日焼けした過去を後悔する女性35歳以上で約7割
男女約2,000名、春先でも6割超が日焼け止めを使用。日焼け止めの使用頻度、過去の日焼けへの後悔と比例。 株式会社ナリス化粧品(代表者:村岡弘義
本社:大阪市福島区)は、本格的な夏を迎える季節を前に、今年の春先(4月から5月半ば頃)の日焼け止めの使用や、過去の日焼け経験への意識調査を行いました。紫外線による人体への影響に関する研究が進み、紫外線そのものへの情報も増えている昨今、紫外線対策は夏場だけのものではないという認識が広がりつつあります。また、男性の美容意識の変化もある中で、男女の紫外線対策について調べた結果をまとめます。(実施期間:2024年5月16日~5月22日
調査方法:インターネットによる自社調査 対象者:15歳~54歳 男性 n=958 女性 n=1,011 合計 1,969
ただし、質問内容により回答者のn数が異なるため、それぞれの図表にn数を記載しています。 )
【調査トピックス】
1.春先の日焼け止めの使用、週に5日以上は 男性15.6%、女性48.3%。
男性は20歳~24歳が最も使用頻度が高く、週に5日以上は34.5%で突出している。
女性は全世代に大きな差がなく、週に5日以上は45%~50%程度。
2.日焼けで気になる症状「シミ」約6割、「しわ」約3割。
男女による差よりも年代による差が大きい。
日焼けによる「しわ」が気になる、50代女性の次に多いのは、25~29歳男性。
3. わざと日焼けした経験 男性は約5割、女性は約4割。
男女問わず、高齢層ほどわざと日焼けをした経験が多い傾向。
4. 半数が過去の日焼けの経験を後悔している。男性34.7%、女性59.8%。
女性は35歳以上と15歳~19歳で6割以上が「後悔している」。
男性は15歳~24歳で4割以上が「後悔している」。
5. 過去の日焼けを後悔しているほど、日焼け止めの使用頻度が高い。
とても後悔している女性の7割が、春でも週に5日以上日焼け止めを使用。
【調査結果】
1. 春先の日焼け止めの使用、週に5日以上は 男性15.6%、女性48.3%。
15歳から54歳の男性958名と女性1,011名の合計1,969名に、今年の春先(4月~5月半ば頃)の日焼け止めの使用状況についてインターネットで聞きました。調査の実施日は5月16日~22日です。当社では、継続的に日焼けに関する意識調査を実施しています。過去の対象はほとんどが女性のみでしたが、昨今の男性の美容意識の変化を鑑み、男女両性を調査対象としました。
今年春先の日焼け止めの使用頻度を聞いたところ、全体では62.9%の男女が日焼け止めを使用しています。これを性別で見ると、男性は44.7%、女性は80.2%でした。全体では62.9%と、6割を超える人が日焼け止めを使用していることがわかりました。
次に年齢性別でも見てみました。男性では20歳~24歳が最も日焼け止めを使用している割合が高く、使用頻度も高いことがわかりました。日焼け止めを使用している男性は63.7%で、使用頻度も週5日以上が34.5%と全世代の中でも群を抜いて突出しています。15歳~19歳の若年層では、59.2%と6割近い人が不使用です。20歳~24歳で使用割合がぐんと増えますが、25歳を超えると、徐々に不使用の割合が増え、50~54歳では74%が不使用です。20歳~24歳の男性の日焼け止めの使用率の突出は、近年の男性の美容意識の変化が大きく影響しているものと考えられます。
女性で見てみると、週に5日以上の使用は15歳~19歳の若年層が最も使用率が高く、53.4%と半数以上です。また不使用者が最も少ないのも15歳~19歳で12%です。女性は、週5日以上の使用者は、25歳~29歳のみが、44.6%で少し少ない傾向が見られますが、それ以外はすべて約5割で、年代による差はほとんど見られません。ただし、不使用者で見てみると年齢を重ねるほど多くなっていく傾向があります。
また、細かく使用頻度で見てみると「毎日」が一番多いのは50歳~54歳で40%ですが、不使用者が最も多いのも50歳~54歳で、30%が使用していないと答えています。15歳~19歳の女性の日焼け止めの使用率の高さについては、おそらく日焼け止めの使用習慣や幼い時から日焼け止めを使用しているか否か、屋外での部活、またベースメイクをしていないなど、複数の理由が影響していると思われます。
2.日焼けで気になる症状「シミ」約6割、「しわ」約3割。
日焼け止めを使用していると答えた男女1,239名に、日焼けすることによって生じる気になる症状を選んでもらいました。全体では「シミ」が55.4%で約6割と最多。続いて「肌が赤くなる」38.7%、「肌が乾燥する」35.4%でした。近年注目されつつある紫外線による「しわ」については、31.7%と3割を超える人が気になると答えています。
これを性別で見てみると、「気になる」として選んだ割合が女性よりも男性が多かった項目は、「肌がヒリヒリする」のみで、それ以外の項目は、女性の方が選んでいる割合が多いです。
また、年齢性別で見てみると、全体で圧倒的に多い「シミ」は若年層では低く、年齢を重ねるほど増えていく傾向があります。女性はすべての年代で最も気になる症状が「シミ」ですが、男性は15歳~19歳の最も気になる症状は「肌がヒリヒリする」で、25歳~29歳の最も気になる症状は「しわ」です。30歳~34歳でも最も気になる症状は「肌が赤くなる」で、男性は「肌が赤くなる」「肌がヒリヒリする」など日焼け直後に感じる症状を選んでいる傾向があります。女性はすべての世代で「シミ」が最も気になることですが、24歳以下は3割台で、年齢を重ねるほど割合が増え、30~34歳で58.8%と約6割に増えて35歳を超えると約8割が選択、45歳~49歳では86%と約9割が選んでいます。
「肌が赤くなる」「身体が疲れる」は、性別による大きな差がない症状です。「肌が乾燥する」「肌のトーンが暗くなる」は、女性の方が男性に比べて選んでいる人が多い項目です。「しわ」については、29歳までの若年層に選ばれている割合は3割以下ですが、30歳を超えると3割以上となり、50歳~54歳では48.8%と約半数です。紫外線による「しわ」は近年の研究成果から一般的になりつつある情報ですが、一定の年齢層以上には理解が進んでいることがわかります。
また男女を比較すると25歳~29歳の同世代で「しわ」が気になる男性は45.2%、女性は21.1%と倍以上のポイントで、男性の方が多いことがわかります。これまでは一般的に美容に関する意識は女性の方が関心・興味が高いことが多かったのですが、今回の調査で25歳~29歳の男性の美容への興味・関心が非常に高いことが垣間見えました。
3.わざと日焼けした経験がある、男性約5割、女性約4割。高齢層ほど過去にわざと日焼けした。
1990年代半ば頃以降、オゾン層の破壊の拡大等により、紫外線による身体・健康への影響から紫外線に対する認識は、ここ数十年で大きく変化しました。一般論ですが、ひと昔まえまでは、夏に日焼けすると冬に風邪を引かないとされ、日焼けすることが健康のために良いと言われた時代もありました。そこで、過去(または現在)わざと日焼けをした経験の有無を聞きました。全体でみると「過去にも現在にもわざと日焼けしたことはない」が女性が9ポイント多く、それ以外の「わざと日焼けした」のは男性の方が数ポイント多いですが、男女に差はあるものの大きな差ではないと言えます。
これを年齢性別で見てみると、世代間で大きな差があり、男女ともに「過去にはあるが、現在はない」は、50歳~54歳で45.8%と約半数にも上ります。女性でも42.6%と4割を超える女性が経験があると答えています。過去や現在を含めて経験があると答えているのは、男性で51%、女性で42%に上ります。20歳~29歳の世代で男性では55%程度、女性では約50%がわざと日焼けした経験があると答えており、30歳~39歳の世代で男性では45%程度、女性では35%程度とともに10ポイント程度減少しています。40歳を超えると男女ともに経験がある割合が増えており、単に年齢による比例だけではないことがわかります。日焼けに関しては、症状が出始める世代に差しかかった際に行動や意識の変化が生じる可能性があると考えられます。
4. 半数が過去の日焼け経験を後悔している。男性34.7%、女性59.8%。
過去に日焼けしたことを後悔しているか否かを聞きました。全体では、「とても後悔している」17.2%と「まあまあ後悔している」30.2%を合わせた47.4%が「後悔している」と答えています。こちらも年齢性別で確認しました。男性は全体では後悔しているのは34.7%、女性は59.8%と大きな開きがあります。男性で最も後悔している割合が高いのは20歳~24歳で、42.2%。15歳~19歳も40%と高い割合の人が後悔していると答えています。25歳~39歳で30%台と少し少なくなり、40歳~49歳でも20%と年齢を重ねるほど減る傾向にあるかに思えますが、50歳~54歳の世代で32.5%とまた増えていることがわかりました。
女性は、最も後悔しているのは50歳~54歳で67.8%と7割近い割合が後悔していると答えています。女性は35歳を超えるとすべての世代で6割以上が後悔しており、45歳~49歳は64.3%ですがそれ以外の世代は65%以上が後悔しているようです。後悔しているのは15歳~19歳も多く63.9%にも上ります。20歳~34歳では約半数程度が後悔していると答えています。また自覚の範囲ですが、「日焼けをしたことがない」と答えた人の割合も予想以上に多い結果で、特に男性の方が多く、14.6%が「日焼けをしたことがない」を選んでいます。
5.過去の日焼けを後悔しているほど、日焼け止めの使用頻度が高い。
現在の日焼け止めの使用頻度と、過去の日焼け経験への後悔を掛け合わせて見てみました。後悔の割合と使用頻度は明らかにリンクしており、男性は「とても後悔している」人の日焼け止めの使用頻度は、「毎日」が38%、週に5日~6日は13%で合わせると51%、日焼け止めを使用しているのも73.9%です。「まあまあ後悔している」人は、「毎日」が9.5%で「週に5~6日」が19.5%、合計は29%と約3割で、男性全体の使用率「毎日」7.8%、「週に5~6日」7.8%の合計15.6%の約倍に当たります。
反対に後悔していない人は、日焼け止めを使用していない人の割合が高く、「あまり後悔していない」52.7%、「全く後悔していない」77.6%です。女性も同様ですが割合が男性に比べて非常に大きく、「とても後悔している」人は、58.4%が毎日、11.6%が週に5~6日、合計7割が日焼け止めを使用しています。「まあまあ後悔している」人は、毎日が36.4%、週に5~6日が16.9%で合計53.3%。女性の平均の「毎日」34.5%、「週に5~6日」の13.8%の合計48.3%を上回りました。
【全体を通した考察】
当社では、これまで女性や子どもが使用する日焼け止めを多く開発してきましたが、近年の調査で、シェア使いしている化粧品として日焼け止めが最も多いことがわかったため、広く一般の男女の日焼け止め意識を知るために今回の調査を行いました。男性の美容意識の変化に伴い、日焼けに関する意識も大きく変わってきていることが鮮明となりました。ここ数十年の環境変化で、日焼け止めの開発は、業界の中でも最も進化したカテゴリーであると言っても過言ではありません。情報をアップデートし、自分に合う日焼け止めを適切に使用することが、将来の後悔を防ぐことにつながると考えます。
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