日本アルコン、生感覚レンズ(注)の2週間タイプ「トータル14(R)乱視用」を6月6日(木)に全国発売

・昨年発売した「トータル14(R)(フォーティーン)」に乱視用が新登場。

・レンズコアとレンズ表面の含水率に差をつけた「ウォーターグラディエントテクノロジー」に加えて、「MPCポリマー」でレンズ表面を覆うことにより角膜表面を模倣した*1「バイオミメティクス技術」を採用。

・アルコン独自のレンズデザイン「プレシジョンバランス8|4TM」により安定した見え方と快適なつけ心地を両立。(注)* 2 日本アルコン株式会社 (本社:

東京都港区、代表取締役社長:ステファン・アイゲンマン、以下「日本アルコン」) は、2週間交換タイプのコンタクトレンズ「トータル 14(R)(トータル

フォーティーン(R))乱視用」を2024年 6 月

6日(木)に発売します。本製品は、コストパフォーマンスを重視し、乱視矯正を必要とする2週間交換タイプのコンタクトレンズユーザーにワンランク上の快適な装用感と安定した見え方を提供します。(注)*2,

3 今回の発売により、「トータル14(R)」は近視に加え、乱視にも対応できるようになります。

レンズコアとレンズ表面の含水率に差をつけた“水のグラデーション構造”*4

「トータル14(R)乱視用」は、1日使い捨てタイプの「デイリーズトータルワン(R)」と同様にレンズコアとレンズ表面の含水率を変化させた“水のグラデーション構造”*4「ウォーターグラディエントテクノロジー」を採用しています。目やまぶたに触れるレンズ最表面の含水率が、ほぼ100%なのでうるおいたっぷりでやわらかく*5、ワンランク上の快適な装用感(注)を実現します。

アルコン独自の角膜模倣技術*1「セリジェントTMテクノロジー」を採用

2週間交換タイプのコンタクトレンズは、角膜感染症や合併症を引き起こすリスクを最小限に抑えるため、毎日のレンズケアが不可欠です。「トータル14(R)」は、他の2週間交換タイプと同様適切なレンズケアが必要ですが、レンズに採用されている「セリジェントTMテクノロジー」は、生体模倣型高分子「MPCポリマー」が水濡れ性の高いレンズ表面を形成し、脂質の付着を軽減すると同時に、角膜感染症のリスクにもなる緑膿菌などの細菌の付着も抑えます*2。

「MPCポリマー」は、大阪大学大学院特任教授

石原一彦先生により開発された、細胞膜を構成する「リン脂質極性基」をもつ化合物で、高い生体親和性があることから、人工股関節やカテーテルなど体内に取り込む様々な医療機器に採用されています。この角膜模倣技術により、2週間交換タイプのコンタクトレンズユーザーの目の健康と快適なコンタクトレンズライフをサポートします。

安定した、クリアな見え方

「トータル14(R)乱視用」は、アルコン独自のデザインによって、安定した見え方と快適なつけ心地を追及しました(注)*6, 7 。

乱視用コンタクトレンズは、瞬きのたびにレンズが回転してしまうと、見え方がぼやけてしまいます。8時と4時の方向に厚みを持たせることで軸が安定しやすく、軸が安定するまで1分未満、95%が回転偏位10度未満、98%がまばたきの際のレンズ回転揺れが5度以下という結果がでています*7。

2週間交換タイプの乱視用コンタクトレンズユーザーのニーズ「快適性」および「クリアな視界」を満たす

乱視用ソフトコンタクトレンズユーザーは「1日中続く快適性」や「クリアな視界」「乾きにくさ」を重視しているものの、実際の装用満足度はそれぞれ19%、25%、13%にとどまっており*8、満足度が低いことが示されています。

一方で、「トータル14(R)乱視用」は、臨床試験による10段階評価(10が最高評価)で装用感が9.1と高い評価を受けました*9。また試験装用された方すべてにおいて最高矯正視力*10が得られたことが示されています*9。目の健康を維持するためには、角膜への十分な酸素供給が必要です。「トータル14(R)」はレンズにシリコーンハイドロゲル素材を使用し、目にたっぷりの酸素を通します*11。また、UVB波を99%

UVA波を90%カットするClass 1のUVカット機能*12も搭載しています。

日本アルコン

代表取締役社長ステファン・アイゲンマンは次のように述べています。「眼科患者の47%が一定の乱視を有していますが*13、日本では乱視用コンタクトレンズ処方は20%*14にとどまっています。特に近年のデジタルライフスタイルにおける眼のさまざまな不快症状(デジタル眼精疲労)の主な原因の1つとして弱度乱視の未矯正を含む不適切な屈折矯正があります*15。

乱視用コンタクトレンズを装用することで見え方の改善*16

やデジタル視機能の向上*17、目の疲れの軽減*16がデータで示されているのにも関わらず、乱視用コンタクトレンズ使用率が低いという要因のひとつとして考えられているのが装用感に関する満足度の低さです。海外で高い評価を受けている『トータル14(R)乱視用』をご提供することで、日本のユーザーの方々の装用感に対するニーズにお応えし、快適な生活をサポートできることを嬉しく思います。」

「トータル14(R) 乱視用」の取り扱い施設は、アルコンの製品ウェブサイト(

https://alcon-contact.jp/products/total14/astigmatic/)にてご確認ください。

(注)装用感には個人差があります。

レンズ基本データ

販売名/承認番号

トータル14(R) / 30300BZX00344000 /再使用可能な視力補正用色付コンタクトレンズ

素材(USAN)

lehfilcon A (シリコーンハイドロゲル素材)

酸素透過率(Dk/t)*1

123 x 10-9*2

含水率

※レンズ中心部

55% (レンズ最表面約100%)

中心厚(mm)*1

0.10

ベースカーブ(mm)

8.6

ガイドマーク

6時方向

レンズカラー

ライトグリーン

レンズコアモジュラス

0.6MPa

(表面 0.046MPa)

直径(mm)

14.5

製作度数範囲*3

球面度数:±0.00D~-6.00D(0.25D ステップ)

-6.50D~-8.00D(0.50D ステップ)

円柱度数:-0.75D/-1.25D/-1.75D/-2.25D

円柱軸度:180°/90°/160°/20°

UVカット*4, 5

Class 1 UVカット (90%UVA/99%UVB)

包装

レギュラーパック:1箱6枚入り

価格

オープン価格

*1 S -3.00D C-1.25D Ax 180°の場合

*2 単位:(cm/sec)・(mLO2/mL x mmHg)

*3 円柱度数-2.25Dは180°/90°のみ

*4 ISO(国際標準化機構)分類

*5 2018年

アルコン調べ。球面レンズにおける測定値。UVカット機能を備えたコンタクトレンズは、目や周囲の領域を完全には覆っていないため、UV遮断ゴーグルやサングラスなどの、UV遮断眼鏡の代わりにはなりません。

参考文献

*1 Alcon Data on File: V-RIM-0032716

*2 Ishihara K, et al. Antifouling silicone hydrogel contact lenses with a

bioinspired 2‑methacryloyloxyethyl phosphorylcholine polymer surface. ACS Omega.

2021;6:7058-7067.

*3 Shi X, Cantu-Crouch D, Sharma V, et al. Surface characterization of a

silicone hydrogel contact lens having bioinspired 2-methacryloyloxyethyl

phosphorylcholine polymer layer in hydrated state. Colloids Surf B:

Biointerfaces. March 2021;199:111539.

*4 Alcon Data on File: A02491-REP-197506 v2.3

*5 Alcon Data on File:V-RIM-0032036

*6 Alcon Data on File: REF-15340

*7 Based on clinical studies; n=138 eyes Alcon Data on File: REF-15339

*8 アルコン社内データ(2023年) n=2304人

*9 Montaquila S, Gustafson B, Whaley S, Subramanian V.Clinical Performance

Evaluation of Lehfilcon A Monthly Replacement, Silicone Hydrogel Toric Contact

Lenses. AAOpt Poster 2021.米国における多施設臨床試験。装用感は、装着1時間以内の初期装用感を

10ポイントスケール(1=poorから10=excellent)で評価した。

被験者は、-0.75D~-1.75ssDの直乱視(180°±20°)

もしくは倒乱視(90°±20°)がある既SCL装用者69人(平均年齢 37.5歳)。

*10 100% of eyes were able to archieve best corrected visual aquity of 20/25 or

better with study lens (with over reflection if applicable)

*11 Alcon Data on File: A00703-REP-199488

*12 Alcon Data on File: A0291-REP-181393 v2.2

ISO 18369_2:2017 Ophthalmic optics Contact lenses Part 2: Tolerance ANSI

Z80.20-2016 ophthalmic contact lens UV transmittance.

*13 Young G, Sulley A, Hunt C. -Prevalence of Astigmatism in Relation to Soft

Contact Lens Fitting, Eye Contact Lens. 2011;37:20-25.

*14 Morgan PB, Woods CA, Tranoudis IG, et al. International Contact Lens

Prescribing in 2021. Contact Lens Spectrum (1) 2021

*15 Wolffsohn J et al TFOS Lifestyle: Impact of the digital environment on the

ocular surface The Ocular Surface 28 (2023) 213-352.

*16 Chaudhry M, Sah SP, Sharma IP, Mondal S. Does Offering Only the Spherical

Contact Lens Trial Low Astigmats mislead the Practitioners? Int J Opthalmol 14

(8) 2021. 1281-1284.

*17 Chao C, Skidmore K, Tomiyama ES, Wolfsohn JS, et al. Soft Toric Contact Lens

Wear Improve Digital Performance and Vision-A Randomized Clinical Trial.

Ophthalmic Physiol Opt. 2022000: 1-10.

About Alcon

アルコンでは、全世界の国の人々の視力向上をサポートしています。75年以上の歴史を持つアイケアのグローバルリーダーとして、人々の視力を向上させ、生活を改善するための幅広い製品ポートフォリオを提供しています。白内障、緑内障、網膜疾患、屈折異常などの症状を抱える140カ国以上の人々の生活に、当社の外科手術とビジョンケア製品が関わっています。25,000人以上の従業員が、革新的な製品、アイケア専門家とのパートナーシップ、質の高いアイケアへのアクセスを促進するプログラムを通じて、生活の質を高めています。

アルコンの日本法人である日本アルコンは、1973年の設立以来50年以上にわたり、日本の医療従事者の皆様や患者様にアイケア製品を提供してきました。

詳細は

https://www.alcon.co.jp/をご覧ください。

コンタクトレンズは高度管理医療機器ですので、以下の項目を必ず守った上で装用してください。

・眼科医の検査・処方を受けてお求めください。また、必ず定期的に検査をお受けください

・製品の添付文書を必ずお読みください

・装用時間は正しく守ってください(装用時間には個人差があります。眼科医の指示に必ず従ってください)

・取り扱い方法を守り、正しくご使用ください

・少しでも異常を感じたら、直ちに眼科医の検査を受けてください

・使用期間を必ずお守りください

・破損等の不具合のあるレンズは絶対に使用しないでください