AIメディカルサービス、タイ・Mahidol大学と共同研究契約を締結
内視鏡の画像診断支援AI(人工知能)を開発する株式会社AIメディカルサービス(本社:東京都豊島区、代表取締役 CEO:多田
智裕、以下「AIM」)とMahidol University(所在地:タイ、999 Phuttamonthon 4 Road, Salaya, Nakhon
Pathom 73170
Thailand、以下「Mahidol」)は、このたび2024年3月1日に共同研究契約を締結し、2024年4月1日から内視鏡AIに関する共同研究を開始します。
消化器内視鏡AI分野における日本企業との共同研究契約の締結はAIMが初の事例となります(注1)。
■共同研究の内容と目的
AIMはMahidol大学とタイにおける内視鏡AIの実用性を検証するための共同研究を開始します。
AIMは2023年12月に日本において内視鏡検査中に肉眼的特徴から生検等追加検査を検討すべき病変候補を検出し、医師の診断補助を行うAI搭載の内視鏡画像診断支援システムの製造販売承認を取得し2024年3月から販売を開始しています。また、2024年2月にはシンガポールにおいて胃病変の腫瘍性・非腫瘍性を判定する内視鏡画像診断支援システムの医療機器登録を完了しました。
AIMは、日本のみならず世界の臨床現場に当社製品を展開することを目指しており、日本の症例データを用いて開発したAIモデルがタイにおいて有効に活用できるか本研究を通じて検証します。
なお、このたび共同研究を実施するMahidolは1888年に設立されたタイで最も権威ある大学のひとつで、医学分野をはじめとして、科学、獣医学、工学、人文学など幅広い分野で教育研究を行うタイの最高峰の総合国立大学です。
AIMは、Mahidolとの共同研究を通じてタイの臨床現場における内視鏡AI活用の可能性を探ります。
■代表取締役CEO多田智裕のコメント
タイを代表する大学のひとつであるMahidol Universityとの胃がん内視鏡AIの共同研究を開始できることを大変嬉しく思っております。
アジア圏において、胃がんの罹患者数・死亡者数の多さと早期の段階でのがん発見は対策するべき深刻な課題であり、タイの臨床現場においても内視鏡による胃がんの早期発見と早期治療が求められています。AIメディカルサービスは、日本が世界をリードする内視鏡医療の知見や実績の結晶である内視鏡AIを一日も早くタイの臨床現場に届けるために本共同研究に取り組んで参ります。
■Jirawat Swangsri医師のコメント
経歴:
Assistant Prof. Jirawat Swangsri MD.Ph.D.
Division of Minimally Invasive Surgery
Department of Surgery
Siriraj Hospital Mahidol University
コメント原文:
“We are excited to begin collaborating with AIM, the world leader in research
and development of endoscopic AI.
As you know esophageal cancer and gastric cancer cases are on the rise. The
early detection and early treatment to the upper GI malignant would gain better
survival and quality of life. In our country, the diagnostic of these GI cancer
at an early stage is difficult for both training and clinical practice. We hope
that AIM’s technology will be impact on clinical challenges and improve Thailand
health care standard in near future.”
コメント訳文:
「私たちは内視鏡AI領域の研究開発における世界トップランナーであるAIMとのコラボレーションがスタートすることにとても興奮しています。
ご存じの通り、食道がんや胃がんは年々増加傾向であり、腫瘍性病変を早期に発見し治療することが、生存率とQOLの向上につながります。しかしながら、タイにおいてはこのような病変を早期に診断することはトレーニングにおいても臨床現場においても難しいのが現状です。私たちはAIMの技術が近い将来、タイの臨床上の課題解決をサポートし、タイの医療水準の向上につながることを期待しています。」
■AIメディカルサービスについて
AIMは「世界の患者を救う~内視鏡AIでがん見逃しゼロへ~」をミッションに掲げる、医療AIスタートアップ企業です。内視鏡医療は日本が最先端であり、質・量ともに世界最高水準のデータが蓄積されております。なかでも、AIMは100施設以上の医療施設と共同研究・製品開発を進めています。当社は内視鏡AIを医療現場にいち早くお届けすることで、がんの見逃しを減らし、世界の患者を救うことを目指しています。
■代表取締役CEO 多田智裕について
多田 智裕(ただ ともひろ)医師 医学博士
【所属・役職】
株式会社AIメディカルサービス 代表取締役CEO
医療法人ただともひろ胃腸科肛門科 理事長
【概略】
1996年東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部附属病院外科研修医として勤務。2005年に東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。2006年よりただともひろ胃腸科肛門科を開業。2012年より東京大学医学部腫瘍外科学講座客員講師。2017年株式会社AIメディカルサービスを設立、代表取締役CEOに就任し、現在に至る。
■海外展開に向けたこれまでの取り組み
当社の海外展開に向けたこれまでの取り組みについてはこちら(
https://www.ai-ms.com/news/global)からご確認いただけます。
会社概要――――――――――――――――――――――――――――――
会社名 :株式会社AIメディカルサービス
所在地 :〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目 18-1 Hareza Tower 11F
代表者 :多田智裕
設立 :2017年9月1日
事業 :内視鏡の画像診断支援AI(人工知能)の開発
(注1)2024年4月時点。自社調べ。
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