若手」を基準に表彰しており、今年度を含む受賞者数は45人です。選考は、大学教授や福祉関連の起業家ら有識者6人が担っています。
西条さんは、勤務する法人内に今までなかった「キャリアアドバイザー」というポジションを築き、職場のスタッフ(仲間)に寄り添い、仲間の魅力を引き出し、仲間が誇りを持って介護の仕事を語れるようにして、その背中を押しています。
福祉業界の働き方改革が他業種より進む中にあっても、さらなる働きやすい職場づくりはこれからも業界の焦点にあり、そうした課題を解決するヒントになる活動であることが、評価されました。
西条さんは受賞スピーチで「ありがとうございます。まさか選ばれるとは思ってもみなかったので、何も頭に浮かびません。(私に)話をしてくれたみんなの顔を思い浮かべると、早くまた話を聞きに行きたいなと思います」と話しました。仲間に感謝しながら、仲間に耳を傾けることが自然体になっている、そんな姿が見てとれました。
当日はゲストとして、自身も知的障害者施設で約8年間の就業経験がある、お笑いタレントの「みやぞん」さんが参加しました。みやぞんさんは、西条さんら「社会福祉ヒーローズ」賞受賞者7人の取り組みについて「本当にみんなヒーローだと思ったし、素敵だなと思いました。(プレゼンを聞いて)やはり愛ですね。人間は自由で。愛とは自由。愛が大切。愛と明るさ、優しさと明るさが必要だなと思っております。どんな時でも、明るく、楽しく、やるぞーやるぞーやるぞー!」とテンション高く話し、受賞者のプレゼンに、強い愛を感じた様子でした。
授賞式の様子は、当協議会の公式YouTubeチャンネル(https://youtube.com/live/9-ZNOa9oxCI)でご覧いただけます。
西条さんの取り組みは以下に記載しています。【神奈川県】(福)若竹大寿会 西条大地(さいじょうだいち)
利用者だけじゃない!<職員>に「寄り添うこと」も福祉の仕事の醍醐味
神奈川県横浜市の社会福祉法人若竹大寿会の法人本部に勤務する西条大地(さいじょうだいち)は、法人内に今までなかった「キャリアアドバイザー」というポジションを築き、職場のスタッフ(仲間)に寄り添い、仲間の魅力を引き出し、仲間が誇りを持って介護の仕事を語れるようにして、その背中を押しています。
キャリアアドバイザーの役職をつくるきっかけになったのが、後輩からの相談でした。後輩は「もっと人のためになる仕事がしたい、もっと人に笑顔になってもらえる仕事がしたい」と悩んでいました。それを聞いた西条は違和感を覚えます。彼はいつも、人を笑顔にする仕事をしていたからです。西条は彼に寄り添い、仕事内容を振り返りながら、本人がやっている仕事がどれほど人を笑顔にしているのか、彼自身に気づきを与えながら、本人の口からその事実を引き出しました。話し終えると後輩は、ポツリと呟きました。「笑顔にできているんですね」。
西条は気づきます。「利用者に寄り添うこと」で感じていた介護のやりがいや達成感は、「仲間に寄り添うこと」でも生まれるのだと。これを機に、キャリアコンサルタントの資格を半年かけ取得し、上司に掛け合い、法人内に新たなポジションを作ったのです。
西条が、「寄り添うこと」を大事にするのは、ある認知症の方との一件からです。その人は夜、頻繁に起き上がり、ベッドに座るのです。排泄かな?と思い、「トイレへ行きますか」と案内する西条に、「ありがとう」とお礼を言いつつも、そうでないためか、ベッドに横たわるのです。そしてまた起き出して、ベッドに座るのです。西条は、横に座って話を聞くことにしました。すると、トイレットペーパーを差し出して、「うどん食べる?」と言うのです。
最初は理解できず戸惑うも、会話を繋ぎ合わせると、自分のためにうどんを作ってくれたのだということに気づきます。西条は感謝の気持ちを伝え、その“うどん”をいただきました。そうすると、満面の笑顔見せて、安心されたといいます。気持ちが満たされた顔を見て、「相手の気持ちに寄り添えた時に、本当の“ありがとう”をもらえるんだ」ということを学んだと言います。
西条の受賞で、神奈川県の「社会福祉ヒーローズ」賞の受賞者は3人となります。グランプリを獲ったのは西条が初めてです。< 福祉を取り巻く環境について >
日本が慢性的な人手不足に陥る中、福祉業界も深刻です。厚生労働省によると(2024.7発表)※1、例えば介護の現場では、高齢者人口のピークとされる2040年度には272万人の人手が必要になるとしています。現在の職員数は215万人(22年度)で、57万人も足りない計算になります。
一方で、高卒採用支援の(株)ジンジブが現役高校生1,690人を対象にした調査(2024.9発表)※2によると、<働きたい「業界」全ランキング>で「医療・福祉業界」が全体の5位、<なりたい「職業」全ランキング>で介護士が8位、保育士が9位と上位を獲得するなど、福祉業界に魅力を感じる若者が多くいることが伺えます。
全国経営協は、明るい業界を築くべく、「社会福祉法人における離職率10%以下」を2025年度までの目標に掲げ、取り組みを進めてきました。2024年度には、会員(全国約8,000の社会福祉法人)の離職率が「10.7%」となり、目標達成を目前にしています。
全国で活躍する若手挑戦者の“ヒーロー”を通じて、全国の約461万人の福祉現場※3で働く職員と、さらに未来の福祉を担う学生に魅力あふれる福祉の仕事の実践を知ってもらい、新たな福祉に挑戦する仲間を増やすことができればと願っています。
※1:厚生労働省「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」※2:(株)ジンジブ「現役高校生が選ぶ、「なりたい職業ランキング」2024 発表」
※3:総務省統計局「労働力調査結果」(2024年11月分結果)における「社会保険・社会福祉・介護事業」の就業者数を参照 当リリースの詳細について
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000117711.html
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